New Worid

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兄弟!?

 1989年8月28日ニュージャージー州イースト・ルサフォードにてサマースラム89が開催されました。メインはハルク・ホーガンがブルータス”ザ・バーバー”ビーフケーキと組んで”マッチョマン”ランディ・サベージ&ゼウスと対戦。前年はホーガンとサベージが”メガ・パワーズ”というユニットで活躍しましたが今回は敵対というシチュエーションに加え、ホーガン初の主演映画「ノー・ホールズ・バード」(邦題はゴールデンボンバー)の敵役ゼウスがなんとWWEに登場してホーガンと戦うことになりました。なんとなくサベージが頑張って試合を作るんだろうな…というのが始まる前から伺えるのがあれですが(笑)
 それでは試合順です。第1試合はハート・ファンデーション(ブレット・ハート&ジム・ナイドハート)VSブレイン・バスターズ(アーン・アンダーソン&タリー・ブランチャード)。第2試合はダスティ・ローデスVSホンキー・トンクマン。第3試合は”ミスター・パーフェクト”カート・ヘニングVSレッド・ルースター。第4試合は”ザ・モデル”リック・マーテル&ルージョーズ(ジャック&レイモンド)VSティト・サンタナ&ザ・ロッカーズ(ショーン・マイケルズ&マーティ・ジャネッティ)。第5試合は”ラビッシング”リック・。ルードVSアルティメット・ウォリアーのインターコンチネンタル王座戦。第6試合はザ・デモリッション&ハクソー・ジム・ドゥガンVSツイン・タワーズ(ビッグ・ボスマン&アキーム)&アンドレ・ザ・ジャイアント。第7試合はハーキュリースVSグレッグ”ザ・ハマー”バレンタイン。第8試合は”ミリオンダラーマン”テッド・デビアスVS”スーパーフライ”ジミー・スヌーカ。そしてメインはホーガン&ビーフケーキVSサベージ&ゼウス。
 まずは第1試合から。これは面白い組み合わせです。特にブレットとアーンの対戦はシングルでも見てみたいカードです。残念ながらブレットのシングル転向後全く接点がなく実現はしませんでしたが。まだこの時点でブレットが発展途上だったためか試合はブレイン・バスターズの勝ち。アーンとタリーの老獪さに敗れたというべきか。第2試合の注目は初登場となるダスティ・ローデスでしょう。WWE久々の大物レスラー登場ですが、格好は水玉模様。一部のローデスファンには不評だったようで。ホンキーの試合はキャラ的には相性が良さそうなカードで結局ローデスの快勝。第3試合ですが、ヘニングの相手としてはルースターは役不足。第4試合はマーテルとサンタナの遺恨対決。レッスルマニア5での仲間割れから続いている2人の遺恨ですがこれが1年間続くとは思いませんでした。第5試合のインタコンチ戦はレッスルマニア5のリターンマッチ。立場はルードが王者でウォリアーが挑戦者。やっぱりウォリアーとルードは相性が良いです。
 第6試合は大味な内容。まあメンバーを考えたら当然か。第7試合は…地味なカードだ…(苦笑)なんで第7試合なんだろう?第8試合はシブい組み合わせで。ただスヌーカはピークが過ぎたからもう少し早く実現していたら…
 そしてメインですが、なぜビーフケーキがホーガンのパートナーになったかというとホーガンの弟だから。といっても本当の兄弟ではありませんが。ホーガンとビーフケーキは幼なじみでプロレスを始めたときも一緒でそのときに兄弟と名乗ったというのが真相です。まあ要するにホーガンのコネでビーフケーキはWWEで出世したということです。ゼウスはホーガンの主演映画の敵役としてWWEのリングにまで登場しましたが、当然レスラーとしては素人です。サベージがどれだけ頑張れるか?ストーリー上の話ではエリザベスと別れてこのときは”センセーショナル”シェリー・マーテルと組んでいます。のちにデビアス、ショーン、WCWではハーレム・ヒートと組みますが、やっぱりサベージとのコンビが印象深いです。試合ですが、思ったとおりサベージが試合を作ってます。ゼウスをなんとか良くみせようとしてますがどうしてもしょっぱい(^^;)こうして見ているとホーガンは周りが考えているほどセンスは悪くないですね。そういう視点で見ていたらいい試合かも。結局ホーガン組が勝利しました。
 去年と比較すると弱いかなカード的に。


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