いわぴいのドラマ日記

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October 16, 2005
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テーマ: 『義経』(332)
カテゴリ: ドラマ
 人は死を目前にすると悟りを開くものなんでしょうか?今日の宗盛は今までのバカ殿からは完全に脱却していましたねぇ・・・。と言うよりも態度といい、物腰といい素晴らしい棟梁のように感じられました。 義経 に対する礼儀の正しさは見ていて惚れ惚れするくらいでした。バカ殿とこれだけの重々しい感じを見事に演じ分けられると言うのは鶴見辰吾の演技力の高さのせいでもあるんでしょうが、これが本当の宗盛の姿だったのかとただただ感服してしまいました。もう少し早く、これだけの器量が身についていたならば平家の命運もきっと違ったものになったでしょうね・・・。

 京都を目前にして鎌倉から使者がやってきたときも、 義経 よりも早く鎌倉からの狙いをわかっていたようでした。 義経 に座礼をしていたときの目容から、宗盛の心中が痛いほどわかって本当に切ない限りでした。自分の死を覚悟してなお昔話を義経とする姿は初めて宗盛に武士の心を見た気がします。重盛に恐れを、知盛に羨望を、 重衡 にまぶしさを、そして 義経 に嫉妬をしていたと正直に告白する宗盛の姿に心を打たれたのは僕だけではなかったことだろうと思います。時子から生まれた長男(重盛は母親が違うみたいですからね・・・)と言う立場でなければ彼にはきっと違う人生が待っていたのかもしれませんよね。嫡男の清宗を助けようとする姿も息子を愛する父親そのものでしたし、今日の宗盛には感動させられ通しでした。それだけに鎌倉の仕打ちが今まで以上にひどいものに思えましたねぇ・・・。

 宗盛の斬首の少し前に弟の 重衡 も南都で処刑されていました。僧兵たちに囲まれても毅然として事実に答える 重衡 の姿も宗盛がいったようにまっすぐで最後まで崩れないものでした。ひょっとすると平和ボケしていたのは平家の郎党・家人だけで平家の武将たちは宗盛を除いては源氏の大将以上だったのではないかと思えるくらいです。義経一人にやられたといっても過言ではないでしょうね・・・。 重衡 を探して歩く輔子の姿も 重衡 の在りし日の姿をしのばせるものでしたし、 重衡 の最期に「生きよ!寿命尽きるまで生きよ!」と語りかける姿には夫婦の仲むつまじさがあらわれていて、涙を誘いました。平家の生き残りの最期を看取った今、平家のよさのほうが感じられて仕方ありません。この物語を見ていると判官びいきって言うよりは平家びいきになりそうな気分です。それほど、頼朝の仕打ちは非情ということなんでしょうね・・・。

 その頼朝の非常さに愛想を尽かした 義経 はついに、鎌倉から離反することを決意しました。これから、苦難の道が待ち受けていることでしょうが、平泉までどんな道のりを過ごすことになるんでしょうか?領地も召し上げられ、兄弟も失った彼に残った道は大天狗・後白河法皇ということになると思いますが、それすら心配ですよね。来週からどんな困難が待っているのか、しっかりと見守りたいものです。

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最終更新日  December 27, 2005 09:46:38 PM
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