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新しいバイト



なった、いつの間にか、妹とも仲良くなり、ユミコの部屋は

ミヨコと同じ部屋だったので、三人でユミコの幼い頃の

アルバムを見たり、よく遊んだ。

夕ご飯の時間になると、ユミコのお父さんと、お母さんは、

仕事を終え、僕もその一員として、晩御飯をご馳走になった

ユミコのお父さんは僕を自分の息子の様にかわいがって

くれたし、何よりお母さんも優しかった。

その事が何よりうれしかった。

ミヨコは、相変わらず食べるのが遅く、彼女のお気に入りの

テレビ番組は、志村ケンの馬鹿との様だった。

番組が始まると、笑いながら、彼女は食事をしていた。

ふっと、ユミコの父が僕に言った!!

「順一君、頼みがあるんだけれど!」僕は「はい、」と答えた。

「来年、家のミヨコが高校受験なんだけれど、君にミヨコの

家庭教師を頼めないかなぁー?」

僕は、一瞬椅子から転げ落ちそうになった。

「えっ、僕がですか?ユミコさんだっているじゃないですか?」

「ミヨコは、あまり人の話を聞かない子だから、君の話なら

 聞きそうなので、恥を忍んでお願いしているんだ。」

僕は暫く黙った!

もし、この話を受けたら、責任は重大だ!!

いいことは、ユミコに逢う機会が増えると言う事。

ユミコの家にも、フリーパスになるのだ。

「順一君、勿論タダでとは、言わないのでお願い出来ない
 だろうか?」

「わかりました。少し考えさせてください。」

僕はユミコの父と母の顔をみながら、そう答えた。

そして、僕とユミコは、少しドライブをした。

「ユミコ君のお父さんにミヨコちゃんの家庭教師頼まれたん
 だけれど、どう思う?」

「私はいいと思うし、お願いしたいは!!だって順一と、
 私の家でデート出来るし、家に帰ってくれば、順一が
 いるのってすごく楽しいじゃない!!電話じゃ無いんだよ。」

「そうかぁー!!それに、お父さんとおかあさんみていたら、何とかしてあげたいと思ったし。」

「わかったよ!!ユミコ、スタンドのバイト少し減らして、
 ユミコの家に行く事にするよ。」

ユミコは僕の腕に抱きつき、喜んでくれた。

そんなこんなで、最近では、彼女の家の方が、居心地が良く

なって行くのだった。

                  つづく。


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