2005年07月02日
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記されています。「葵」の巻の原文(下の写真右から7行目ー10行目)に、

「ゐん(院)をはじめ奉(たてまつ)りて、みこ(親王)たち、

かんだちめ(上達部)のこるなきうぶやしなひ(産養)どもの

めづからにいかめ(厳)しきを夜ごとに見のの志(し)る」

と記されています。現代訳は次の通りです。

「源氏の君と葵の上との間の御子(のちの右大将夕霧)のご出産を祝い、

桐壺院(前・桐壺帝)を始めとして、親王方・上達部(かんだちめ)が

残らずお越しになられ、多くの珍しくご立派な出産のお祝いを

夜ごとに見て大騒ぎをしている」

葵の上の出産


原文の「夜ごとに」は、複数の夜を表しています。

これは、生まれた子を祝い出産後三日、五日、七日、九日目の

祝宴が開かれていたことによるものです。

また、この原文の中には、一条御息所(みやすどころ)の

ねたみが記されています。10行目以下の原文には、次の通り記されています。

「かの宮すどころ(御息所)は、かかる御おりさまをき(聞)き

給(たま)ひても、ただならず」

自分の愛する源氏の君の子を、他の女性が選んだことを

ねたましく思っている様子が短く描かれています。







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最終更新日  2013年03月03日 05時44分23秒
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