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THE HURT LOCKER
永遠を思わせる戦場。
刹那を生きる男たち──。
メディア 映画
上映時間 131分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ブロードメディア・スタジオ)
初公開年月 2010/03/06
ジャンル アクション/サスペンス/戦争
映倫 PG12
【解説】
「ハートブルー」「K-19」のキャスリン・ビグロー監督が、
死と隣り合わせの日常を生きるアメリカ軍爆発物処理班の男たちの姿を
力強く描き出した緊迫の戦争アクション。
テロの脅威が続く混沌のイラク・バグダッドを舞台に、爆発処理チームの
リーダーとして新たに赴任した破天荒な主人公ら3人の兵士が尋常
ならざるプレッシャーに晒されながら爆弾解除に取り組むさまを、
徹底したリアリズムで生々しくスリリングに捉えていく。
主演は「28週後...」のジェレミー・レナー。
共演に「ミリオンダラー・ベイビー」のアンソニー・マッキーと
「ジャーヘッド」のブライアン・ジェラティ。
【ストーリー】
2004年夏、イラクのバグダッド郊外。アメリカ陸軍ブラボー中隊の
爆発物処理班では、任務中に殉職者が出たため、ジェームズ二等軍曹を
新リーダーとして迎え入れることに。
こうして、サンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵を補佐役とした爆弾処理チームは、
任務明けまで常に死の危険が孕む38日間を共にしていく。
しかし、任務が開始されると、ジェームズは遠隔ロボットを活用するなど
慎重を期して取るべき作業順序や指示を全て無視し、自ら爆弾に近づいて
淡々と解除作業を完遂。
任務のたび、一般市民かテロリストかも分からない見物人に囲まれた
現場で張り詰めた緊張感とも格闘しているサンボーンとエルドリッジには、
一層の戸惑いと混乱が生じる。
そして互いに衝突も生まれるものの、ストレスを発散するように酒を酌み交わし、
謎めいたジェームズの一面も垣間見ることで理解を深め結束していく3人。
だがやがて、任務のさなか度重なる悲劇を目の当たりにしたことから、
ある時ジェームズは、冷静さを欠いた感情的行動に走り、3人の結束を
揺るがす事態を招いてしまう…。
【感想】
<><>
アカデミー賞発表の翌日の鑑賞。TOHOデーで1300円と
言うこともあるかもしれませんが、平日<3月9日・火曜日>なのに、
ヒルズはほぼ満席でした。アカデミー賞効果かな
ちなみに私はアカデミー賞の作品賞になったから観に行ったのではなくて、
もともと鑑賞予定でした本当です(笑)
2004年、イラク戦争においての弾処理班の任務が描かれているのですが、
映画はフィクションなのに、ノンフィクションを観ているような
ドキュメンタリーを観ているような感じがしました。
<イラクにおける米軍兵士の戦士理由の半分以上が‘爆弾’であり、爆発物の処理に
携わる技術兵の死亡率は、はるかに高いと言う現実があるようです>
爆弾処理班と言えば、アクション映画などのクライマックスに出てきて、
時限爆弾の解除をしたりするわけですが、そのシーンにはいつも
ドキドキハラハラさせられますσ(^◇^;)
そのクライマックスが、いきなり、オープニングからあるわけですから、
観ているほうは、いきなり緊張を強いられます
いつ爆発してもおかしくない爆弾、周りにいるイラク人の誰が起爆装置を
持っているか分からない恐怖、うだるような暑さ、宇宙服のような防護服
・・・と緊迫した現場の雰囲気がこちらにも伝わってきてドキドキ。
オープニングから映画に惹きつけられました・・・
以下、ネタに触れています
爆弾が突然爆発するかもしれない、遠くからいきなり狙撃されるかもしれない
といった緊張感あるシーンが多く、また、主役級の俳優(3人)は有名では
ないので、『絶対にこの人は死なない』と確信できないため
(それが、監督の意図でもあったようですが)登場人物でだれがいつ
死んでもおかしくないので、よりスリリングに感じました。
しかも、私はどこかで、「後味が悪いラスト」と書いてあるのを
偶然読んでしまい、『主人公は死ぬのかもしれない』と思っていたので
余計にハラハラして観ていましたσ(^◇^;)
そんなわけで、最初から最後まで緊張しっぱなしで、観終った後は
グッタリでした(苦笑)
声高な強いメッセージ性は感じられませんでしたし、作品を面白くする
ようなストーリー性もなかったのですが、リアルな描写とスリリングな演出で
イラク戦争の、戦争の恐怖を思い知らされました。
無事に任務を終えて帰国したジェームズ(ジェレミー・レナー)が、
なんでも揃っているスーパーの中をかごを押しながら、歩いているのですが、
その彼は生き生きとしたようには見えず、また、妻に頼まれたシリアルを買う時、
あまりの種類の多さに呆然、なかばキレたようにシリアルを投げ込むシーンが
あるのですが、彼は、もはや、ものがあふれていて何不自由のない、
平穏無事な環境では自分の居場所が見出せない・・・と言うか生きている高揚感
みたいなものが得られないのかもしれないと思いました。。。
このシーンとラストのほうのシーン、家族のもとに戻ったジェームズが、
おもちゃに喜んで遊んでいる息子<赤ちゃん>に
「子どもの時は好きなものがたくさんある。でも、大人になると
ひとつだけになるんだよ」と語りかけるシーンに、
そして、別の任務地にまた赴くジェームズに、
映画の冒頭 「戦争は薬<麻薬>である」
との言葉が浮かんできました。。。
強いメッセージ性は感じられないと書きましたが、死と隣り合わせの任務でしか
生きていることを実感できないジェームズと言う人間が徹底的に描かれていて
戦争の悲劇、人間の心を破壊してしまう戦争の恐ろしさは感じました。。。
この映画を鑑賞する前は「アバター」に作品賞を獲って欲しいと
思っていたのですが、アバターは興行成績を塗り替えるほどの大盛況で、
賞を獲らなくても観る人はたくさんいます。
一方「ハート・ロッカー」は、当初は、上映館も少なく、作品賞を
獲ったと言うことで上映館も増え、鑑賞するかたも増えました。
となると、こういう作品がアカデミー賞を獲るということは意義が
あるような気もしました
以下、主なキャストです
日本ではあまり有名ではない俳優さんたちですが、それぞれの立場での兵士の
心情がよく伝わってきて良かったです。
ジェレミー・レナー<ウィリアム・スジェームズニ等軍曹>・・・無謀とも思えるほど
自分勝手な行動で爆弾を処理
J.T.サンボーン軍曹<アンソニー・マッキー>・・・規則を重んじ、チームワーク
で行動しようと考えている
オーウェン・エルドリッジ技術兵<ブライアン・ジェラティ>・・・
毎日死の恐怖に怯えながらも任務を遂行している
ジェレミー・レナー
は、アカデミー賞の主演男優賞にもノミネートされました
ガイ・ピアース
には気がつきましたが、 レイフ・ファインズ
と
デビッド・モース
に気がつかなかった私ってσ(^◇^;)
こんなに骨太な、凄い映画を、女性が、しかも女優さんのように
美しい女性が撮ったことも驚きです
<アカデミー作品賞、監督賞含めて6冠おめでとう!>
ちなみに、 ハート・ロッカーとは、「行きたくない場所/棺桶」
と
言う意味です。
<パンフレット¥600画像クリックで公式サイトへ>
世界で最も危険な仕事に就く、アメリカ軍爆弾処理班の2004年、夏。
イラク・バグダッド郊外ー。
<TOHOシネマズ六本木ヒルズにて鑑賞>
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