凍えたココロ

凍えたココロ

At dark...



それは 遠く遠く 昔のことのように

まやかしか? 夢か? 現か?




偶然の再会に 目蓋を閉じる

あれは 浅く浅く 傷付いた事なのに

まやかしか? 夢か? 現か?




助けを乞う者に 手を伸ばせば

引き込まれてしまうよ 気をつけたほうが良い




『情けは人の為ならず』 と言うけれど

『情けが仇』 と言う言葉もあるんだよ

下手に手出し しないほうが良い

君は君のまま 海へ沈んだら良い

何れ 人魚に なれるだろう?




ふと 夕暮れの匂いが漂う

現実へと 無理矢理 引き戻される匂い




ブーゲンビリアと蘭が香る 道々

その花を一つ 摘んでごらん

髪に飾ってあげよう ほら これで

道は開けただろう? 目が見えるだろう?




悶え死ぬ事もない うららかに 唄えばいいだけ

手を繋いで あの夕暮れの向こうへと

走り去ろう 海を渡り 空を飛び




嗚呼 また 夕暮れの匂いが したよ


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