JE2LUZ・熊野

JE2LUZ・熊野

2014/11/14
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カテゴリ: 熊野について
 花札なら「猪」「鹿」と揃えば、あとは「蝶」だとにんまりするところですが、今の田舎ではとてもにんまりなどしていられません。
 「蝶」が揃うのでは無く「熊」が来ちゃうのですからね。
 「あさきまだら」なんてのがうろついていると言いますが、本当の田舎ではあんな物では無いですからね。

 先日も岐阜の方とかで熊に襲われて怪我をしたとか。
 その前には死んでいましたね。
 近年はもの獣と人間の遭遇が凄く多いです。
 神戸の猪とか観光地の猿は同じように人に危害を加えたと言っても、原因は田舎の獣とは違います。
 ああしたものはほとんど餌付けしちゃったなんてのが始まりでしょう。

 田舎で獣の被害が出ると、一部の学者とか「詳しい方」がコメントを出しますね。
 「山に食べ物が少ないので里に下りてくる・・・」
 「山を雑木林で実のなるものが沢山あるようにすれば良い」
 上のはその時限では合っているのでしょう。
 でも、下のってその次を考えればおかしな面があります。

 動物の世界では「餌があれば増える」と言う鉄則があります。
 今の個体数は少なめの果実などで維持されているものでしょう。
 そして、里に下りてきているのは「実の少ない年」だけでは無いのです。
 今や、年がら年中里で暮らしだしたのです。
 里の山や畑のタケノコ、柿、栗、サツマイモ、そら豆、スイカ・・・
 絶対に美味しいものなのです。

 昔は里に下りてくるには勇気が要ったでしょう。
 里山は手入れされて見通しが良すぎるし、子供から爺ちゃん婆ちゃんまで山に入ってうろつきました。
 山裾から上の方まで開墾された畑も毎日見回っていました。
 子供なんかは山が遊び場だったのです。
 だから、里の近く人間の臭いだらけ、人の気配一杯だったでしょう。
 私なども小さい頃は山で遊び、テリトリーのマーキングじゃ無いですが、あちこちにおしっこを掛けていました。
 獣にとってはバリアーを張られたようなものだったでしょう。
 今ほど犬の数は居ませんでしたが、田舎の犬は猟犬が多く、放し飼いも多かったですから、うかつに来られなかったでしょう。
 明治から戦後に掛けて人工林が増えたのは確かで、それに連れて獣が減っていったようです。
 猟師の数も一時は増えましたしね。

 そうした時代にも「実の少ない年」な何度もあったはずです。
 里に獣が下りてくる時もありました。
 檻を掛けて退治したり・・・

 しかし、それでもバランスはそこそこ取れていたのです。
 実が少なければ獣は子供は産まない、子供が育たないし・・・

 ここで、山の中に「木の実の森」を作ったらどうなるのでしょう?
 治山治水は良いにしても、獣に関しては・・・
 私は少し疑問を感じます。
 獣の個体数が確実に増えるでしょう。
 そして、増えた個体が「美味しいもの」を求めて、人の気配が消えかけた、「人間が檻の中に要る獣には安全な里」を今以上に、団体で闊歩するのでは無いでしょうか?
 いまでも、鹿などに出会わないで夜中に山間部を走ることは不可能な位なのです。
 熊野市の山間部は「人間動物園」と化してきました。
 獣の個体を増やしてどうするのでしょう?

 獣が増えても良いのですが、人里から遠ざける・・・
 発信器、受信機を埋め込んで場所を把握する・・・
 電気ショックを与えられる首輪を装着させて、里に出たらショックを与えて追い返す。
 何度か繰り返せば学習するでしょう。
 それ位の対応策を考えていなければ、個体を増やしたら被害が拡大する可能性が大きいでしょう。
 野良猫のように避妊手術する訳には行きませんし、害虫のように生殖力を無くさせた雄を放す訳にも行かないし・・・

 もう一つ・・・
 明治時期に崩れてしまった日本の生態系・・・
 「日本オオカミ」の絶滅が今のいびつな形を生み出したのでしょう。
 アメリカでは「オオカミの復活」に取り組んでいるようです。
 大型のオオカミ「シベリアオオカミ」を野に放しているようです。
 「日本オオカミ」は小型のオオカミです。
 この日本にシベリアオオカミは合うのかどうか???
 日本人は「オオカミ」を大事にしてきています。
 江戸期の大又村でも落とし穴に落ちた「狼・大神」をみんなで助けて山に返した記録があるようです。
 頭の良い動物で怖い物では無かったようです。
 「赤頭巾ちゃん」でオオカミは悪者に・・・
 「森の熊さん」「ウィニー」で熊さんはアイドルに・・・
 本当は逆なんですけどねえ・・・
 犬は何が何でも繋いで飼えって言うんだし・・・
 田舎には田舎流があるんじゃ無いかなあ???
 「犬放し飼い特区」も必要かも・・・
 勿論、チワワなんて駄目ですよ。

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最終更新日  2014/11/14 06:45:57 AM
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