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2007.03.20
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PERFUME: THE STORY OF A MURDERER

それは、昨日まで人だったもの。

映時間 147分

公開情報 劇場公開 (ギャガ・コミュニケーションズ)
初公開年月 2007/03/03
ジャンル サスペンス/ドラマ/歴史劇
映倫 PG-12

【解説】

パトリック・ジュースキントの禁断のベストセラー
『香水 ある人殺しの物語』を、「ラン・ローラ・ラン」「ヘヴン」の
トム・ティクヴァ監督が映画化した衝撃のサスペンス・ドラマ。


ある“香り”にとりつかれた一人の青年が、その香りを
追い求めるあまり、恐るべき凶行へと駆り立てられていくさまを
緻密かつ緊張感みなぎる映像で綴る。

主演は「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」の
ベン・ウィショー、共演に「ピター・パン」のレイチェル・ハード=ウッド、
アラン・リックマン、ダスティン・ホフマン。

18世紀のパリ。悪臭立ちこめる魚市場で一人の赤ん坊が
産み落とされる。
危うく捨てられかけた赤ん坊は、間一髪で拾われ、
グルヌイユと名付けられて育児所に引き取られる。

グルヌイユは友だちもいない孤独な子どもだったが、
何キロも先の匂いを嗅ぎ分ける超人的な嗅覚の持ち主だった。
やがて青年となったグルヌイユは、ある時運命の香りと出会った。

それは赤毛の少女の体から匂い立っていた。
しかし彼は、怯えて悲鳴を上げようとした少女の口をふさぎ、
誤って殺してしまう。以来、彼は少女の香りを再現することに執着し、
香水調合師バルディーニに弟子入りするのだが…。

【感想】


かなり前から見たかったパフュームですが、先週やっと
見に行けました。
今頃感想を書いているので、かなり忘れていることが
あるかも(^^ゞ

映像から悪臭が漂ってくるような18世紀のパリの魚市場に
産み落とされる主人公グルヌイユの最初のほうのシーンから、
かなり度肝を抜かれ、それと同時に引き込まれていきます。

そして、その暗く悪臭たちこめるパリの託児所で母親に
捨てられた主人公は孤独に育って行きます。
普通は孤独な孤児のまま、運命を変えられずに一生終わって
しまうのかもしれませんが、彼は超人的とも言える嗅覚の
持ち主で、そのことが彼の運命を変えたのか、
もともとそういう運命だったのか衝撃のラストに向かいます。

原作を読んでいないので、比較はできませんが、こういう映画
私は嫌いではないです。

映像で香りを表現するのは、難しいと思いますが、パリの悪臭から
貴族たちがつけている香り、ラベンダー畑までの香りが漂って
くるような映像はすごいと思いました。

言ってみれば、連続殺人事件の殺人鬼のお話でもあるのですが、
残酷な、残虐な殺しの場面とかはなかったように思います。

2007y03m21d_010437453.jpg

主人公のグルヌイユ演じる ベンウィショー は台詞は少ないのですが
目力が強くすごい存在感を感じました。
猟奇的な怖さも漂わせながら、純粋さ、繊細さを持ち合わせて
いるようなグルヌイユにしていたと思いますスマイル
(パンフレットによると、原作はもっと外見は醜い男のようです。)

2007y03m21d_010458875.jpg

そして アランリックマン が一人娘を殺されることを心底恐れて
必死に守ろうとする父親役ですが、やはり存在感があって
いいですね。ダイハードでは、あんなに憎らしい悪役だったのに(笑)
最近はいい人役が多いですねウィンク

2007y03m21d_010520468.jpg

そして贅沢な使い方なのが、 ダスティンホフマン
前半のキーポイントになる
パリの調香師ジュゼッペ役なのですが、結構姑息だったり、
欲のかたまりだったりして面白い役柄です。彼ってもう70に
なるんですね・・・ビックリしましたびっくり
私も年を取るわけだわ(笑)

2007y03m21d_010907125.jpg

そして、ヒロイン、ローラ役の レイチェル・ハード=ウッド
撮影当時15歳と言うからびっくりです。
上品な美しさがありました。この先楽しみな女優さんですねウィンク

後半は、グルヌイユがローラをねらうわけですが、そこは
サスペンスタッチでドキドキハラハラしました

彼が民衆の前にさらされるところから、物語が始まりまるのですが、
予告編で再三流れている映像(大群衆の裸体・・・)を観ていたので、
あれがラストかと思っていたら、あそこはクライマックスシーンでは
ありますが、ラストシーンではなかったんですね。

超人的な嗅覚を持ち、すべてのもの(人の匂いも含めて)の
匂いがわかるのに自分には匂いがないと知った時の彼の
恐怖感は、孤独感はすごいものだったと想像されました。
クライマックスで彼が流す涙と流れる映像、音楽になぜか涙が
こぼれてしまいました
号泣

彼の母親、託児所の女性、皮なめし職人の親方、師匠の調香師と
彼を手放したとたんに不幸に見舞われるのはなぜ?と
思いました。原作もそうなのかな・・・

私にとって最後は哲学的?とも思える意外なラスト でした。
そして、 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の音楽と
香りあふれる映像、サスペンス場面、クライマックスと
良かったです。不思議な感覚の映画でもありました。

これは絶対に原作を読もうと思っていますウィンク

パフュームP.jpg
<パンフレット¥800クリックで公式サイトへ>
<その当時のパリの様子や香りについていろいろと書かれていて
なかなかいいパンフレットですウィンク



オードトワレ.JPG

私は若い頃から香りに全く興味がなくて、
と言うよりはいかにもオバサンと言う感じがして(笑)
海外のお土産で頂いた香水、オードトワレもほとんど
使いませんでした。
年をとってから、自分の汗の匂いとかが気になり、
最近はたまにめちゃ安いものですが(笑)柑橘系の
オードトワレを使います。
と言うことはオバサンになったんだわ

今回この映画を見たら、めちゃめちゃ香りが
欲しくなってしまい映画館の帰りに
オードトワレを買ってしまいました(笑)
きつくない香りなので、また容器がかわいいので
結構気にいっています





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最終更新日  2007.10.04 22:50:24


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