sun♪sun♪sunny♪

BBの誕生(2)



さて、そこからがすごかった!もうこうなった母の意地です。なんとしてでもお盆の間に生みたい!!その一心で歩きましたよ~。東大路丸田町から河原町三条を抜けて四条烏丸、そこから京都駅まで。(わかる人にはわかりますよね・・・)臨月のおなかを抱えて早足で、多分2時間くらいは歩いたでしょうか。むちゃむちゃ歩きました。そして翌日の11日にJJをちびっこプールに連れて行った際におしるしのような出血を発見。(やったー!)その夜のお盆の集いにはちゃんと浴衣をきせて参加したら12日朝から破水のような水が・・・

JJの時には破水していなかったので、破水かどうかは定かではありませんでしたが、ただならぬ気配に友達宅へ電話して、翌日からの1泊2日のキャンプにJJを便乗させてもらうことにしました。破水した状態で大荷物を持ってバスにのり、30分離れた友達宅へJJを連れて行きました。翌日の朝が早いため、泊めてもらってからの出発にしてもらったのです。私はそのまま入院準備をして病院へ。結果はやはり破水でした。『やれやれ・・・』これで朝一番にでも生まれてくれたら、親孝行な子供なのになあ。そう考えながら陣痛を待ちました。ところがまてどくらせど陣痛はやってきません。

明日朝9時まで待ってこの調子なら促進剤を使いましょう、という医者の提案に今日は無理みたい。明日の朝仕事が終わってから来てね、何かあったら電話するから、と午前0時過ぎにダーリンを送り出したのもつかの間、『世界陸上のQチャンを見てから寝ようっと』っと3時までTVにかぶりつき、横になったとたん腰の辺りに鈍い痛みが・・・いやいやそれでもまだまだでしょうと横になっても眠れないくらいの感覚で痛みがやってきます。慌てて看護婦さんにモニターチェックしてもらったら、『陣痛の波が来てますよ。陣痛室に移りましょう』『え~?でもJJの時もそう言ってからが長かったから、ダーリンの仕事が終わる頃に電話しようっと』それくらいの気持ちでした。

ところがところが、そこからお産はぐ~んと進んで、分娩室に入ってからもなんと8分でBBは生まれたのでした。息む間もなし。助産婦さんに『もう波にのって出るからいきまないで!いきむとさけるよ~』なんて声を聞きながらあっという間に生まれてしまいました。朝7:00でした。(願ったとおり早朝に)そこから力尽きて眠りに落ちてしまった私の携帯がなったのが9時過ぎ。『様子はどうだい?』『もう生まれたよ・・・』『what??ドクターは9時過ぎから促進だって言ってただろう?』『でもあれからすぐ陣痛がきて・・・電話しようと思ってたけどそれどころではなかったのよ・・・』『I am mad!息子の誕生を見逃してしまったなんて、なんてことだ~』怒りのダーリン。仕方なかったのよね・・・一人じゃあどうにもできないんだもの。アノ陣痛のつらさ、わかるでしょう?一人で絶えてると電話なんか出来ないのよね。何はともあれ、こうして無事8月13日、お盆初日に出産したのでした。

計画通り、最初の2日はJJはキャンプへ、戻って2日間はお盆休みの親友に家へ泊まりに来てもらって(病院は家から5分)保育園も始まりなんとか4日目で退院。こうして無事に出産劇を乗り越えたのでした。いや~、やればできるもんですね。それに願えば叶う!BABYに伝わる!これはJJの出産の際にも感じましたが、今回は確信を持ちました。BABYはちゃんとその時の事情や状況を考えて生まれてくれるんですね。

今思い出しても助けてくれた友達に感謝感謝です。両親に報告したのは出産後10日たってからでした。なぜ話せなかったのか。その理由を伝えました。そしてその時母が私に言ったのです。

『(そんなことを言ったって)覚えてないわ。ごめんね・・・』

母の心の声が聞こえた気がしました。初めて母が『ごめんね』と言ってくれた。今まであった壁が崩れ落ちていくのがわかりました。



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