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妻と馬籠から妻籠へのトレッキング。天気予報の独自解釈では小雪が舞う程度だと想像して出発しましたが、本格的な雪でした。
チェーンスパイクは不要でしたが、転倒して怪我をするのもつまらないので、一部の区間だけ装着して歩きました。安心感と安定感は段違いですね。
途中で抜いたり抜かれたりした上海から来た観光客と、まあ、軽い雑談しながら(妻は中国語で私は英語)歩けたのも楽しいものです。
もう何度も来ているから歩き慣れているとはいえ、季節ごとに変わる風景には飽きることはありません。が、、、妻の「熊だ‼️」という一言には驚きました。音もなく山の斜面を駆け上ったと思うと即座に駈け下り、木の陰で熊の体を隠しつつもこちらを見ている黒い物体には緊張が走りました。
一瞬のことで動転したのも事実ですが、熊を見ながら、教科書通りに後退りした(できた)のは意外でした。
私の後を歩く妻と、その後を歩く中国人2人に、左手で大きく「下がれ、下がれ」とジェスチャーで知らせながら、熊の動向に注視しながら後退りしていました。
足元の雪は4-5センチ位で、走って逃げることなどできるはずもなく、手にはT字ストックがあるだけ。2頭目の熊がいないことを確認していると、想像を超える速さで斜面を下って川の方に消えていきました。
後方の3人には、「来るな、その場にいろ」と手振りで示して、近くにいない事を確認してから、もう大丈夫、との声がけをしました。
不思議ですが、緊張感はあったものの、恐怖感は特にはありませんでした。もっと怖がるのが普通であろうと思いますが、妙に落ち着いていたのです。
もっとも、私に向かって突進でもされたら話は全く違っていただろうと思います。
山で野生の熊を見たのは初めてで、貴重な経験でした。
因みにこの間、中国人の女性はこの様子をスマホで撮影していたと妻が言っていました。
一応私も日本人の端くれとして、海外からの観光客に怪我をさせるよりは、私が追い払うのが筋だろうと思っていたのに、、、呑気なものです。