tomorrow

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永遠の夏の中で。



いつまでも、同じ岸を目指して、

いつまでも、二人でやっていけると信じていた。

君と云う人が僕の喜びであり、

すべての生きる意味が君と共にあり、二人は兄弟の様であり、そして強いとても強い絆で結ばれているのだと、

思っていた。

10年後の僕らは何処で暮らしているのだろう?

2000年の僕は、35歳で君は31歳、歳の差なんて、変わらなく

なっているね!僕にとって君は空気の様な存在で、君がいない生活なんて、想像できない。

お互いにそんな事を話していた。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

ある、雨上がりの日曜日僕らは都内でデートをした。

その頃僕は音楽に夢中だった。

ただ、何となく、ぴあを見ていて、目に止まった映画があった。

60年代の映画で、モノクロで、リバイバル上映だった。

二本立てのその映画は、僕にとって見た事も聞いた事も無い

映画だったが、タダならぬ予感があった。

映画のタイトルは、ティファニーで朝食をと、ローマの休日

だった。

僕とユミコは日本橋の三越の近くにある、映画館で二人は

映画を鑑賞した。

「オードリーって綺麗だよね!」ユミコは微笑んだ。

「そうだね!モノクロには見えなかったね!」

「順一、私もオードリーみたいに、ローマにも行きたいし、
ニューヨークのティファニーにも行きたいなぁー。」

僕は、「うん、うん!」と笑いながら答えた。

「約束だよ!!」とユミコは僕に笑いかけた。

                 つづく。





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