ジョナサンズ・ウェイク

ジョナサンズ・ウェイク

P.I.P.(沢井鯨)



まずは作者の紹介から。
作者である沢井鯨氏は札幌の中学の教師を6年勤めるが、退職。その後、世界を放浪。97年、紛争後のプノンペンにて、いわれのない罪で収監。懲役12年の刑を一方的に宣告され、死と隣り合わせの獄中生活を強いられる。

次に作品の紹介。
・・・中学の教壇でチョークを握っていた私は、気がつくと灼熱のカンボジアで牢獄に繋がれていた・・・あれ? これってノンフィクションなの? 
一体どこまで真実なのか!? 騙し騙されの頭脳戦。手に汗握る脱出劇。あまりのリアルさと影響の大きさが危惧され、出版までに1年の歳月を要した問題作。元「QUICK JAPAN」の編集長は、本作に夢中になるあまり山の手線を何周もまわったとか。


続編の「D.O.D.(ダイス・オア・ダイ)」も一気に読ませてくれる。迸るストーリー。苛烈極まるマニラでの長期滞在。待ち受ける前代未曾有の大事件。明かされる世界の舞台裏。最後まで生きをつかせない快作を2作続けてご堪能あれ。


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