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2006.11.23
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カテゴリ: 洋書

 検屍官シリーズで売れっ子作家となったパトリシア・コーンウェルによる新シリーズの第二弾。ジュディー・ハンマー警察署長、バージニア・ウェスト副署長、そしてアンディ・ブラジル巡査が登場する。第一作目はHornet's Nest(スズメバチの巣)。


粗筋

ハンマー、ウェスト、そしてブラジルの三人は、シャルロット警察署の体制改善と、シャルロット市の治安改善の功績を認められ、次は米国南部リッチモンド市の警察体制改善の任務が与えられる。
 リッチモンド市は、南部の特有の保守的な風土が根強く残っており、署員はハンマーらが着手した改革に抵抗する。
 ハンマーは市警を近代化する為、全国犯罪捜査ネットに接続するが、署員の不慣れの為問題が続発する。ついにコンピュータウィルスによってシステムがダウンしてしまった。ウィルスは全国犯罪捜査ネットにまで広まってしまう。
 一方、画家志望で気弱な高校生のウィードは、不良のスモークに強引に仲間に加えさせられる。ウィードに与えられた最初の「仕事」は、南北時代に南部同盟大統領を務めたデービスの象にイタズラすることだった。ウィードは画才を活かして大統領をバスケットボール選手にしてしまった。
 犯罪の魅力に取り付かれたスモークは、より大きな計画を立てていた。市の連中をびっくりさせてやる、と。スモークはその準備の為、窃盗や殺人を繰り広げ、計画を着々と進めた……。


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解説

裏表紙は本書を「登場人物同士の衝突、捜査手順、ドラマ、そしてコメディ、複合体!」といった感じの文句を掲げていたが、はっきりいってどれも中途半端。
 登場人物は多過ぎ、つまらなさ過ぎ。普通、登場人物が思いがけないトラブルに直面してバタバタする様子は面白い筈だが、本書のは全然面白くなく、ウンザリした。区別できない人物が多かったからだろう。
 捜査手順が細かに記述された場面も同様にウンザリ。多過ぎるし、長過ぎる。
 ドラマは……著者は盛り込んだつもりだろうが、こちらにとっては退屈なだけで、緊迫感も何もない。
 コメディは……最初はともかく、50ページ目からは不発の連続。全く笑えない。
 挙げ句の果てに、現在ではさすがに日本でも見られなくなったナアナアなハッピーエンド。
 最悪である。
 これがアメリカでベストセラーを立て続きに出した作家が書いたものなのか、と呆れた。
 登場人物をハンマー、ウェスト、そしてブラジルの三人の警官、スモークとウィード、そして彼らの周辺人物に留めて置けば良かった。
 なのに、知事や、市議会議員や、ガンマニアの住民や、交通係の婦人警官や、通信係の警官など、主要登場人物とは終始接触しない上、ストーリーに全く貢献しない連中の行動まで描くから、物語のペースが信じられないほどとろい。
 無駄なキャラやその行動を整理すれば本書は250ページに収まり、展開の速いストーリーになっていただろう(本書は456ページ)。小説の設定そのものは悪くなかったので、残念である。
 労作=大作=傑作=名作。
 ……というアホな考えをいい加減に改めてほしい。
 男性作家が男性しか読めない小説しか書けないように、女流作家は所詮女性しか読めない小説しか書けない。
 ……これが自分の持論だが、本書もこれを覆すには至らなかった。
 尤も、本書が女性に受けるかも疑問だが。



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Last updated  2006.11.23 09:27:13
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