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SEVENTH HEAVEN

 1988年のBUCK-TICKのスタートはミニアルバム「ROMANESQUE」のレコーディングから。セカンドアルバムではなくミニアルバムなのが不思議ですが。当時のレコード会社(ビクター)がROMANESQUEの評判が良かったのと持ち歌を全て清算しようということで始まったようです。
 そのレコーディングの最中の1月24日新宿ロフトでライブを行いました。BLUCK-TLICKというバンド名で。このバンド名にしたのは当時B-Tをモデルにした少女漫画がありました。「HEARTS」というタイトルですが読んだことがないのでどういう内容かはわかりません。まあロックマンガなんだろうが。1月24日に行った理由はユータの誕生日だからということです(^_^;)
 そして3月21日「ROMANESQUE」がリリースされました。
 1.MISTY ZONE(櫻井敦司/今井寿)
 2.ROMANESQUE(今井寿)
 3.AUTOMATIC BLUE(今井寿)
 4.HEARTS(櫻井敦司/今井寿)
 5.ROMANESQUE (SENSUAL PLEASURES MIX)
 1は最近DIQやFISH TANKで披露してますが、初期の名曲の1つです。あっちゃんもお気に入りの曲の1つに挙げています。2は「HURRY UP MODE」と比較してどちらが好みか…。どちらも悪くないけど。3はインディー時代からやっていた曲です。まあこのアルバム内では影が薄いかな。4は先述したようにB-Tをモデルにしたマンガのタイトル名を題材にした曲です。今のB-Tとは合わないかもしれませんが1度ライブで聴いてみたい曲です。
 5はボーナストラックですね。メンバー直々にミキシングをやっていたみたいで、アニイ曰く遊ばせてもらった(笑)曲です。
 さて、ミニアルバムがリリースされる前2月13日、なんと次のアルバム「SEVENTH HEAVEN」のレコーディングがスタートしました。今となっては信じられない無茶ぶりなスケジュールですが、更に3月15日から「東北ロックサーキット」なるイベントがスタートしました。当時のロックバンドに対するレコード会社の認識と扱いが伺える話ではあります。しかしこの東北ロックサーキットではZIGGY、ROGUE、アンジー、レピッシュ、パーソンズなど後のバンドブームの中心となるグループが参加していました。そういう意味ではB-Tにとって良い刺激になったのでは。
 そして4月1日汐留PITでライブ。これは東京汐留で数か月間設置されたロックコンサート会場でした。B-Tもライブを実施しましたが、チケットは僅か2時間で完売したほどの人気でした。初期の思い入れのあるライブの1つでもあります。
 更に4月13日から「SHOCK TOUR’88」がスタート。ツアーをしながらレコーディング…今じゃありえませんね。しかし6月21日アルバム「SEVENTH HEAVEN」がリリースされました。この無茶なスケジュールでもリリース出来たのは大したものです。
 1.FRAGIE ARTICLE(今井寿)
 2.…IN HEAVEN…(櫻井敦司/今井寿)
 3.CAPSULE TEARS-PLASTIC SYNDROME3-(今井寿)
 4.CASTLE IN AIR(今井寿)
 5.ORIENTAL LOVE STORY(櫻井敦司/今井寿)
 6.PHYSICAL NEROSEU(今井寿)
 7.DESPERATE GIRL(櫻井敦司/星野英彦)
 8.VICTIMS OF LOVE(櫻井敦司/今井寿)
 9.MEMORIES…(櫻井敦司/今井寿)
 10.SEVENTH HEAVEN(今井寿)
 1ですが10のメロディをアレンジしたインストゥルメンタルです。実は私が初めてB-Tのライブを観に行ったのは2006年のDIQなんですが、SEで流れたのがこの曲でした。2は今でも人気の高い曲です。初期の定番曲の1つですね。
 3と4は印象薄いですね。5はどちらかというと殺シノ調ベバージョンのほうが定着しています。6も未だに人気ある曲です。今井を師と仰ぐASAKI(AGE of PUNK)がトリビュートでカヴァーしました。
 7はヒデが初めて手掛けた作曲です。ヒデらしいオーソドックスな曲です。8はあっちゃんが作詞において転機となった曲だと語ってました。詞の内容はハッキリ言ってエッチですが、全て日本語なのが特徴ですね。おそらくこのあたりのことを指しているのでしょう。2014年の「或いはアナーキー」ツアーでアレンジした形で披露しました。
 9も印象薄いかな…。タイトル曲の10は元々インディーズ時代からあった曲を作詞とアレンジを変更したものです。核戦争を連想させる詞で今井は割とこの手の詞をたまに書いたりします。
 多忙なスケジュールのなか出来たアルバムですが、アニイは自分のプレイに満足出来なかったので録り直したいと発言したほどで、おそらく他のメンバーも同じ気持ちだったでしょう。それでもそんな状況下でこれだけの楽曲が作れたあたりに今井を中心としたB-Tのセンスの高さが伺えます。
 尚このアルバムの制作に後にSOFT BALLETの森岡賢がキーボードで参加しています。森岡はその後「或いはアナーキー」のレコーディングにも参加してますしソフバのメンバーとしてB-Tとのコラボに参加してますので結構縁のある人物です。
 そして6月21日「SEVENTH HEAVEN」がリリースされました。次はこのアルバムのツアーが始まるのかと思ったら次のアルバム「TABOO」のレコーディングという…ユータ曰く俺たちって一体…な状況が続きます(ーー;)。



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