Infoseek ニュースチームブログ

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2006.06.21
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山口県光市のアパートで1999年4月、会社員本村洋さんの妻子が殺害された事件で、殺人罪などに問われた男性被告(25)=事件当時(18)=の上告審判決で、最高裁第3小法廷は20日、無期懲役の2審広島高裁判決を破棄、審理を同高裁に差し戻しとなりました。

 最高裁は 「無期懲役を破棄しなければ、著しく正義に反する」 との見方で、差し戻し審では、酌量すべき新たな事情が認定されない限り、死刑が選択される公算が大きくなりました。
 判決後、会見した 被害者の本村さん 、「差し戻しではなく、最高裁には自ら死刑判決を下してほしかった」と語り、「ここまで7年。これから高裁に戻され、また上告して最高裁へ。どれだけの歳月が流れるのか」 と徒労感を見せていたそうです。

 これまで、この事件の被告は 当時18歳と1ヶ月 だったということで、 「殺害に計画性はない。被告は精神的に未熟で更正の可能性も」と弁護側の主張 が考慮された無期懲役判決となっていました。
 現在の少年法では18歳未満は死刑とされないと定められています。また、これまで判決で死刑とされたのは当時19歳で4人を殺害した被告が最年少。もし、今回、死刑が確定すれば、これまでに裁判で行われた死刑判決の判例よりもさらに年齢と殺人の人数が下回った新たな基準となるそうです。

 現在、刑法体系で最も重い死刑制度は、さまざまな是非論があり、世界的な動向としては廃止への流れが強いそうです。ただし日本では、最近の複数の世論調査結果にもみるように、死刑の存続を支持する声が廃止論を上回っているとのこと。

 死刑は簡単に求刑できるものではありません。ただ、被告は、1審判決後、 「無期でほぼ決まり。7年そこそこで地上にひょっこり芽を出す」 と本村さんの感情を逆なでするような内容の手紙を知人に送っていたなど、反省が見受けられないような態度を見せているとも言われます。また、被害者の本村さんの様子や、事件状況を聞くと、被告に 死刑判決が下されても仕方がない ような気にもさせられます。

 しかしながら、 被害者の気持ちを考えると死刑は当然と思うものの、簡単に“死”を与えていいのかどうか。
最終的には死刑が執行される可能性が高い今回の事件、みなさんはどう考えますか?

無期破棄、死刑の公算 山口母子殺害、最高裁 (共同通信)

最高裁「無期」破棄、高裁差し戻し…山口母子殺害 (夕刊フジ)

最高裁「無期」判決破棄、死刑も…山口母子殺害事件 (スポーツ報知)






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最終更新日  2006.06.21 15:41:49


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