New Worid

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イリミネーション・マッチ

 1987年11月26日オハイオ州リッチフィールドにて第1回サバイバーシリーズが開催されました。このPPVの特徴はすべての試合がイリミネーションルールによるチーム戦で行なわれたことです。実は元ネタは1986年新日本プロレスで行なわれた新日本対UWFによるイリミネーションマッチからで、WWEがこの試合を取り入れたということです。
 第1試合はチーム・サベージVSホンキー・トンク・マンチーム。チーム・サベージのメンバーは”マッチョマン”ランディ・サベージ、リッキー”ザ・ドラゴン”スティムボート、ジェイク”ザ・スネイク”ロバーツ、ハクソー・ジム・ドゥーガン、ブルータス・ビーフケーキの5人。サベージ、スティムボート、ロバーツの3人が同じチームというのも凄いですね。一方のホンキーチームはホンキー、”キング”ハーリー・レイス、アウトロー・ロン・バス、ハーキュリース、ダニー・デービスの5人。サベージチームと比較すると弱いかな…。名前で負けてないのはレイスだけだし。試合ですがホンキーチームがもっとも頼りになるレイスがドゥーガンと共に消えてしまいました。これで勝敗が見えてしまったような…。続いてロン・バスがビーフケーキに敗れ、そのビーフケーキがホンキーに敗れてしまいます。これで3対3の五分かと思いきやデービス、ハーキュリースがロバーツ、サベージに敗れて残りはホンキーのみ。結局敵わないと判断したホンキーが逃げてしまいチーム・サベージの快勝。
 つづく第2試合は女子レスラーによるイリミネーションマッチですが割愛します。と、これでは愛想がないのでこの試合ではある日本の女子レスラー2人が参加しました。山崎五紀と立野記代のJBエンジェルスです。80年代の女子プロレスといえばクラッシュ・ギャルズ全盛期でJBエンジェルスはクラッシュに続く人気チームでした。ちょうどこの頃WWEの巡業にも参加していましたのでサバイバーシリーズにも参加していました。ちなみにJBの2人が勝ち残りに成功しました。ショーン・マイケルズは山崎五紀のファンだったという話もあるようですし。
 第3試合はストライク・フォースチームVSハート・ファンデーションチーム。ストライク・フォースチームのメンバーはストライク・フォース(リック・マーテル&ティト・サンタナ)ルージョー・ブラザーズ(ジャック&レイモンド)ブリティッシュ・ブルドッグス(ダイナマイト・キッド&デイビーボーイ・スミス)ヤング・スタリオンズ(ジム・パワーズ&ポール・ローマ)キラー・ビーズ(ブライアン・ブレアー&ジム・ブランゼル)の5チーム。あんまり仲良さそうなチームじゃないですね(笑)。ハート・ファンデーションチームですが、ハート・ファンデーション(ブレット・ハート&ジム・ナイドハート)デモリッションズ(アックス&スマッシュ)アイランダーズ、ボリシェビックス(ニコライ・ボルコフ&ボリス・ズーコフ)ニュー・ドリーム・チーム(グレッグ・バレンタイン&ディノ・ブラボー)の5チーム。ヒールサイドのほうがやや優勢な感じがします。試合は結構意外な展開となりました。ボリシェビックスとルージョー・ブラザーズと脱落したあとデモリッションがDQで退場という展開に。さらにストライク・フォースが脱落。ブルドッグスもアイランダースに敗れて脱落。ドリーム・チームがスタリオンズに破れるという番狂わせも発生。さらにハート・ファンデーションがキラー・ビーズに負けてしまい、最後はキラービーズとスタリオンズが勝ち残りに成功。キラー・ビースはともかくスタリオンズが残るというのは意外でした。
 メインはホーガンチームVSアンドレチーム。ホーガンチームのメンバーはハルク・ホーガン、ケン・パテラ、ポール・オーンドーフ、ドン・ムラコ、バンバン・ビガロの5人。アンドレチームのメンバーはアンドレ・ザ・ジャイアント、ワンマン・ギャング、ブッチ・リード、キングコング・バンディ、リック・ルードの5人。ホーガンとオーンドーフが同じチームというのも貴重。ビガロがホーガンやアンドレと絡んでいたというのも興味深い。しかし試合はリード、パテラ、オーンドーフ、ルード、ムラコという順で脱落したあとホーガンがカウントアウトで脱落。アンドレチーム3人VSビガロというシチュエーションに。ビガロはバンディ、ギャングを倒したものの最後はアンドレに敗れてしまいます。まあアンドレがレッスルマニア3でのホーガン戦敗退のリベンジを果たしたという結果なんでしょう。そしてこの企画は大好評となり現在までこのPPVは継続していきます。



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