New Worid

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ロフト進出

 1985年12月真性BUCK-TICKとして始動したメンバーは翌年1986年も精力的にライブ活動を行っていました。そんなある日音楽誌「DOLL」に小さいコラムながらも掲載され、その影響からかライブのチケットの売れ行きが伸びてきました。ただライブを重ねてファンを増やすだけじゃなく、こういう方法もあると認識したメンバーは自主製作でレコードを作ることにしました。
 5月にレコーディングがスタート。といっても当時のメンバーにレコーディングのノウハウなどあるわけなく、ライブのように演奏しただけですが。それでも「PLASTIC SYNDROME」「TO-SEARCH」「ONE NIGHT BALLET」「SECRET REACTION」の4曲を録音しました。あとはレコードにするだけ。そして予想以上に日の目をみることになりました。
 7月、ある男がB-Tの前に現れました。名はサワキ・カズヲ。太陽レコードというインディーズのレーベルの主宰者であり自らもバンド活動をやっていました。実は渋谷でB-Tの見ていました。といっても最初は対バンで出演していたバンドを観るために来ていたのですが、B-Tのほうに興味をそそられたという経緯でB-Tとコンタクトをとりました。
 ところでサワキ氏は占いというかそういう才能があるらしく、メンバー5人の名前と生年月日が書かれた紙をみて「来年必ず君たちは売れるよ。まちがいない」と言いました。B-Tのメンバーでなくともいきなりこう言われても信じろというのは無理な話です。しかし太陽レコードからB-Tの曲がリリースされるというチャンスが目の前にあるのでメンバーはサワキ氏に懸けてみました。
 こうして10月21日BUCK-TICK初のシングル「TO SEARCH」がリリースされました。翌日発売記念ということで新宿ロフトでライブが行われました。かつてBO?WYを初め多くの有名バンドが活躍したライブハウスにB-Tも進出。これをきっかけにB-Tの存在は益々知られることになりました。
 ここで「TO SEARCH」の紹介をします。
 1.TO SEARCH
 2.PLASTIC SYNDROME2
 2曲とも初期のB-Tらしい8ビートを基調とした曲です。しかしPLASTIC~は作曲はなんとあっちゃんなんですよね。まあ編曲はB-Tというか今井が手掛けましたが。
 1987年1月21日から2週間初のアルバムのレコーディングに挑みます。運命の4月1日を3ヶ月後に控えて。



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