tomorrow

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悪魔とギャンブラー




あなたは、釣った魚に餌を与えるタイプ?

君は笑いながら、そう質問したね。

一か八か、賭けをしてみようか?君と云うダイスに賭けた。

「毛皮のコートが欲しいの。ブルガリの指輪も。」

君の欲しい物は僕が好きなドンキのブランドコーナーには無い。

「いいよ!プレゼントしよう。」

息込んで、紀尾井町のブルガリに行くと慣れない僕はポーカーフェイスをキープするのが精一杯!

店員に入り口のドアーを開けられ、君の指示で店員は地下金庫から、幾つもパレットを台車に積んで運んで来る。

ここで引く訳には行かない。

「これ、似合うかしら!」彼女は手のひらをかざすと、手の内側に値札が僕の方に向いていた。

まったく慣れていやがる!

「似合うけど、こっちのデザインもいいんじゃない?」

すかさず、少し安い方を勧める。

しかし、ケチな男の烙印だけは、避けなければ!

奴はオレの甲斐性を測っていやがる。

いい度胸の女さ!俺がほれただけはある。

あー、どうせ地獄に落ちると云うなら、笑い転げてこのまま奈落の底さ。

君の愛はおいくらですか?

と聞いてみたいけど?何とかなるさ。
君の欲と僕の財布のこん比べ。明日一文無しで路地裏に放り出されても恨みっこ無しさ!

我儘気ままな君に惚れた俺の負けさ。

煮でも焼くでも好きにしておくれ!

どっちみちお前は俺のもの。(笑)

                  終わり。




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