tomorrow

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長渕 剛



自分の好きなアーティストの中で、この人の存在を無視する事は出来ません

この人がいたから、この人に続きたいとも思いました。

きっと、今ファンである人とチョット視点が違うかもしれません。

彼との出会いは、オールナイトニッポンの二部を担当していた頃、

福岡の昭和と云うライブハウスが東京に送り出した、最後のアーテイスト

と云うふれこみで、当時まったく無名のシンガーでした。

当時珍しかったのは、バックバンド無し、フォークでギター一本で歌う

スタイルと云う所は何より、新鮮でした。

何より、ギター一本裸で勝負のコーナーは、彼が、当時自宅

から、とか、色々な所から、放送し、気さくで優しい兄貴みたいな人でした

初めて彼のコンサートに行ったのが、1000人ちょっとの街の市民会館で

ステージの上は折りたたみの椅子とマイクとハーモニカだけ、そしてライト

は、一本のピンスポットだけと、そこに彼がギター一本だけで登場する

シンプルなステージでした。後においらの旅はハイウエイと云う自叙伝にも

このコンサートの様子が書かれていますが、ギターの弦を切りながら

歌い続ける彼はまさしく、戦いでした。

音の出ないギターを抱えて、客席からの手拍子で歌う彼に僕は

振るえが止まらず感動していました。

あの頃と僕らは変わってしまったけど、

彼は変わらないのだと思います。

彼がドラマや、映画に出演する、ずーと前の話、私が17歳の頃のお話です。


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