sun♪sun♪sunny♪

初参観日(2004.4)



今年は学校全体で『自立力・共生力』を育てることに重点が置かれるらしく、そのためにはどんなことをしていくのかと言うのというのを学校全体でかなり意識している感じでした。

これはどういうことかというと、まずは『あるがままの自分を受け入れ、自分の良さに気付いていく力(自己肯定)』というのを一番BASEになるようにどの子も受け入れ、『自分で目標をもち、計画をたてて粘り強く考える力(自己指導力・問題解決力)』『周りとの違いを認めて、協同して集団生活をしていく力(人間関係力)』をさまざまなアプローチで育てていく、ということらしいです。

今日の一年生の国語の時間を見ても、かなり衝撃的だったんですね。とにかく、『私が小学生の時も、こんな授業だったのかしら・・・?』と思った程、いろいろな場面で『生徒が主役』というのを感じられるような授業なんです。

教科書には、ぞうやクマなどのいろいろな動物達がウサギさんのお家へ向かう絵が描かれ、『うさぎさんの おうちが みえたよ』とかなんとかいう一文があるだけ。黒板には、それぞれの動物の絵が絵が切り抜きしてあって、子ども達は自分達でどの動物になるかを決めて、それぞれの動物が『何をしようとしているのか』『なんて話しているのか』というのを発表するわけです。それも人気のある動物がいて、偏ったりしてるんだけど(笑)そのへんのバランスのとり方とか、発言が恥ずかしい子への対応とか、どんな答えが出てきても『そだね。ふ~ん、そっか、そっか。』とまずは肯定して、子ども達の言葉を中心に授業がすすめられるんです。いろいろな形で、36人の子ども達が自発的に必ず1度は思ってることを話せるように配慮されてましたね。

もちろん、輪を乱すようなことを言ったりする子もいたりするんだけど、慌てずに全部対応。さすが、先生、ベテランさんです。それからもっとも心に残ったのが、先生の口からふとした時に出る、『ごめんね。そっか、先生が聞いてなかったね。ほかの事してて忘れてる時はもう一度先生って声かけて教えてね。』と、『あなたのことも気にかけてるんだよ』というメッセージを伝えていること、先生が『あやまっている』と言うことが何ていうか、衝撃でした!私の中では、先生は『教える』側、『あやまる』なんていうのはほとんどなかったように記憶しています。そういう、日常の言葉のやり取りの中で、自然と子ども達も自分の気持ちを話したり、受け入れたりする力をつけていくんだろうなと思いました。

いろいろな場面で、いわゆる普通の公立小学校とはやり方が違う部分があるということも再度言われました。教科書どおりには進まないこともありますが、そこはご了承くださいというような。けれど、もっといいアプローチの仕方があるのではないだろうかという視点から、(何せ研究校なので)教科書どおりには進まないこともあるかと思いますというようなお話だたんですね。

子ども達が自分達で考え、物事を進めていける能力、問題解決していける能力を育てていくこと、『心の教育』を中心にという姿勢がよくわかりました。ここにいると、親も育ててもらえる感じがします。次もちゃんと出席しなくちゃ!そう思わせるような懇談会でした。


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