♪こやじさんたら お手紙食べた

♪こやじさんたら お手紙食べた

2005年【2歳10か月】

【北海道 3泊4日】
2005年8月18日~8月21日
小樽→富良野→旭川

【1日め。】
こやじさん、2歳10ヶ月。
  座席を取らないフライトは、今回で最後だろう。
大人2人席にオットとぽちとで、こやじさんをはさんで座ると、
いっぱいいっぱい。

毎回、心配のフライト。
こやじさんは、おとなしくはないが騒ぎもせず、北海道へ無事着陸。

1歳6ヶ月時、飛行機の片すみで、こやじさんをおんぶして、
なだめていたころとくらべたら夢のよう…。

(帰りは地獄編だったりするのであるが)

そうそう。
新千歳空港でカレースープを初めて食べた。
カレーのスープに、スプーンですくったごはんをひたして食べる。
じゃがいも、にんじん…、野菜がごろんと入ってて、それが甘い!
おいしいカレーを食べて、しあわせ~な気持ちに。
なったのもつかの間。

こやじさんが、すみのほうでもぞもぞしている。
その顔が、ものうげ。
彼が、こんなときは。

う○○。

「…こやじさんとトイレに行ってくる」
お会計をオットにまかせ、同じ階のトイレへ。
あれれれ。
オムツ替えのスペースがない。
ななな。
赤子のオムツ替えは、どこでできるのよ。

結局、やってきた道のりを戻って、“授乳室”へたどりついた。
食事のあと、すぐレンタカーの受付ができるように、
わざわざ同じ階のレストランにいたっていうのに。
どの階のトイレにも、オムツ替えのコーナーはできんのか。
紙オムツゴミが点在するのは避けたいだろうがなぁ。

さて、“授乳室”。
ここで、オムツ替えしてもいいのかなと、とまどった。
“授乳室”って名称だと、汚れ物をすててもいいのかなと思ってしまう。

紙オムツが、ゴミ箱にすててあったので、
こやじさんの使用済みオムツも、そこへバイバイした。
でも…、トイレじゃないと、 中身 流せない。
中身も紙オムツに包んで、そのままにするしかなかった。
ベビー休憩室の近辺、きょろきょろしたけど、トイレに気がつかなかった。

※あとで新千歳空港の案内図を見ると
トイレは真向かいへんにあったようだ


空港でオムツ替えのできるところは、
前もって覚えておかないといけないなぁ。

赤子の、う○○に待ったなし、都合なし、である。

++本日のホテル++



◎ お風呂は洗い場のあるタイプ(←部屋タイプで異なるようだ)
◎ お風呂とトイレが分離(←同じく部屋タイプで異なると思われる)
○ 洗面所、トイレの戸は引き戸
○ パジャマタイプの寝巻き
○ 朝食バイキング(和洋中) 納豆あり(こやじ、納豆命) お味よし
◎ 運河周辺の食べ物屋へ2歳児連れでも徒歩圏内
△ 子供用の備品なし


夕食は、ホテルから歩いて T寿司 へ行った。

2階に個室がある。予約しておいて正解だった。
こやじ、畳にころがしとくと1人遊びをする。
じっとしとけとか、静かにしときなさいってのが、今はムリ…。
ほどほどの時間(イス席だったら、もっと長い時間に感じたはず)がたって、
寿司登場~。

お味は。
うにといくら、さすが北海道。
残念なことに、この日、ぽちは生物がOKの体調じゃなく、
あまり味わえなかった…。

もしかして、おいしくなかったかも。
観光客向け、かも。

お店の方は、こやじさんにやさしくてね。
ほっとした。

【2日め。】
朝いちばんで、 北一硝子 でお土産選び。
(↑カクジツにいちばん近い駐車場にとめるため)

北一硝子は何号館もある。
すべてを見ていくのは、子連れには無理かな。
硝子器と2歳児こやじ。相いれない。
こやじさんは、オットとソフトクリームを食べに行ってもらった。
30分たったら戻ってくる約束。
ぽちは、カントリー館へ。

ミルクピッチャー。
“たれない”醤油さし。
コップ。

もっと見たかった、選びたかった。
けど、タイムリミット。
「まま~」
こやじさんが、オットとともに戻ってきた…。

本日のお昼は、オット両親を誘って外食。
小樽駅近くの Y蕎麦

★ttp://www.yabuhan.co.jp/

オット&ぽち、こやじさんをなだめながら、なだめながら、
なだめながら、なだめながら、そば完食。

それを見たオット母。
今の我が家の状況、
こやじさんの写真やビデオを撮れない ってこと、
ようやくわかってくれたようだ。

オット実家へ送るこやじさんの写真のことは、ぽちの負担になっていた。
この旅行の前日の夜にも、オット母から、
「新しい写真を持ってきてね」
と、催促あり。

「前から、こやじさんの写真が撮れないって悩んでいるのに、
どうして(オット母に)説明してくれないわけ?」
オットをつるしあげた。

「今回の旅行だって、写真を送っていないことが申し訳ないから、
こやじさんを連れて行こうと決心したのに。
新しい写真を送れるのなら、帰省なんかするもんか~~~~っ。
きぃぃぃぃぃ」

前に懸命に写真を送ったとき。
「新しい写真じゃないのね」
そのまんまを言われて、かうんたーぱんちだった。

オット母は当たり前、見たまんまのことを言っているだけだ。

だけど、小さな子供がいる生活って、もう忘れてると思うんだ。
片づかないよね。
私は、片づける気力ないわ。

…今回の帰省の目的は、こやじの傍若無人ぶりを、
オット母に見せることにアリ?

「1年後に会うときは、もう少し、ましになっていると思います。」
とは、オット両親だけでなく、
まわりにも聞こえるように言っている、ぽち。
最後は、まわりの席の方への“おわび”で、会食は〆。

++富良野へ++
北海道は広い。
本土だったら隣の県に着いてる距離だ。

++本日のホテル++

★ttp://larch.jp/

ホテル棟とコテージからなるホテル。
期待通り、期待以上の滞在となった。
ディナーの間。
こやじさんへのスタッフのフォロに感謝…。

みなさんにおすすめしたいけど、
全席こやじさん状態になったら、スタッフ大変だから。

子供が歩かない(0歳)、
または、しっかり歩く(2歳)ようになってからが、おススメかな。
実は、ホテル棟の部屋(ロフトツイン)の階段の手すりの枠がほとんどない。
子供がまったく歩かないかしっかり歩くか、どちらかでないと心配だ。
夜、1人で動きまわるお子さんも心配だ。
(こやじさんは、そういうことがない)

ベッドは普通のシングルだったので、添い寝をするにはせまいかな。
寝相のよいお子さんは大丈夫そうだけど。
こやじさんは、足が落ちかけたりして。(ベッドの高さは通常より低い)

添い寝の子供がいる場合、
頼めば部屋のベッド2つをくっつけてもらえるかもしれない。

それから、部屋の床はフローリング。
靴を脱いであがる。
風呂あがりは、はだしでぺたぺた歩いた。
自宅の感覚。
くつろげる。

冷蔵庫には、水の入ったポットが用意されていた。
このあたりの自然水だとか。

夜になると、あたりは人工的な音は何も聞こえない。
雨音が聞こえた。
ほんとうに静かな夜だ。
(こやじ以外)

【3日め。】
気まぐれな雨の中、こやじさん一行は旭川へ向っていた。
めざすは、 旭山動物園

正門近くの有料駐車場にとめた。(500円)
(東門近くに行くと、広い無料駐車場があると、あとでわかった)
やんでいる雨が、いつ降りだすともしれなかったし、はじめて来たのだ。
裏技なし。正門入場。
正門から見ると、動物園はなだらかな上り坂。
そんなにきつくはないか。
シルバーシャトル(電動自動車)が園内を循環している。
それに乗れば、より楽だろう。

しかし、シルバー(ご年配)シャトル。
なのに、こやじさんが乗りたがって困った。
TDLのジョリートロリーとか、そういうのとカンちがいしてる?
結局、帰り際、私たちはシルバーシャトルに乗せてもらった。
(オットは乗らないつもりだったが、
運転手さんが「いいよ」って言ってくれた。下りだったからかなぁ)

こやじさんは、降りたとたん、また別のシルバーシャトルに乗ると主張。
当然、ぽちたちに却下されて一騒ぎなさったのだ。

ペンギン館へ。
小さな子供がよろこびそうじゃないかー♪
しかし。
こやじは暗いところがこわい。
水中トンネルに入るころは、大泣き。
頭の上をペンギンが通り過ぎても気がつかねぇ。
外に出て、ペンギンたちにごあいさつ。ようやく、こやじ、平常心に。
あざらし館へ。
こ、ここも部屋の中に入るのか。
こやじの気分↓下降。
あざらしが泳ぐ円筒形の水槽のまわりは、人だらけだし。
ああ。
しかし、ここで一筋の光明。
地上に戻って、アザラシのプールをのぞいていた、こやじさん。
アザラシたちが、すい~っと近づいてきた!
それで、もう大喜び。
よかった、よかった。

それから、すぐ、ほっきょくぐま館に移動しようとしたら、
こやじさんのきげんが悪くなった。
おなかがすいたね…。
売店と休憩所が、すぐ近く。ここで、食料と飲み物調達。

…ここは、自分で食べ物を用意しておいたほうがいいなぁ。
食券を買うのにも並んだ。

それからは、道なりに見て回った。

「ここはくらそう(暗そう)でちゅ」
こやじさんが、そう判断すると、その動物舎(館)には入れない。
なでるように見学。

また再訪する機会はある。(いつ?)
そのときは、こやじさんも、もっと楽しめるようになっているハズ。

幸運なことに、動物園にいた間は雨は降らなかった。
また富良野へ戻る、こやじさん一行。

途中、パッチワークの丘を目指す。
ケンとメリーの木、遠目で確認。
マイルドセブンの丘、横目で制覇。

半分、道に迷った…。
大自然にあこがれながらも、その中に放り出されると心細い。
コンビニをみつけた瞬間、心が休まった私は軟弱である。

++本日のホテル++



ポーターがいなかった。
それなりに大きいホテルだと、車を玄関に横づけしたとたん、
ドアマンが来てくれるのだが。
誰も来なーい。
数秒の不安ののち、ドアウーマン登場。
荷物をワゴンに乗せて、フロントまで案内してくれた。

ここは、ポーターはいないんだ。
部屋のキーカードを受けとり、自分たちでワゴンを押し荷物を運ぶ。
(頼めば手を貸してはくれるようだ)
そののち、ワゴンは1Fに返す。
合理的だ。
部屋も合理的だ。きらいなタイプだ。
そう思ったとき、部屋の棚の上に、
てるてる坊主が置かれているのを発見。

今日は雨だったから。
明日は晴れるように置いてくれたんだね。
くもりかけた心も晴れた。

× 朝 夕食会場
 地下1階 窓がない…(単に自分が苦手なだけ)
 体育会系の合宿に来たみたいな感じ ◎ 子連れでの気がね度ゼロ
△ 料理の味は…(でも、満腹になる)

ちがうレストランを選んだら また印象が変わったと思う

◎ 売店が広い!
  コンビニ並みの品ぞろえ。
  こやじさん必須アイテム、ヨーグルトやヤクルトまであった!


たいていは、ホテルチェックイン前に
コンビニで調達しなければならないのに、これは便利だ。

部屋にはビデオデッキもあった。
ビデオの貸し出しの案内は特になかった。
街で借りてくるのかな?
でも、ビデオデッキがあるとわかっていれば、
子供のお気に入りのビデオも持ち込めるね。

オットとぽちは、売店で買ったワインを空けた。
そのせいか?
靴を履こうとしたとき、靴ひもをふんでよろけて。

「ほぇぇぇ」 (←倒れていく私)

負傷。
壁のクロスで腕をこすった。

【4日め。】
てるてる坊主の願いは届かず、雨。
この旅行の後半は、雨になると覚悟していたけど。

ホテルをチェックアウト。
ドアマンはいないため、自分たちで荷物を運び、
クルマを駐車場からとってくる。

正面玄関に大きめのバンが停まっていた。
そのうしろで、オットのクルマは自分の番を待っている。
追い越せば、クルマをとめるスペースある。オットに手招きする。
オット、気がつかない。
オットより、うしろのクルマがさっさと、追い抜いて行くってぇのに。

正面玄関の大きめバンには、
やっと乗り込んだと思った、ご老人が降りてきたりして、
発進する様子が、いまだない。

ドアマンがいたら、スムーズに流れるんだろうに。
オットも、ようやくしびれが来たらしく、大きめバンを追い抜いた。
が、遅し。
オットを先に追い抜いていた車が、あいていたスペースを埋めた。
オット、入るところがないので、ロータリーを1周~。

ドアマンがいたら、あとから来た車に追い抜かれることなんてないのに。

オットが、がんがん人を追い抜く性格なら、こんなことはないのに。

ドアマンのいない大型ホテル。やっぱりきらいだ。
(↑てるてる坊主の件といい、心あるホテルだと思うケド。ごめんなさい)
おっとりしたオットを持つツマとしては、
余分なことでイライラしたくないのです。
さて、どこに行こう。

++ニングルテラス++

雨が降っているので、こやじさんをオットにまかせ、さっと歩いた。
小さなログハウスのお店。
木々に囲まれて、ほっとする空間。
このニングルテラスの奥には、
ドラマの美術セットとして建てられた喫茶店があるそうだ。
いつか行ける、かな。

++富田ファーム++

思いがけず、広い!
私でも知っていたぐらいだから、有名なファームだったのね。
ほんのはしっこを歩いて、刈り取られたラベンダーを鑑賞。
でも、茎からでもラベンダーは香るのだ。
ず~っと向こうに、この時期でも咲いているラベンダーがあった模様。

近くにあった売店で、とり急ぎ、ラベンダーを使ったお土産品を買う。
ラベンダーソフトクリームを食べる。
これが、ラベンダー色。
すっとするような味。
ラベンダー効果?

さて、もうゆっくりはしていられない。
空港へ向わねば。
これからのちは、ひたすら千歳空港へ車を走らせる。
雨がひどくなった。レンタカー会社に着いたときが最高潮。

さて、空港。
「座席が離れてしまった」
オットの言葉に不安になった。
満席のようだ。席を替わってもらえるだろうか…。
不安な気持ちでの優先搭乗。
客室乗務員さんに、早く事情を話したほうがいい。
その役目は、オットにまかせた。
が。
オットは客室乗務員さんをつかまえない。
そのうち、普通に搭乗してきた人たちで身動きとれなくなった。

3人がけの席。
オットの隣りに座ってきたのは、若いカップル。
だめだ。これは替わってもらえない。
私の隣りに乗ってきたのは、初老のカップル。
希望を託すが。替われないだろうな。

こやじさんは、
となりの席に見知らぬ婦人(カップルの片われ)が座ったとたん、
身をよじって大きな声をあげた。
もう、だめだ。
1コあけて、うしろの席のオットに、こやじさんを押しつけた。
人の流れに乗って、とにかく客室乗務員さんにたどりつく。

『席が離れてしまった。子供連れだ』
ということを、手旗信号のように伝える。

乗ってくる人の邪魔は承知なので、
急ぎ、空間のあるところへ行き、たたずむ。
客室乗務員さんがおっつけ、やってきた。

…やはり、席を替わる余地はなかった。

オットは、ぽち&こやじさんと離れて座った。そして離陸。
こやじさんは、この事態に納得しない。
持っていた“かぷおれ”(←コーヒー飲料 こやじ語)を思い出し、
「飲む?」
と、こやじさんに聞く。
こやじさんは、ぱたっと泣きやんで、
「のむ」
しばしの平和。
のち、荒れはじめるこやじ。

飛行機が安定してから、オットがこやじさんを気晴らしに、
うしろのほうへ連れて行った。
しかし、しょせん焼け石に水。

「もしかしたら」
思うところあって、今度はぽちがこやじさんをうしろへ連れて行った。
「こやじさん、今日はパパとママ、離れて座ることになったんだよ」
ゆっくり説明してみた。

先ほどの隣りに見知らぬ婦人が座ったときの、こやじさんの反応。

そこはぱぱ(パパ)のせき(席)じゃないでちゅか?

びっくりしたんだと思う。
何も説明がないまま。理解できない状況にある。
たぶん、オットがうしろへ連れてったけど、
こやじさんには、何も事情説明してないだろう。
日々、オットに不満に思うことがあるのは、こういうときの対処だ。

子供(赤子)には、 話してもわからない と思っている。
平和に生きてきた人なので、ピンとこないのだろう。

私の波風ある子供時代、両親に対して『なぜ?』と思うことが多々あった。
しかし、その『なぜ?』の問い方を知らず。
両親も説明してくれることはなかった。

今でも無気力感に襲われるとき思い出すのは、
子供のときのそういう感覚だ。
だから、こやじさんの『なぜ?』に気づきたい。

席に戻ったこやじさんは、“いい子”ではなかった。
でも、この状況を理解はしてくれたようだ。
懸命であるようだった。
隣りの人に気を使っているようであった。
オットとぽちがいっしょに座っていれば、
かえって、はしゃいで(騒いで)しまったのかもしれない。

そして帰ってきた。
4日前と同じ空港。
でも、こやじさんも私も、4日前のこやじさんと私じゃない。
旅をするって、こういうことなのかな。



2010年3月21日更新(見直し)



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