ヅラ刑事 | メタボの気まぐれ

「地球防衛少女イコちゃん」「電エース」
「いかレスラー」「コアラ課長」を生んだ
特撮オタク的映画監督：河崎実が放ったのが
2006年公開の「ヅラ刑事」である。

花曲署捜査一課に新しく着任した源田初男（モト冬樹）は
カツラをブーメランのように投げ飛ばす華麗な必殺技
“モト・ヅラッガー”を駆使する事から
ヅラと呼ばれていた。

そんな中、原子力発電所の核燃料が
謎のテロリスト集団に強奪された。

やがて犯行グループのリーダー“地獄の神ハデス”は
核爆弾を完成させ身代金50億円を要求する。

捜査一課の面々は捜査を続け物理の教師をしている
蛇沼徹也（堀内正美）が犯人として浮かび上がってくる。

早速、蛇沼の働く高校へ向かった源田は
蛇沼が務める物理研究部の中里耀子（江口ヒロミ）の
顔を見て愕然とする。

耀子は源田のかつての恋人・涼子に瓜二つ、
彼女は涼子の娘だったのだ。

やがて源田とデカチン（イジリー岡田）は
テロリストのアジトを突き止めて潜入するが
鎖で縛られてしまう。

だが何と地獄の神ハデスは耀子だった！

更に彼女は源田の実の娘だったのである。

一方、源田の頭から外されたヅラは生き物の様に動き出し
花曲署捜査一課に到着、源田の窮地を告げていた。

迫り来るタイムリミット、果たして刑事たちは
邪悪な女子高生の陰謀を打ち砕き
核爆発を阻止できるだろうか？

この映画は「ウルトラセブン」のパロディでもあり
ヅラを投げるシーンに源田が「ヅラ！」と叫ぶのは
ウルトラセブンの「デュワ！」に掛けたもの。

この時の効果音はセブンがアイスラッガーを投げる時
敵に当たる時の効果音が使われており
監督の拘りが垣間見える。

必殺技の名前が「アイヅラッガー」となる予定だったが
諸事情により変更になったそうです。