JE2LUZ・熊野

JE2LUZ・熊野

2013/01/08
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カテゴリ: 雑感
 何度も書いていますが、田舎では獣に人間の生活が脅かされています。
 襲われると言うことは少ないのですが、畑や田んぼの作物だけで無く、山に植えた苗木なども食われてしまいます。
 まともに生活できない状態に追い込まれる集落も多いのです。

 ここに来て、各地方では「禁漁区」などという獣優先の行政を見直し始めたようです。
 それでも、警察などは猟銃の規制を強め、ライフルなどの殺傷力のある銃は出来るだけなくそうという感じです。
 獣に困っているのは田舎なのに、銃の更新や講習会は田舎では行われない。
 それでなくても猟師の高齢化が進んでいるのに、この紀伊半島の南端から愛知県まで講習を受けに来ないと更新してやらない・・・なんて、いじめがまかり通っているのです。
 「町のお巡りさんの田舎者いじめ」以外に考えられないですね。

 私は殺生など苦手なので銃の免許は受けませんでしたが、近年ではこうした事情もあって銃を置く老人が増えているようです。
 そして、獣は我が物顔で市内に出没します。

 山間部に行けば夜には鹿の家族の散歩に普通に出会います。
 悠然と道の真ん中に立ち止まって、車の方が待たされるくらいです。
 都会の人にはかわいいのかも知れませんが、田舎の人にはかわいくないです。
 奈良公園の鹿ではないのです。
 「煎餅ちょうだい」なんて言いません。
 畑から新鮮な野菜を取って食べちゃうのです。
 5頭も10頭もの集団で、毎晩食べて回られたのでは人間の食べるところはありません。
 畑の周りにも家の周りにも柵を巡らして・・・
 人間が檻の中で暮らすのです。
 昔のブラックユーモアのように、檻の中で暮らす人間を鹿やイノシシが見ているのですよ。

 この禁漁区の見直しが新聞に出ましたから、今日辺りには都会の文化人達は「抗議文」「陳情書」を用意し始めたでしょうね。
 まるで見直しをした各県の林業担当者とかが「極悪非道の人非人」と言う言い方で迫るでしょうね。
 そんな人が自分の花壇や菜園の花や野菜にちょいといたずらでもしようものなら、鬼の形相で怒鳴り込むんですよね。
 「お宅ではどんな教育をお子さまになされているんですか!」なんてね。
 その花壇や菜園が生活に影響ないものでもね。

 田舎のじいちゃんばあちゃんの菜園は大事な生活食材なんです。
 5万円にも満たないような年金生活を支える大事な畑なんです。
 大金を掛けて柵をするほど作るのでもないのです。
 山間部では、私の知り合いの百姓大好きおばあさんが何人も百姓をやめました。

 鹿はまだ柵で防げますが、「猿」となると、まさに檻の中で野菜を作るしかないですからね。
 扉だって鍵をしないと開けて入っちゃうし・・・
 女子供だと歯をむき出しにして威嚇しますしね。
 かわいくなんて絶対にない凶暴な「けもの」なんです。
 文化人のおばさん達に会わせてあげたいですね。

 最近はこんな圧力団体に芸能人まで顔を貸すのだそうですね。
 何様だと思っているのでしょう?
 せめて、損害額くらいは弁償しなさいよね。



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最終更新日  2013/01/08 05:17:40 PM
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