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2008.04.21
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THE HUNTING PARTY

狙った獲物は《最上級》

上映時間 103分

公開情報 劇場公開(エイベックス・エンタテインメント)
初公開年月 2008/05/10
ジャンル サスペンス/アクション/アドベンチャー

【解説】

雑誌『Esquire』に掲載された記事を基に、
ボスニア紛争の大物戦争犯罪人を追跡する
命知らずな3人のアメリカ人ジャーナリストの姿を描いた
社会派サスペンス・アクション。

主演はリチャード・ギア、共演にテレンス・ハワード、
ジェシー・アイゼンバーグ。監督はリチャード・シェパード。

【ストーリー】

一流戦場レポーターとして活躍したサイモンは、ボスニア紛争の
生中継で感情的になって大失敗を演じ局を解雇されてしまい、
以来消息を絶っていた。そんな彼が、かつての相棒である戦場カメラマン、
ダックの前に突然姿を現わした。

そして、すっかり現場から遠ざかっていたダックに、
最大級のネタを持ちかける。それは、“民族浄化”の名の下に
行われた大虐殺の首謀者で、500万ドルの賞金が懸けられた
大物戦争犯罪人フォックスの潜伏場所についての情報だった。

再起を懸けるサイモンの熱意に押し切られ、
渋々同行を決意したダック。さらに、野心に満ちた
新米プロデューサーのベンも加わり、一行は世紀の
スクープを狙って危険な旅に出るのだったが…。

二人.jpg

【感想】


シネトレさん公認ブロガーの試写会に行ってきました
<シネトレさんから2月に公認ブロガーのお誘いがあり
図々しくもお誘いをお受けして、認定されました

内容は詳しく知らずに鑑賞に臨んだのですが
試写会状に書いてあった内容から、
内戦を扱ったジャーナリストの半実話
とあったので、感動作、ヒューマンドラマと勝手に
思っていたので、ちょっと肩透かしをくらって
しまったのですが(私の勝手な思い込みで(^^ゞ)
社会派のサスペンスドラマと言う感じですが
コミカルな部分もあり、難しい題材を
観易いエンターテイメントな作品に仕上げていた
と思います


オープニングは戦場の場面で、銃撃戦の中を
命からがらに(でも、なんか楽しそう?(^^ゞ)に
取材するサイモンとダックの衝撃的な
映像から始まり、仕事終わりで
睡魔きちゃいそうと心配だった私ですが
映画のオープニングでかなり目が覚めました(笑)

戦場.jpg

それからそう言うシーンが続くと思いきや・・・
サラエボからの悲惨な光景の生中継の時に、
お酒を飲みながら、キレた発言をした
サイモンは、一流レポーターから転落
噂さえ聞かれなくなります。
そして、いつもそのような光景は見慣れているはずの
サイモンが、なぜこの時にキレたのかは
ストーリーの途中でわかります。。。

5年の月日が流れ、かなりクタビレタ(^^ゞ感じになった
サイモンが、サラエボに取材に来ていた、
地位も名誉も手に入れていたダックの前に
突然顔を出します

3人.jpg
<戦争犯罪人のポスターの前に立つ
サイモン、ダック、ベン>


そして、新米プロデュサーのベン(父親が副社長・コネ入社?)も
巻き込んでのフォックスへの取材(スクープ)?
生け捕り?(500万ドル狙い)を目的とした
サイモン、ダック、 ベンの3人のハンティングパーティー
(狩猟隊)
ができ、ここから、アクション、アドベンチャーと
言う感じのシーンが続いていきます。

とにかくこの3人が絶妙の組みあわせです。
いくら下品なことをしてもやはり品を感じてしまう知的な
リチャードギア 、そして クラッシュ から私が目をつけている(笑)
魅力的な テレンスハワード 、この二人だけでも
かなり嬉しい組み合わせなのに、自分を子供扱いする、副社長の父親を
見返してやりたいと考えている、ハーバード大出のベンを
演じる ジェシーアイゼンバーグ がからんできて最高の組み合わせです

報道の使命感に燃え、再起をかけているサイモン、名誉も地位も
手に入れながら今の状況に生きがいを感じていない?ダック
そして、父親に何とか自分を見直させたいがために
危険を冒そうと頑張るベンと 3人のキャラクターが
すごく魅力となっている作品でした。

実際に(事実は)このように絶妙の組み合わせだった
のかは疑問ですが(笑)
<他には ダイアンクルーガー がワンシーンですが出演しています

4人.jpg
<ダイアンが出るシーンです>

結構、重いテーマなのに、笑い声が何回も起こっていた のは
この3人のやりとりの面白さや演技によるところが
大きいと思います。
3人が否定すればするほどボリス(国連の人)が彼らを
CIAと思ってしまうのがおかしくて仕方がなかったです
CIAはいかにもCIAと見えてはだめなそうです(笑)
まさか!と思える人物がCIAだそうです(笑)

コミカルなシーンもあるかと思えば、ジャーナリストなのに
(ジャーナリストだから?)そこまでやる?とドキドキさせる場面も多く

(手に汗状態の私)

さて3人の運命は?フォックスを捕まえることはできるのか?

戦争を題材にしているので ブラッドダイヤモンド
キングダム・見えざる敵 のような作品を想定していたので、
こんなにエンターテイメントでいいいのか?と言う気持ちも
ないわけではないのですが、 重いテーマをユーモアと
スリルで面白く見せてくれた飽きる事のない103分で
こういう映画もいいかもしれないと観終わった後に
感じました


国連、CIA、マスコミの裏の顔も多少わかるも~(^^ゞ

どの人物が実在の人かは、エンドロールの前で
教えてくれますので、お見逃しなく!


5/10(土)よりシャンテ シネ、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

ちらし.jpg
クリックで公式サイトへ

原作本.jpg

著者: リチャード・シェパード /森綾
出版社: 扶桑社
サイズ: 文庫
ページ数: 205p
発行年月: 2008年04月
本体価格 667円 (税込 700 円)


シネトレさんから、試写会前に原作を頂きました
私は映画を観てから原作を読む派なので
映画鑑賞後に早速に読みました。
映画と同じくらいで2時間くらいで読めるかと
思います。
映画を観た後でしたので、小説と言うより
脚本を読んでいるような感じがしました。
でも、小説なんですけどね(笑)

映画と全く同じ内容なのですが、台詞の後の
サイモンの表情は、ダックの表情は、ベンの表情は、
そういうことを意味していたんだと言うとがよくわかりました。
ラストは映画ではナレーションですませたことが
書かれていました。

また、訳者の森さんが書いているあとがきを読むと
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争のことや
ジャーナリストの実話からヒントを得て半実話的な
映画になった経緯などもわかります。

「大学の教室で教わったことを鵜呑みにして信じるな。
テレビの映像と実際に何があったのかは、同じじゃあないんだ」

「教えよう友よ。俺たちは命を危険にさらしている時こそ『生きている』んだ。
それ以外はテレビの中の絵と同じ。そう思うだろ?」


小説の中での台詞ですが、映画にも出てくる台詞です。
字幕は多少違いますが・・・

ボスニア・ヘルツェゴビナやカラジッチについて
詳しいことを知りたいかたは↓ ウィキペディア(Wikipedia)

ボスニア・ヘルツェゴビナ戦争

ラドヴァン・カラジッチ

フォックスのモデルとなっていたカラジッチの
写真もあったのですがフォックス役の俳優さんに
感じが似ていてちょっとビックリしました

公式ブログ:
http://huntingparty.at.webry.info/

<↑ブログ小説が読めます

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最終更新日  2008.04.22 00:40:46
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