次の数年

次の数年


在宅翻訳なんてこんなに金にならない仕事やってられっか!と早々に見切りを付け、ちゃっちゃと就職活動をして、某 SLV (Single-Language Vendor) に翻訳者兼 Quality Assurance としてもぐりこみ、ここで自分がとんでもない安価で翻訳を受けていたことがわかり愕然とする。。。この時点で在宅翻訳者に戻るという選択肢もあったが、次の仕事を気にせず、なんだかちょっと偉そうにしていられる QA の立場もステキだったので、そのままその SLV に留まった。数か月後、私を引っ張ってくれた上司が外資系 MLV に移ったため私も一緒に移動。その数年後、会社の移転を機にまた別の MLV に移動。このように SLV、MLV 数社を転々とした結果、わずか数年でローカリゼーション業界にたくさんの知り合いができた。


また、この数年で在宅翻訳者のレベルにかなりのばらつきがあることもわかった。「うへーーー!リライトなんてとんでもない」と思わず頭が下がってしまうような翻訳をあげてくる翻訳者さんがいるかと思えば、「中学から英語をやり直してこぉ~い」、もっと言うなら「小学校から国語をやり直してこぉ~い!」、「こんなんで翻訳者を名乗るなぁ~!!!」と怒鳴りつけてやりたくなるような翻訳をあげてくる人もいる。後者が大多数を占めていたにもかかわらず、すべての翻訳に目を通すことは不可能に近い。コンピュータ関連のドキュメントの品質が悪いのはこういう理由なのである。



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