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2008.06.19
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カテゴリ: 洋画

 19世紀末から20世紀初頭のオーストリアで活躍した画家グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)を描いた作品。
 原題は「KLIMT」。
 オーストリアの文化省が製作を援助した。
 主人公のクリムトを演じるのは、名優として名高いジョン・マルコヴィッチ。


粗筋

1918年。画家グスタフ・クリムト(ジョン・マルコヴィッチ)が脳卒中で倒れ、病院に運ばれた。
 画家を見舞うのは弟子一人だけ。
 意識が朦朧とする中で、クリムトは自らの人生を回想していた。
 1900年のこと。保守的なウィーンでクリムトの描く裸婦はスキャンダルとなってしまい、批判されるように。一方、パリでは絶賛される。
 保守的なウィーンの美術家組合は、クリムトを疎むようになる……。


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感想

 本作品は、公開当時かなり話題になった。
 なぜなら、作中に度々登場する全裸の女性の場面にぼかしを入れるべきか、入れないべきかで規制当局が頭を悩ませている、との報道があったから。
 最終的には、「芸術な作品だから」ということでぼかし抜きで公開されることになった。

 ……こんなニュースを耳に挟んでいたので、「規制当局が頭を悩ませるほどの作品とはどんなものか?」と少々興味を持ったが、大金を払ってまで観るものでないと判断し、結局劇場公開では観に行かず、存在すら忘れていたが……。
 ある日、久し振りにビデオ屋に行ってみたら、本作品をふと見かけたので、借りてみることに。
 ようやく「話題の作品」を観ることになった。

 感想は……、「騒ぐほどのことだったのか」ということ。
 確かに、全裸の女性が突然(そして無意味に)登場するが、全体的には欧州で作られる典型的な「アート・ムービー」。
 ストーリーは、何となくあるのだが、細かく説明しろ、と要求されると答えに窮する。
 主人公の前に様々な人物が登場しては、会話して去る、という場面が続くだけなのだ。
 最終的には、「全ての場面が実はクリムトが朦朧とした意識の中で見ていた夢でした」という結末になっている。
 その意味でも、典型的なアートー・ムービー。

「ぼかすか、ぼかすべきでないか」の騒動も、結局は作品を話題にする為の配給側の工作だったと思われる。
 自分はまんまとその工作に乗ってしまった訳だ。
 馬鹿だったとしか言いようがない。

 欧州でこういった映画がどういう評価を得ているのか分からないが、この手の映画を観ると、単純明快で、鑑賞者をとにかく楽しませることしか興味がないハリウッド映画が世界席巻する理由が、理解できる。


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Last updated  2008.06.19 14:21:02
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