♪こやじさんたら お手紙食べた

♪こやじさんたら お手紙食べた

イクジニッキ2004 その3

イクジニッキ2004 その3

その育児にかかわる部分をだいじぇすとで


【ヨーグルトならおまかせ】
2004年7月8日
*
こやじさん、ヨーグルトなら1人で食べさせていても、
安心できるようになった。

こやじさんはヨーグルトのカップにスプーンを突っ込み、
そろ~っと持ち上げる。
ちょっぴりしかすくえないときもある。
でも、満足そうだ。

スプーンからヨーグルトがしみ出すとでもいうのか、
スプーンをじゅうじゅう吸っているときがある。
しかも同時に、
スプーンを持った手は
口からスプーンを引き抜こうとしている。

相反する行為。

それを行う赤子の悪戦苦闘振りに、
これからの彼の人生を思う。

がんばれ、こやじ。
*
【びっくり】
2004年7月11日
*
そろそろ、夕飯の焼きそばが出来上がるというとき。

「あ~」
オットが、なんかダイニングであわてている。
見に行くと。

「こやじさんが、ひとりで椅子(ハイチェア)にのぼってる~」

たしかに。
こやじさんは、
ベビーガードつきのハイチェアに座って(はまって)いた。

そういえば。
さっき台所へ、ぽちの様子を見に来ていた。

ごはん まだでちゅか? もうすぐでちゅか
なら いすにすわって まつでち


と、いうことだったのか。

実は数日前。
こやじさんは、ぽちの知らぬ間にハイチェアからおりる
ということもやらかしていた。

ちょっと目を離してて次見たとき、
こやじさんが床に立ってたときはびっくりしたー。

今回は、その逆バージョン。

父、母、均等にびっくらさせてくれるのは、
子心ということか。こやじさん。
*
【シャンプーはっと】
2004年7月12日
*
ぽち母が、こやじさんに買ってくれたシャンプーハット。

100円ショップの品である。

100円ショップにあればほしい。
ぽちが言ったのを覚えていてくれたのだ。

こやじさんにかぶせてみる。
小さいか?
2~3歳用と書いてあるが、こやじさんの頭がでかいのか。

ブルーのシャンプーハットを、ちょこんと頭にのせた、
こやじさんは河童。

「小さめだなという場合は、どうすればよいのだ」

説明書きを読む。

『切ってね』

ワイルド…。
*
【ビアガーデンに行くのだ】
2004年7月18日
*
【午後2時。電車に乗っている、こやじさん一家。】

昨日、こやじさんは、はじめて電車に乗った。
とてもうれしそうだった。
それで今日は、もうちょっと遠くに行ってみることにした。

目的地はデパートのビアガーデン。
何年ぶりかな。
オットとぽちがいっしょに行くのもはじめて。
こやじさんも、もちろん。

【午後3時。デパートに着いた。】

すぐにベビーカーを借りた。
こやじさんも乗りたかったみたい。
案外歩かないのだよね。

デパートではセールがはじまっていた。
こやじさんのベビーカーを押しながら子供服を見ていた。
前方にミニカーのコーナーが。
あまり気にとめず、すううと通り過ぎたとたん。

うおおお

こやじさん、すごい形相でミニカーのコーナーをふりむいていた。

しまった。
こやじさんを甘く見ていた。
ミニカーのコーナーは避けるべきだった。

「ほしがるものを、すぐに買い与えてはいけないよね」
オットとぽちは、そう考えている。
しかし。
そんなにほしいのなら買ってあげても、という気持ちも。

どうしようかな。

しばらく様子を見る。
すると、こやじさんは、どのミニカーがほしいというのでなく、
そこにあるミニカーを全部並べたがっているだけだった。

で、買わなかった。

それからベビー休憩室で、こやじさんのミルクと着替え。
おんぶしていると、ぐずっていたこやじさんは眠ってしまった。
おかげさまで、本屋のコーナーで久しぶりに立ち読み。

【午後5時。ビアガーデン開始時間。デパートの屋上へ。】

前もって予約をしておいた。
予約の電話のとき、携帯の電話番号を聞かれた。
午後3~4時の間の天候で
屋上ビアガーデンは開催か中止か決めるそうで、
中止のお知らせを電話してくれるんだそうだ。親切。

通された席は角の2人席。
ベビーカーも横付けしやすく、料理も取りに行きやすいところ。
うれしい。

この間も、こやじさん目を覚まさず。

こういうことは、めったにない幸運。
こやじさんが眠っているうちに食べる、飲む。

ほぼ、オットとぽちのおなかがいっぱいになったころ、
こやじさん、覚醒。

ここはどこでちゅか~
けっこう、子供がいるでちゅね~


ものめずらしそうに、あたりを見回している。
楽しそう。

で、でも、おなかがいっぱいになると、
こやじさんはぐずりだすんだな。
(↑意味なく山下清)

で、こやじさんが起きてしまってからは、やっつけ仕事さ。
さっさと食べて飲んでお開き。

日は落ちてきて、風は1時間前より涼しくなった。
ビアガーデンはこれからって感じ。
だけど、子連れは引き際が肝心。

帰りの電車。
車窓には夕暮れの街が映っていた。

ああ、久しぶりだな、こんな夕焼けを見るのは。
しみじみと…、しかけたとたん。
こやじ、ぐずりだす。
ぽち、おんぶで立ちんぼすることに。

なかなか、ゆったりはできない。
*
【緊急事態】
2004年7月19日
*
こやじさん一家は、カラオケ屋さんにいた。
1時間予約のタイムリミットがきた、まさにそのとき。

こやじさん、う××をした…。

最新のカラオケ屋といえども、トイレにオムツ替えシートはなかった。
(どこかにあったのか?)

泣きそー。
とりあえず応急処置。
大型ショッピングモールへと車を飛ばす。

もし、あなたが。
街中で赤子を抱え、血相変えて走り去るママを見かけたとしたら。

「あー、あの子、おしりに う○○ 、はさんでんのかなー」
と。
あたたかな目で見守ってくれ。
*

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【ふきげんなこやじさん】
2004年7月23日
*
うえええ

朝から、こやじさんはふきげんだ。

まず、ふとんをあげるのが気に食わない。
かわりにベビーぶとんを出すと、おさまる。

次は。

そふぁーにすわっていっしょにてれびをみるでちゅ

「ママは洗濯物を干すので、できましぇん」

うええええ (ことわられたー)

ご飯はどうだ。

ばななはいらないでちゅ
ぱんはあきた
のり(海苔)ならたべまちゅ


海苔とご飯か。
楽だが。
これをこうしてほしいのでちゅ

最近、こやじさんのお願いが多くなった。

そんなときのこやじさんは、ぽちの小指をぎゅっとつかんで、
ようしゃなく引っぱる。ひねる。

「あー、お湯がふいてるー。ガス、止めなきゃー」
その手をふりはらおうもんなら。

うぎゃええええ

何をおいても、こやじさんにとっては自分のご用事優先。
ぽちもこやじさんの願いをまちがいなく聞き取り、
叶えてあげたいけど…。

牛乳ビンを持つのでしゅ

それは900ミリリットル。ダッシュで取りあげる。

うえええええ (とりあげられたー)

やっぱり泣かれた。
*
【ちべたいあっちぃ】
2004年7月24日
*
オットの頭の中には、 夏=カキ氷 という図式がある。

そこで、喫茶店へ。

オットは抹茶カキ氷。
ぽちは抹茶ぜんざい。

こやじさんは、以前、アイスに風邪薬を混ぜられて以来、
アイスやソフトクリームを警戒していた。
(口真一文字で抵抗) しかし、その記憶も薄れてきた。

くでーくでー (くれー、くれー)

こやじさんの催促に、オットがスプーンにカキ氷を大盛りすくった。
それは多いと言おうとした。
が、もう、こやじさんは食いついたあとだった。

ちょっとした間があった。

こやじさんが苦しみだした!

ちちちちべたいでしゅ~~~

「だから、それはいっぱいあげすぎだって」

時刻は過ぎて、その日の夕飯。

お弁当用のミニグラタンを、こやじさんにあげることにした。

オーブンで焼いて、オットに渡す。

しばらくして、こやじさんの泣き声が。

あついでしゅあついでしゅ

「外側は冷めてたんだよぉ。中が熱かったんだね。ごめん、ごめん」
オット、おろおろ。

こやじさんには、氷を含ませた。

そんな熱々ではなかったから、大丈夫かな。
グラタンきらいになるかもしれないなぁ。
かわいそうなことをした。

1日のうちに、ちべたい(冷たい)やらあっちぃ(熱い)やら。
ごめんよ~。
*
【洗たく機がこわれるとき】
2004年7月26日
*
今時の洗たく機は、予兆なしにこわれるんだそうだ。
こわれたよ。

それで今日は人力洗たく。

『となりのトトロ』では、足踏みで洗濯するシーンがある。



「なつかしい風景ね」なんて場合ではなかった。

さぁ、浴そうにためた風呂の残り湯に洗濯物と洗剤を入れ足で踏みまくる。
あ~ら、意外と簡単。
しかし。

洗たく機の脱水機能を、人間の力で再現することは不可能なのだった。

水気をしぼるんだけど、しぼりきれない。
カゴに入れた洗濯物は、ずっしりと重い。
それをベランダまで運ぶ。
そこでまた、できるだけバケツに洗濯物の水分をしぼる。

タイミング良く、ぽち母が来ていたので手伝ってもらった。
その2人の様子を見た、こやじさん。

まじぇて~ (混ぜて~)

すっかり、我々が水遊びをしているとカン違いしてる…。
座り込んでバケツの中の水をかき回す、かき回す。

ぽち1人だったらキレていたろうよ…。
*
【罰ゲーム】
2004年7月27日
*
こやじさんの昼食。
パンを食べるか、ご飯を食べるか、どちらだ。
わからないので両方置く。

最初、こやじさんはトーストしたにんじん食パンをかじっていた。
しばらくすると、ご飯に手をのばした。
そして。

ご飯をトーストパンの上に、とっぴんぐ。

つかみ食べか。

いや、どうもこやじさんは単に、両手でご飯とパンをもんでいる。

…しばしば、ぽちの食事は、こやじさんの残り物である。

こやじさんの両手で、もみしだかれていくご飯とパン。
お百姓さん、ごめん。
これは食えん。

さすがにオットにも回せない。

こやじさんの残り物を食べること。
うちでは『罰ゲーム』と呼んでいる。
*
【いじるな】
2004年7月28日
*
こやじさん、乳離れの気配まるでなし。

とことん付き合っていこうとは覚悟するものの、うっとうしいことが1つ。

乳を飲むとき、必ず片方の乳をいじる。
(赤子というのは、そういうもんらしい)

右乳飲んでるときは左乳を右手で。
左乳飲んでいるときは右乳を左手で。

ちょっとだけつまむ感じで、ちりちりと。
いじる。

実にうっとおしい。

で、思いついて、乳を吸われているとき、
あいている片方、手でかくしてみた。

ないないないでちゅ

こやじさんの手が、目標を見失いさまよっている。

ふっふっふっ。
大人の知恵にゃーかなわないだろ。(←低レベル)

それならここにするでちゅ!

こやじさんがとった行動とは。

ぽちのへそに指をつっこむことだった。

「●△※□~~~」

まだ乳いじられてるほうが、 まし
*

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【混ぜるな】
2004年7月29日
*
こやじさんのお昼はざるそば。つゆなし。
楽でちゅ。

そして、こやじさんの残したものが、ぽちの昼ご飯。

さて。
ぽちは、こやじさんの残したそばに、
器に入れといたつゆをかけた。

ざざっと、かきこむ。

はむはむはむ。
ふむ?

なんかかみ切れないところがある。
ゆでるの失敗したなぁ。

飲み込む前に、何気に口から出してみた。
ぽちが見たもの。

それは。
輪ゴム

こやじ~~。
いつの間に、つゆの中に輪ゴムを。
*
【2ばい、2ばい】
2004年7月31日
*
土曜日の朝、オットが歯医者に行こうと玄関を出た。
それを見たこやじさん、わぁっと泣き出した。

おいていくでちゅかー

あらら。
普段、オットの出勤のときは、ばいば~いと見送っているのに。
今日はお休みの日だって、わかっているらしい。

「パパはねー。遊びに行くんじゃないんだよ」
と、言っても納得いかない、こやじさん。

オットが出かけたあとも、きげんが悪かった。

オットがお休みの日。
ぽちにとっては、こやじさんのお守りが半分になる日。

…ではないのだ。

こやじさんにとっては、お守り係が2人いる日。

ふだんの ばい 、あそんでもらうでちゅ

だっこ  ←抱っこして、ぐるぐるまわす。
さかさま ←逆さづりにして、ぶらんぶらん。
1かいてん ←でんぐり返りの真似。

何度も何度もやって、
「もうダメ」(腕、しびれている)

すると、こやじさん、
「おわぁぁぁぁ」
泣き叫びながら部屋を1周するのだった。

「やってもらえなくて泣くのならわかるけど、
やってもらったあげく、これだけ泣かれると…」

とほほ。
*
【シール】
2004年8月7日
*
こやじさんはシールに興味がなかった。
それどころか、いたずらに、こやじさんの手の甲にシールをはると。

「しぇぇぇぇぇ~~」
こやじさんは声にならぬ声をあげ、
目に見えて動きが鈍くなるのだった。
シールに生気を吸いとられるらしい。
*
【復活 ベビーシッター1・2・3】
2004年8月8日
*
ベビービョルンニューベビーシッター1・2・3&トーイ、
略してベビーシッター1・2・3。

1度、こわれた。

「ゴミの日に出そうかな」

たたんでしまっておいたベビーシッター1・2・3を出したら、
こやじさんが寄ってきた。

シートをはずして枠だけになったベビーシッター1・2・3に、
うれしそうにじゃれつく。

そういえば、「もう、使えないね」って、しまったとき、
こやじさんは「うえっ」って、悲しそうに泣いた。

制限体重には、まだちょっと余裕があるし、
激しく揺らさなければ大丈夫かな。

また、リビングに出しておくことにした。

その夜。
オットはこやじさんを寝かしつけようとして、
いつものごとく抱っこしたとたんに泣かれていた。

そこで、こやじさんをベビーシッター1・2・3に寝かせて、
ゆらゆらしてみた。
こやじさんは泣くのをやめた!
そのまましばらく、オットとテレビを観る形で眠っていった。

しばらくぶりに、ぽちの手をわずらわさぬ、おだやかな寝かしつけ。
テレビ観ながらってとこは、まぁ、大目にみて。

後日談。

こやじさんがベビーシッター1・2・3を、
テレビが見える位置に移動するようになった…。
*
【ぁっちー ぉぃちー】
2004年8月11日
*
こやじさんが最近、駆使する言葉。

「ぁっちー」(熱い)
おもに、ご飯やミルクが熱いときに。

「ぉぃちー」(おいしい)
おもに、ご飯やミルクがおいしいときに。

「ぼ~の」=「おいしい」だとも、わかっているようだ。

こやじさんが、口に合わぬ菓子を1口食べたときのこと。
一応、ぼ~のの仕草をしてみせてから、菓子をぽちの手に返してきた。

とてもおいちいおかしなのにざんねん。
いま、おなかがいっぱいでちゅの。

お義理も忘れない。
*

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