アムリタの青い空

アムリタの青い空

昔幼稚園・・・いま老稚園



父は、その日をたのしみにしています。

近所でやはり連れ合いをなくした方もいらしていて、

初めておあいした日には、その方と涙したそうです。

入浴、お昼ね、ゲーム(父はお遊戯とよんでいる)、おいしい昼食、おやつ

・・・といたれりつくせりの一日をすごしている。

ヘルパーさんが入浴時にお湯をかけてくださるので恐縮している・・・とも。

家で本ばかり読んでいるよりも、みんなと会ったり話たりすることも大切。

でも楽しい一日をすごして帰ってきたときに、だれも迎えてくはしないのが

ちょっと・・・さみしいと。

「そろそろ東京で一緒に暮らす?」

「う・・・ん、東京は自分のなかではもう捨てたからいきたくないなァ」

「まだここでがんばるの?」

「いなかが好きなんだ。ごみごみした東京は自分にはあわないなァ」

「わたしがここで一緒にくらしてもいいのよ」

「でも、家族がいるとわかったら使わせてもらっているサービスが

受けられなくなるんじゃないのかな・・・」

「せっかくはじめたところだから、もう少しつづけたいなァ」

で、いままでとおり週末は私たちが行き、週中はヘルパーさんに食事をつくって

もらい、2回はデイサービスにいく・・・

ということにおちついた。

これからは気候もよくなるし日も伸びるし、当分はみまもることにして

月曜日に帰ってきた。


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