INVICIBLE　NIGHT

正しいスケボーの乗り方

なぜかばあちゃん家にいるワタクシ。
友達とスターウォーズを見に行き、親は「夜はＮ○Ｋ行ってくる」って言って行ってしまった。
飯も金も無いのでばあ様に物乞いしにきたわけです。友達、約二名引き連れて。
家に入ろうとしたらばあ様が電話しています。
「仕方ないな…」
と、物置に向かうワタシ。
何か面白そうなものを探す。

すると

裏にスペースシャトルが書いてあるスケボーが

…ああ。ガキの頃に買ったあれか…。

と納得して外に持っていきます。言っておくと、決して高いものではない。
半額セールになっていたので、興味半分に買って、三日練習して物置行きになったものです。その速度はアマゾンをも勝った。

友達に
「これ…乗らないよな…？」
って聞いたんですが、もちろんオタクのあいつらが首を縦に振るわけもなく(訂正：あいつら→ワタシたち
一人で乗ることに。
このスケボー。なぜか走ってると自動的に少しずつ右に曲がり、微妙なコントロールがいる。スケボーはみんなそうなのか…？

最初は「つまんねぇ」と思っていながら乗っていたんですが、坂を下っていくうちに冗談にならないスピードに。
「お！お！お！」
と、奇声を発しながら猛スピードで下っていくワタシ。
もう坂の下の方に行くと
「わはははははは！」
と、笑っていました。
実際のスピードはそんなに速くないんですが、乗ってるほうはかなりのスリルぷっりを味わえます。
その証拠にワタシの口は開きっぱなしでした。
それを携帯のカメラで撮るようなやつらは許せないですが、まあ楽しいから良しとします。

その後、三十分ほど一人で遊ぶ。
二人がなにをしていたなんか知らない。I can FLY!

そして、シビレをきらした友達が
「じゃあ俺もやってみようかな…」
と、乗る。
ちなみに、座って。

そして、発射。
最初はゆっくり、ジェットコースターのように、そして速くなってくると…
「お！お！お！」
同類項。

そして脱出。
「速い速い！」
彼にもまたスケボーの楽しさがわかったようだ。

と、その時。
ワタシの目に、とっても危険なものが映ってしまったのだ。

それは公園の、滑り台。

その時のワタシは速さを求めていました。
そして目の前にはその欲求を満たすものが！

スケボーをライフセーバーのように担いで全力でダッシュ。…もうすでにその時は餓えていました、完全に。

そして、いざ発進！
「…………」
数秒たっても発進しないnight wal ker。
…はっきり言って、かなり恐い。

角度は五十度はありますか。
マリモ色の滑り台がキモチワルイです。
しかし、ダッシュした手前、やらなきゃ男じゃない。
ビビルnight。
座ってやれば恐くない！まあさっさとやっちまえばいいんだ！と開き直って発射――――瞬間。

「お！おぉぉぉお！？」
あ、有り得ないスピードです隊長！コントゥロール不能！操縦できません！当たり前です

そして着地―――が、
「い、イち！イチあちちちちち！？」

いきなりスケボーが自律機動。
ワタシを残し、スケボーは滑り台の下にある砂場へと走り去っていきます。
もちろん座って乗っていたワタシのタイヤは尻。
摩擦でケツが焼けそうという事態に！

そのまま砂場へと不時着。
腕は打つわ新品のシャツは汚れるわで大損害。自滅。…が

「ははははは！」
と、笑いながらまた滑り台へ。……自分で言うのもなんだけど、かなりマゾチック。

三回もやったら体力(テンション)がもちません。だから…

パス

ええもちろんやってもらいますとも。
ワタシの見事なこけっぷりを見て笑っていた連中に。

とりあえず二人の友達にジャンケンをさせる。

負けたのは

番長。

やっぱりここ一番というところで負けてくれる。ちなみに番長というあだ名に特別な意味はないです。ジャ○アンみたいな。

そして、魔のnightmaker号に乗る番町(゜д゜)ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
見てるこっちが恐いであります。

発射前に滑り台滑りの体験から、注意事項を教える。
「絶対に上半身は前に。後ろで頭打つから」とか
「あんま前かがみになりすぎると顔から突っ込むよ！」とか教えてあげました。
かなりナメたマニュアルです。

それにビビッたのか、一向に発進しようとしない番長。あだ名のわりに貫禄が無い。
五分ほど滑り台をいじってじらす。スケボーに跨ったまま。

すると
「うわ！なんだこいつら！」
と、言い出したので周りを見ると、蚊の大群が。
見えてるだけでも、十匹。
するともう一人の友達が
「ほら！はやく滑らないと！」
…ナイス。

しかし、情けなし番長。
まだビビって発進しない。

全員、かなり蚊に刺されています。
腕を見てみると、おできのようなものと…… 切り傷が。

それに気づいた友達(ここではマンとしておきましょう)が
「ほら大丈夫だよ。この程度ですむから」
バカん！(゜Ａ゜）

さらにビビル番長。
「はやく、はやく」という声が何度もあがる。
空が段々暗くなってきました。
すると番長が
「…じゃあ、オレも逝ってきます」
と言って、発射体勢。

そして、発射。
案の定
「おぉぉぉお！？」
彼はこの瞬間英雄になりました。…一時的に。
しかしワタシの尻技は真似できなかったようです。ケツが痛むわﾏﾏﾝ。

…ホントけが人が出なくてよかったです。

２００５年　８月１６日　日記より抜粋

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