進学塾キャラベル 西東京市 都立自校作成・難関私立高校受験

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都立高校受験専門にしたわけ

私がキャラベルを創ろうと思ったとき、実は大学受験塾にするか、高校受験塾にするか、中学受験塾にするか決まっておりませんでした。

◆私自身は、この業界に大学受験指導から入っており、むしろ大学受験が最も指導しやすく感じておりました(むろん、受験生にとっては大学受験が最も大変です)。
内容面では高校受験よりもレベルが高くなるとは言え、大学受験期は、「生徒の理解力」、「モチベーション」、「体力」、「記憶力」など、勉強に必要な要素が、10代で最も充実している時期であり、指導者として大変やりやすく感じていたからです(あくまでも主観です)。
私自身も、大学受験時に偏差値を35(河合塾)から78(代ゼミ・河合塾)まで上げた経験があり、受験生としての感覚も未だ忘れずに持ち続けています。何より、大学受験の指導内容自体が私にとっては大変魅力的な内容でもあります。


◆中学受験は、私自身も経験しており、指導者としても中学受験指導に携わってきた期間が一番長くなります。長年、中学受験指導をする中で、そのノウハウも蓄えてきました。主に四谷大塚の「予習シリーズ」を使用し、生徒指導をしてきたのですが、その中で「予習シリーズ」の長所と弱点を自分なりに把握してきたつもりです。

予習シリーズの長所は何と言っても、そのカリキュラムとテストです。テストという「獲得目標・到達目標」が予め設定されており、そのテストで点数を取れるように毎週の授業を組み立てていくことが可能なのです(これは都立高校受験対策として応用しています)。

一方で、大多数を占める「普通レベルの」小学生にとって、その進度が厄介な問題です。現在はどうか分かりませんが、1週で2単元ずつ進むカリキュラムだったため、多くの小学生が消化不良を起こしてしまうのが、予習シリーズの弱点でした。(サピックスや日能研のカリキュラムは、予習シリーズよりさらに半年以上早く進むのですから、ある程度の能力がないとこなせません。)

また、「1週2単元」方式の弱点は、その子の志望校にとって不要な単元まで、同じ時間配分で学習しなければならない点です。

さらに、生徒の得手不得手も一切考慮されていないため( これは全ての問題集に言えることですが… )、どの単元も「同じような濃密さ」で進むということも欠点です。ある子は、仕事算の理解に長い時間がかかりますが、回転移動の理解にはそれほど長い時間がかかりません。そうした個人の特性が考慮されていないのです。

中学受験は、以上のように、生徒一人一人の特性・志望校・理解力を考慮に入れ、指導することが重要です。中学受験指導には「(本当の意味での)個別指導」が必要になると言えるでしょう。形式だけ1対1や1対2になっていても意味がありません。「個への対応」が 指導の肝 になります。


◆以上のように、大学受験や中学受験指導の塾にするという選択肢もありましたが、私は高校受験を選択しました。特に都立高校受験に特化しました。

高校受験は、心の勝負です。精神的に幼い子(特に依存心の強い子)は、入試本番で失敗しやすい傾向にあります。

しかし一方で、中学生対象の塾は、生徒の依存心をますます強めてしまうような塾が多いことも確かです。
「丁寧なテスト対策(中には中学校の定期試験過去問をコピーして配っているような塾もあります。著作権法にも違反していますし、生徒の学力を崩壊させるだけなので当塾では絶対にやりません)」「生徒に気を遣って、なかなか怒れない先生・優しい先生」「馬鹿丁寧に進んでいく個別指導専用教材」などです。そうした指導で成長していく子もいることは確かですが、多くの子は伸びないまま、その可能性を潰されてしまいます。丁寧な指導は、一見その子の役に立っているようですが、実はそうとも言えないのです。

わかりやすい喩えで言えば、お腹をすかせたライオンの子供に対し、母親ライオンは、エサをあげるべきではないのです。「狩りの仕方」を教えるべきです。もし母親ライオンが死んでしまったら、その子ライオンも一緒に飢え死にしてしまいます。

手取り足取り型指導の問題はそこです。子供の役に立っているどころか、実は狩りの仕方を知らない子供をジャングルに放置しているようなものです。


そこで、「(勉強面で)一番甘やかさせる可能性のある中学生を、一人でも多くこの教室で鍛えたい」という思いから、キャラベルを高校受験塾にしました。


◆また、「都立専門」にした理由は、「入試教科が5科目であること」と「内申点が合否に影響すること」の2点です。私は、 中学生が勉強する9教科に無駄な教科は1つもない と思っています。文部科学省も、これから社会で生きていく中学生に必要だからこそ、義務教育として9教科を課しているわけです。

「私立高校受験専門塾」にしてしまうと、どうしても学校の内申や理社を捨ててしまう子が出てきます。もちろん、そのやり方で難関私立高校に合格するのも一つの生き方です。

しかし、私は 中学生という時期は、幅広く教養を身に付けておく時期 だと考えております。その方が、先々絶対に伸びるという確信があるからです。

そこで、この塾を「都立専門」にしました。そうすれば、学校の勉強に手を抜くことはできず、理社の勉強もしなければならないからです。もちろん、「都立専門」と謳っているからには、都立入試分析はどこよりも丁寧に行っています。



◆ところで、「高校部を作ってほしい」という要望をたくさん頂きます。本当に本当にたくさん頂きます。卒塾生の多くの方に言われます。これについても、お答えしておきます。

(1)キャラベルは一人で運営している塾のため、どうしても中学受験、高校受験、大学受験のどれか1つに特化せざるを得ないのです。とりわけ、入試直前期の「添削、個別的な指導・アドバイス、入試問題演習授業」を考えると、どれか1つに特化しておかなければ、適切な指導ができません。手を広げすぎると、塾生に対し「無責任」になってしまいます。「適当」は嫌いなのです。

病院に喩えれば、産婦人科医は産婦人科、内科医は内科、外科医は外科、小児科医は小児科を専門として開業するようなものです。「何でも治します」というのは、確かにDrコトー先生みたいでかっこいいのですが、現実問題として「医療ミス」も起こりやすくなります。


(2)高校部を作らない理由がもう一つあります。それは、 子供達には多くの指導者に出会ってほしい と思っているからです。

これは個人的な意見ですが、「教育」ということを考えた場合、 一人の指導者に3年以上師事しない方が良い と思っています。小学校から高校までの1年1年は、我々大人が経験する1年とは「価値」が異なります。子供達が経験する1年間が、人格や人生観に与える影響は計り知れないものがあります。

「ティーンエイジ」とも言われるこの大切な時期に、小さな個人塾でたった一人の先生に習っていては、子供達の価値観・ものの見方・考え方は、小さな世界で凝り固まってしまうことさえあるかもしれません。

もちろん、素晴らしい人間力を持たれた先生は大勢おり、そうした先生の下であれば、6年間あるいは9年間師事することも、非常に価値のあることかもしれません。

しかし、私の考えでは、 中学時代に一人の先生から指導を受けたら、次は別の先生から指導を受けた方が、子供達は大きく成長する と思うのです。いわゆる「巣立つ」ということです。いろいろな考え方や生き方を学ぶことにより、子供達の視野は広がることでしょう。

以上、キャラベルが都立高校受験塾に特化している理由です。


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