2004年06月01日
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「六月になりてぞ、ときどき御頭もたげたまひける」

源氏の君の正室・女三の宮と柏木が不義密通し、

懐妊した女三の宮が、つわりに苦しみながらも

源氏の君に発覚することをおそれ、失意の中にあるころです。

このころ、紫の上は病にふせっていました。

源氏の君は、女三の宮と柏木との不義密通のことを知らず

もっぱら、紫の上の看病にせいをだしていました。

そのかいもあってか、体調を戻した紫の上が

ようやく、床から頭をもたげることのできる様子を

あらわしたのが、冒頭の「源氏物語」の中の一文です。

この箇所は、「若菜・下」の巻に記されております。

下の原文の写真6行3字目以下。

6月1日の日記若菜下71a額


「六月になりてぞ、ときどき御くし(頭)もたげ給(たまひ)ける」

6月1日の日記若菜下71a原本


紫の上が、少しずつ回復してきているきざしを見ながらも

紫の上の健康に不安をいだいている源氏の君の心のうちが

この原文の中に記されております。









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最終更新日  2004年06月07日 13時59分43秒
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