ichika park

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出産当日

14年7月15日

いよいよ出産当日
あんまり緊張していないように思っていたけど 当日となるとやっぱり緊張―――

ここの産婦人科は(ちょっと記憶が消えかけているけど)朝6時30分起床&検温なので起きるのは早い
早いは早いけど夜中何度もトイレに起きるからあんまり寝た気はしない

今までみたいに点滴をくっつけていないから すっごく移動するのが楽になったのが嬉しい

手術開始時刻は13:00から
朝から旦那が 手術の少し前に私の親が来ていた

昨日の夜9時から絶食でなんも飲み食いできないから 朝起きたって何の楽しみもなかったよ

部屋の前を配膳台が過ぎるのをうらめしそうに見てたっけ(笑)

それから時間までぼ~っと過ごしていた

おなかを切ることは考えないようにしてたんだ

でっかいおなかとももうすぐお別れなので 記念に写真を撮ってもらったよ
逆子の上にかなり下がってきてるので 横から移した写真をみるとやっぱり下腹が膨れてる

そうだ!午前中は抗生物質のテストがあったっけ←記憶が遠のいていってる(笑)

午後12時30頃 看護士さんが私の病室へきた
点滴をするためにだ

やっと点滴がはずれたのにまたか・・・
血管確保の点滴らしい

これからおなかを切るんだから点滴の一本や二本なんてことないけどね
でもうまく点滴液が入ってなかったようで血が逆流してきて 
看護士さんが打ちなおしをするかどうかで話し合っていたとき 
一人の無表情の看護士さんがなんとか元にもどしてくれた

実はこの人入院中一番苦手だった看護士さん

手術衣を着ているところをみるとこの人も手術中いるんだぁ


とうとう時間がきた
看護士さんに連れられて自分の足で手術室へ
器具がたくさんあってすごく冷たく感じられる場所ですっごい恐怖に襲われた

「ガウンと下着を脱いで 手術台に横になって」

ハイ。横になりました。もうまな板の鯉状態です

まずおしっこの管を入れられ(かなり恥ずかしいがそれよりも痛い)
台の上でえびの姿勢で横向きに。
腰椎麻酔をするためだ

かなりの痛さを想像していたんだけど 麻酔医の腕がよかったのかまったく痛くなかった
一回ピクンと足が勝手に動いた

麻酔がかかったかどうかのチェックがあったんだけど その結果なんと左側が効いていない!!

でも一度かけたら修正はできないらしく そのまま手術開始となってしまった
輪をかけて恐ろしい

ピーっとメスが入る

その瞬間から「痛い」を連発しっぱなし
横に13センチくらい開いた左側 1センチくらいが利いていない場所。(感覚だけどね)

おなかを切ると赤ちゃんが取り出されるまで麻酔を追加することはできないらしい
涙はいっぱい出てくるしめっちゃ痛いししんどかった!
とにかく皮膚が引っ張られてるのがよく分かる

先生も「赤ちゃん出るまでの辛抱だから もう少しだけ頑張って!」
っていうばっかりで(涙)

よくおなかの中をぐちゃぐちゃされる感覚があるって聞くけど 
私の場合は痛さのあまり出てくる感覚さえわからなかった

「ンギャー ンギャー」

午後1時40分 2934g 48cmの女の子

生まれたんだ・・・
お疲れ様でした。ベビーちゃん♪
まだ生まれてくる準備もできてなかったのに 突然外へ出されてさぞかし驚いたことだろうね


対面できたのは綺麗に拭かれたあとだった
「分かる?女の子よ~」って言われても 涙いっぱいだし メガネしてないし コンタクトも入ってないしで正直よく見えない
でも泣き止んでて やっぱり我が子は可愛いなぁって思ったよ

私のほうは赤ちゃんが出た瞬間から 眠くなる麻酔を足されたみたいで 意識がもうろうとしてきていた
眠ってるような感覚なんだけど 話し声はしっかり聞こえていた

そのとき怖かったのは

「だめね いっかい子宮出しましょう」

っていう先生の声
私の開かれたおなかの中はどうなってるんだー!!

あとは半分寝ている状態で(これが意外と心地よい)縫合され 服を着せられ移動する台に移されて病室へ
手術室から出てきたら まず旦那の姿が見えた
それから親。
そしてたまたま居合わせた知らない男性
何事?!って顔で見ていたのが印象的だった

旦那は立会い出産するはずだったのにね←半ば強制的だが(笑)

☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆☆  

数時間後には麻酔が切れ かなり悲惨な状態だった
ベッドの柵を握り締めて「痛い痛い」を連発していた
マジでそれしか言葉がでないんだよ
痛み止めの注射は大して効かず 注射の1時間後座薬の痛み止めをしてもらった

友達がお祝いを持って見舞いに来てくれたんだけど 
ゆっくり話せる状態ではなく赤ちゃんをみて帰っていった

その夜は一晩中 傷の痛みと後陣痛の痛みと闘うこととなった
(実際には薬が利いて少し寝ていたらしいけどね)


無事元気な姿で生まれてきてくれてありがとう
これから長い人生を一緒に歩いていこうね



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