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1965年、東宝が海外資本との提携によって怪獣映画の新機軸を模索した日米合作映画「フランケンシュタイン対地底怪獣」国内での封切り後に海外で上映したのが「Frankenstein Conquers the World」フランケンシュタイン対地底怪獣の海外版である。原案はアメリカのSF作家ジェリー・ソウルが担当、ソウルは米国側スタッフと共に来日し撮影にも立ち会った。ベネディクト・プロとの合作映画であり当初から海外での上映が予定されていたが国内での封切り後に東宝国際部から「アメリカでの規定に上映時間が2分足りず、売ることができない」と連絡が入った。その為、フランケンシュタインが研究所を脱走する場面で「うっかり警察官を踏み潰しそうになる」というカットを撮り足し、アパートで戸上季子に別れを告げるフランケンシュタインの場面に国内版では1台が道路標識にもう1台がコンクリート製の塀に衝突するシーンにパトカーの転覆炎上などを2日かけて撮り足したりして尺増しを図った。ちなみに本作は米国20世紀フォックス社が「キングコングとフランケンシュタインが闘う」という映画の企画が日本の東宝に持ち込まれ映画化権を取得して実現したものであり「フランケンシュタイン対ガス人間」「フランケンシュタイン対ゴジラ」と二転三転しゴジラの部分を新怪獣バラゴンに変更し結実している。また結末のバリエーションとして2パターンが存在しておりフランケンシュタインとバラゴンが同時に地割れに呑み込まれるものバージョンとバラゴンを倒した後、大ダコが出現しフランケンシュタインが湖に呑み込まれるバージョンがある。この大ダコ出現版が海外版の為に新たに撮り直されたバージョンであるがこれは近年に誤りである事が判明し海外公開版も地割れ呑み込まれバージョンで大ダコ出現版の初公開は「月曜ロードショー」「水曜ロードショー」のゴールデン枠によるテレビ放映用に新撮されたものであった。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村【楽天ブックスならいつでも送料無料】フランケンシュタイン対地底怪獣
2015.05.25
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1984年に公開されたシリーズの第16弾「ゴジラ」を翌年の1985年に米国で公開したのが「GODZILLA 1985」即ち「The Return of Godzilla」である。本作は米国ではユニークな作風に仕上げるつもりだったが出演のレイモンド・バーが猛反撃しかつて「怪獣王ゴジラ」に登場していた新聞記者スティーブ・マーチン(レイモンド・バー)が再登場するというシリアスな路線になった。この映画は30年前にゴジラと遭遇した経緯からスティーブがアメリカ国防総省へ招かれて再びゴジラの東京襲撃を目撃する場面が追加撮影・再編集され、いくつかの場面や効果音が短縮変更された内容で上映された。まず短縮されたのは牧吾郎(田中健)に襲撃したショッキラスのシーンと日本の総理大臣とロシア、アメリカ大使との会談シーンである。シーンカットは実物大のレプリカを使用したゴジラの足、アメリカの核ミサイルのショット生物物理学者・林田信(夏木陽介)が奥村尚子(沢口靖子)にゴジラの写真を見せるシーンなどである。また追加されたのはスティーブ・マーチンがモニターでゴジラを見ているシーン全般とソ連潜水艦へのゴジラの攻撃、自衛隊が東京湾に到着シーンである。そして変更点は原子力発電所へのゴジラの最初の攻撃とゴジラとスーパーXの戦いのカットをいくつか前後に編集している。新宿を根城にしていたホームレス(武田鉄矢)がレストランでゴジラに遭遇するシーンではゴジラの足音の響きを追加している。またソ連軍人が誤作動した核ミサイル制御装置を止めようとして軍人は殉職するが海外版では傷つきながらも最後の力を振り絞って核ミサイルの発射ボタンを押すという正反対の行動へ改変されている。これは当時、反ソ連に対するアメリカの考えと感情に対する措置である。またエンディングは「ゴジラ・愛のテーマ」ではなく劇中音楽のスーパーXのテーマとアメリカで作曲されたオリジナル音楽が組み合わされたものとなっている。この海外版はニューヨークタイムズで高い評価を受けその後、日本では字幕付きのビデオが発売されました。本作で登場したスーパーXとは元々は核戦争の際の首都防衛を目的に極秘に開発され「首都防衛移動要塞」とも呼ばれる無翼VTOL機であり正式名称は「陸上自衛隊幕僚監部付実験航空隊首都防衛移動要塞T-1号 MAIN SKY BATTLE TANK スーパーX」と長々しい名称であった。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村30%OFF!! ■期間限定!!レビューを書いて送料無料■ゴジラコレクション■新品DVD-BOX■7作品セット 北米版 日本語切替可能☆レビューを書いて送料無料☆
2012.11.11
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昭和ゴジラシリーズ最終作「メカゴジラの逆襲」を日本公開から3年後の1978年に米国のボッブ・コーン・エンタープライズがUPAのヘンリー・G・サパースタインより権利を獲得し米国で公開したのが「Terror of Mechagodzilla」海外版「メカゴジラの逆襲」である。本作は英語吹き替えだけでなく変更点として子供向け映画にしようとしたためPG指定をおそれて拳銃が写るシーンやバイオレンス的な戦闘シーン等をカットしのべ5分間のシーンがカットされてしまった。またチタノザウルスはタイタノサウルスと表音され15年前の回想シーンでは真船博士(平田昭彦)がチタノザウルスを説明するカットでそのバックにテレスドンの解剖図が使われていた。しかし公開から半年後にテレビ放送されると米国の劇場で公開された5分間のシーンカットは復元され逆にゴジラの歴史についてのダイジェストが追加された為日本公開版より6分長いバージョンとなりました。但し真船桂(藍とも子)の乳房シーンを除いてのノーカットであった。この東宝特撮映画の米国配給会社・UPAとはもともとアニメーションスタジオであり1964年にアニメ部門を閉鎖した後プロデューサーのサパースタインは日本の特撮怪獣映画をアメリカで配信するために東宝株式会社と契約を交わした。アメリカで劇場公開あるいは主にテレビ放映された東宝怪獣映画は新たなカルト映画市場を開拓し1970年代から1980年代を通じて人気を博し配給権利を米国・シネマ社に譲る事もあった。この映画で登場するチタノザウルスとは真船博士が自分の研究を認めなかった世間に対する復讐のために送り込んだ怪獣で事故死した真船桂をサイボーグに改造し桂にチタノザウルスを操らせていた。またゴジラを脅かしたライバル・メカゴジラはブラックホール第3惑星人が地球侵略用兵器として製造したロボットでありその必殺技は目から発射されるスペースビーム回転させながら放つフィンガーミサイル胸部装甲から発射するクロスアタックビームがある。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村ポイント最大42倍♪100円クーポン♪送料無料♪実施中♪SALE OFF!新品北米版DVD!メカゴジラの逆襲!
2012.11.04
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1974年の東宝チャンピオンまつりで公開された「ゴジラ対メカゴジラ」をアメリカのシネマ・シュアーズ社が米国公開権利を購入し1977年に公開したのが「Godzilla vs. Mechagodzilla」海外版・ゴジラ対メカゴジラである。この映画は当初、タイトルが「Godzilla vs The Bionic Monster」の予定だったが、ユニバーサル・ピクチャーズから題名が「バイオニック・ジェミー」と「600万ドルの男」の著作権侵害との抗議があった為「Godzilla vs the Cosmic Monster」の題に変更された。原題どおり「Godzilla vs Mechagodzilla」となったのは1988年にビデオソフトが発売された時である。本作は基本的に英語吹き替えといくつかの変更がありタイトルが火山と共にゴジラの名前が数回点滅する日本版に対し海外版は画面が真っ赤になり映画のタイトルおよび著作権情報が表示しそのままオープニングクレジットがカットされた。同じくカットされた部分としてインターポールのエージェント南原(岸田森)が外国人と絡むシーンと 南原とサルの容姿をした侵略者・第3惑星人との最終決戦の一部も同様に編集された。 また日本版のエンディングにおいてキングシーサーは沖縄の岩壁に再び眠りにつきエピローグとして那美姫(ベルベラ・リーン)が多くの民衆と故郷の平和を祝い、ラストにキングシーザーの彫像で締め括るが海外版は彫像の最後のショットを除いてこの短いエピローグをカットし物語を終わらしている。この海外版は前々作「ゴジラ対ガイガン(海外版)」がゴジラの流血シーンをカットしたが今回はゴジラ噴霧血液のショットなどカットせずバイオレンス的な怪獣映画のイメージを残した。本作のビデオは1988年にゴジラ(1985)「ゴジラ対ガイガン」と同時に発売されたが、シネマ・シュアーズ社によって全てのカットを復元した上で海外公開版ではなく 東宝のオリジナルノーカットを発売。また米国のSFチャンネルでの放送も日本公開英語版がオンエアされました。本作に登場するキングシーサーは獅子を模った沖縄の聖獣シーサーが怪獣化したもので琉球に危機が訪れる時、眠りから覚めると言い伝えられ当初はゴジラから沖縄を守るものと思われたが「美童の祈り」という唄で目覚めた後はゴジラと共にメカゴジラと闘った。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村ゴジラ名鑑シリーズ 酒井ゆうじプロデュース ゴジラ全集 ゴジラ対メカゴジラ単品
2012.10.28
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東宝チャンピオンまつり」の一篇として公開された1973年「ゴジラ対メガロ」を北米配給のシネマ株式会社が日本公開から3年後の1976年にアメリカで公開したのが「Godzilla vs. Megalon」即ち海外版・ゴジラ対メガロである。この映画は子供が中心となって活躍するという幼い子供向けの娯楽として制作されゴジラは幼い顔つきで大きな目と湾曲した口となっている。この為、古くからゴジラを知っているファンから多くの怒りを集めてしまい不評作品となっているがその事情を知らない米国のシネマ社は「ゴジラ対メガロ」を売り出す為、告知ポスターをキングコング(1976版)がニューヨークの世界貿易センターをよじ登るシーンに絡ませゴジラとメガロを世界貿易センターの上で戦わせている。単に英語吹き替えだけで米国公開を図ったシネマ社だったが日本における大不評を知り、既に「ゴジラ対メガロ」を過大評価告知を作ったが為にアメリカでも不評になる事を恐れ英語版をいくつか変更し改善を図った。国際核実験で被害を受けたシートピア人が報復の為六郎少年を車で拉致するシーンと シートピア人のエージェントを六郎少年がノックアウトするシーンをカットその代わりにジェット機の模型がシートピア人の顔にヒットして出血した事になっている。 これは5歳ぐらいの幼少年が大人の悪人を倒すというありえないシーンを排除する事によって脱・子供目線と脱・子供向けの効果を狙ったカットである。また博士を誘拐したコンテナトラックのシーンでは崖を下で走っているトラックをスローで再生され シートピア人がメガロが投げつけた岩石によって押しつぶされ死ぬという設定に変更した。この事によりニューヨークタイムズの映画評論家ヴィンセントキャンビーは肯定的な評価を与えテキサス州とルイジアナ州だけでも最初の3日間で日本興行収入を上回る383744ドルを獲得しアメリカの劇場で大成功を収めました。 この為、メガロはキングギドラに次ぐ米国人気怪獣となり多くのビデオゲームで再利用されているだけでなくアメリカNBCで人気を誇るテレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」で本作が取り上げられました。ちなみに「サタデー・ナイト・ライブ」とは日本で数十年前に放送されていたタモリの「今夜は最高」みたいな番組である。米国で人気のあるメガロはドリルのような腕を持ったカブトムシのようなデザインの昆虫型怪獣で対するジェットジャガーは良心回路が組み込まれ自らの意思により巨大化が可能となる正義のロボットでデザインは西友グループの企画「ちびっ子怪獣大学」でシンボルキャラクターとして一般公募された怪獣レッド・アローンの胴体が元になっているが元々のデザインではコウモリのような羽があり顔もロボット風ではなかった。公開前の劇場用宣伝ポスターには「ジェットアローン」と表記されていた。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村DeAGOSTINI デアゴスティーニ東宝特撮映画DVDコレクション第52号 ゴジラ対メガロ
2012.10.14
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「ゴジラ対ガイガン」日本公開から6年後の1978年、北米配給のシネマ株式会社がアメリカで公開したのが「Godzilla on Monster Island」即ち海外版・ゴジラ対ガイガンである。海外版は基本的には日本語を英語吹き替えにしているだけであるが変更点として多少のシーンをカットしている。ガイガンの攻撃からゴジラが出血するシーンとガイガンの腹部カッターでアンギラスを攻撃し出血させるシーンがカットされている。 またゴジラとアンギラスがアニメ処理による漫画の「ふきだし」で会話するシーンは吹き出しではなく米国人声優によるアフレコによって処理されている。主題歌「ゴジラマーチ」はそのまま使用され後にアメリカの音楽グループArmy Of The Pharaohsの曲「Dump The Clip」で「ゴジラマーチ」の歌詞が一部使われていた。この海外版は後にホームビデオ化されるにあたりタイトルを「Godzilla vs. Gigan」と改題している。この映画で登場した新怪獣ガイガンは頭部に備えたゴーグルの様な単眼と大きな角、肘から先が大きなフック状の鉤爪になっている両腕が特徴で腹部の回転鋸と額に埋め込まれた光線砲などがサイボーグ怪獣というゴジラシリーズにおいて特異な存在である事の象徴となる。背中には翼状の鰭を3枚持ち手足の付け根や胴部にプロテクターらしき物を備える。 その華麗な姿と残忍な闘いぶり徹頭徹尾悪役として登場した独特の存在感とそれと裏腹の劣勢になった時の弱さとゴジラの返り討ちで敢えなく撃破される不甲斐なさのようなものも特徴となっている。また特撮テレビドラマ「流星人間ゾーン」第11話でM宇宙ハンター星雲人の怪獣としてではなくゾーンファミリーの敵であるガロガバラン星人に操られる「恐獣」として登場しゴジラやゾーンファイターと戦った。一度はゴジラに倒されるが「ガイガン忍法生き返りの術」で復活。ゾーンとの死闘の末、流星ミサイルマイトの直撃を受けて泡を噴いて絶命。直後に大爆発した。復活の際「両腕の爪がある限り不死身」と説明されていてゾーンの流星プロトンビームで爪を傷つけるシーンがあったが結局は有耶無耶にされたまま終わった。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村DeAGOSTINI デアゴスティーニ東宝特撮映画DVDコレクション第45号 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン
2012.10.07
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東宝チャンピオンまつりの一篇として公開されたゴジラシリーズの第11弾「ゴジラ対ヘドラ」を米国の映画配給製作会社であるアメリカン・インターナショナル・ピクチャーズが1972年に米国で公開したのが「海外版・ゴジラ対ヘドラ」で英題は「Godzilla vs. the Smog Monster」である。日本版と海外版の違いは全くなく日本語を英語に吹き替えているだけであり主題歌「かえせ! 太陽を」に関しては歌詞を日本語に基づいて英語に替えた曲「Save the Earth」が追加されました。登場した公害怪獣ヘドラとは70年代に社会問題となっていた公害をモチーフとした怪獣で田子の浦港の汚染した海から生まれた。登場作品の「ゴジラ対ヘドラ」及びヘドラは公害をテーマにしており核をテーマにした第一作の「ゴジラ」以来の社会問題が根底にある事で注視されるキャクターでもある。ヘドラは宇宙より飛来した鉱物起源の生命体が都市近海に堆積していたヘドロや公害による汚染物質と結合し成長した姿でありオタマジャクシ状から直立2足歩行体まで数段階に渡って変態する。ヘドラが通った後には硫酸ミストが蔓延し金属は錆び、人間は骨となる。ヘドロや工場排気を吸い込んで取り込むため一時的には環境を改善しているように思えたが結局はその汚染物質を他の地域へ広くバラまく結果となった。ゴジラとの激突ではゴジラの片目を潰し片腕を白骨化させるなど激しい戦いを繰り広げ、矢野博士の発明した電極板の雷電攻撃を受けてヘドラは乾燥しダウンする。これにより絶命したかに思われたが乾燥が完全でなく残骸の内側より脱皮するように新たなヘドラが出現した。しかし、空を飛んで追撃したゴジラに捕まり電極板へ連れ戻され雷電を浴び再びダウン未乾燥の内部を抉り出され更なる雷電を浴びせられ完全に駆逐された。この様に乾燥には弱いものの完全に倒す事は非常に難しく、ゴジラ史上に残る難敵となっている。また他の怪獣を交えず全編通してゴジラと1対1で戦った怪獣は「キングコング対ゴジラ」のキングコング以来9年ぶりで以後の作品では複数の怪獣が登場するタッグマッチ、あるいはハンディキャップ・マッチ形式が一般的になりヘドラは昭和ゴジラシリーズで最後にゴジラとシングルで戦った怪獣となった。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村[DVD] ゴジラ対ヘドラ
2012.09.30
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第一回「東宝チャンピオンまつり」の一篇として東宝が製作した「ゴジラ・ミニラ・ガバラオール怪獣大進撃」を1971年12月に米国で公開したのが「All Monsters Attack」であり同時上映は「高熱怪物の恐怖」である。海外版「オール怪獣大進撃」は基本的には日本版を英語吹き替えにしているだけであるが変更点として日本版のミニラの声は女性の内山みどりによる男の子の声だったが海外版ではミニラは「Minya」と改名されMinyaの声は男性が担当しました。また日本版で登場した2人の強盗犯の名前はないが海外版ではリーダーの名前は“ロイ”となっている。日本版のオープニングタイトルは佐々木梨里、東京ちびっこ合唱団による「怪獣マーチ」であるが、エルビン・ジャレブによるジャズ風のアメリカ原盤の別曲に差し替えられている。この作品で登場しているガバラは三木一郎少年の夢の中で出てくる架空の怪獣でガマガエルが核爆発の影響を受けて巨大化しゴジラには敵わないため、いつもミニラをいじめている。手から流す電流が武器でゴジラの教育を受けたミニラに戦いを挑むも一郎とミニラの作戦によって敗北。直後にゴジラに対して不意打ちを仕掛けるが背負い投げを喰らって退散した。このガバラは後に「行け!ゴッドマン」でウシガエルが核実験の影響で巨大化した怪獣として登場し口から毒ガスらしき物を吐くが、ゴッドマンのゴッドスパークで倒され「行け! グリーンマン」では近所の庭に出現して子どもたちを食べる怪獣として登場しグリーンマンと格闘するがファイヤーファインディングで気絶した間に腹の子どもを取り出され手榴弾で抵抗したがグリーンマンブレスターで倒された。ミニラは一郎少年とほぼ同じ頭身で登場しガバラに挑む時は大きさを自由に変える事ができる。演技者は小人のマーチャンであり1967年「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」でオーディションを受け、円谷英二と有川貞昌の両特技監督に見出され当時46歳でミニラ役に抜擢された。以降、ミニラ役で出演しているがそれ以前にも特撮ドラマ「ウルトラQ」の怪獣ガラモン役の候補に挙がった事があった。ちなみに海外版「オール怪獣大進撃」は米国公開から数年後に「サンダ対ガイラ」と併映され再上映を果たしている。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村新入荷続々♪6000円以上のお買い物で送料無料♪メール便180円♪宅配便350円♪SALE OFF!新品北米版DVD!ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃!
2012.09.23
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1940年代にNBCラジオで放送されたテッド・シャーマン原作の「Tales of Latitude Zero」を映画化実現に向けて東宝とドンシャーププロを動かし日米合作映画として制作されたのが1969年公開の「LATITUDE ZERO」である。アメリカ側のキャストの諸費用はドンシャープ日本側のキャスト及びスタッフは東宝の製作費:2億9千万円で折半として契約がまとまったが撮影中、ドン=シャープ側の資金調達が困難となり撮影が一時中断するハプニングがあり、契約不履行でジョゼフ・コットンリチャード・ジェッケル、リンダ・ヘインズシーザー・ロメロ、パトリシア・メディナらアメリカのハリウッド俳優陣が帰国すると言い出した為ドンシャープ側が支払うべきギャラと製作費は全て東宝が負担する事で撮影を再開、完成させる事になった。この為、日本版と米国版とでは相違点はなく吹き替えだけが唯一の違いである。ハリウッド俳優陣のリチャード・ジェッケルは「硫黄島の砂」「3時10分、決断のとき」「デルタフォース2」に出演しており1972年ではアカデミー賞・助演男優にノミネートされている。シーザー・ロメロは「影なき男」「燃える大陸」「八十日間世界一周」「バットマン」など20世紀フォックスで活躍した名優である。パトリシア・メディナは「ヒッチコック劇場」「弁護士ペリーメイスン」「ブラックナイト」などテレビドラマ出身の名女優であり本作の敵役:ジョゼフ・コットンの妻である。そしてジョゼフ・コットンはハリウッド、ブロードウェイと渡り歩いた大物中の大物でアカデミー賞で数々の部門でノミネートされた大名作「市民ケーン」「第三の男」「エアポート'77」「トラ・トラ・トラ!」「ミネソタの娘」などミスターハリウッドと呼ばれても過言でありイングリッド・バーグマンとの不倫が噂された事もあったが1948年公開の「ジェニイの肖像」でヴェネツィア国際映画祭:男優賞を受賞している。本作は戦前のラジオドラマをベースにしており東宝が内容検討の際、ドン・シャープ側の用意したストーリーを元にしているため従来の東宝特撮作品にないアメコミ的要素を含んでいる。また決定台本まで相当な改変を経ており その主な変更点は、潜水艦アルファ号は原作ではオメガ号で時計会社「オメガ」の商標を考慮して変更。敵基地ブラッドロック島が原作ではザークーム島でありルクレチア夫人が吸血コウモリに変身し主人公を襲う。黒鮫号艦長・黒い蛾は原作ではハルトゲという男性で黒木ひかるのキャスティングが決まり変更緯度ゼロの描写で、男女とも全裸で科学講義を行なう場面があったが本多監督曰く「あの時代では早すぎた」との事でカット。グリフォンと主人公達の肉弾戦が実物大ぬいぐるみを必要とするためカット などであるが、最大の変更点は難解と評されるエンディングでありました。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村[DVD] 緯度0大作戦 コレクターズBOX
2012.09.15
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1968年、東宝によって製作された「怪獣総進撃」を米国AIP社が1969年5月にアメリカで公開したのが「Destroy All Monsters」である。米国版は日本オリジナル版と違い上映時間が1分ほど短くされておりキングギドラが空中からアンギラスを落とす際にミニラが目を隠すシーンとタイトル部分の前後のシーンがカットされている。 また日本版のタイトルはムーンライトSY-3が宇宙へ打ち上がった直後にタイトルが来ているが海外版はオープニング終了後にタイトルを移動させている。 海外版予告編ではゴロザウルスがバラゴンとして紹介されていたがこれは特撮テレビドラマ「ウルトラマン」にバラゴンをレンタルしていた為、バラゴンがネロンガに改造されそのあと東宝に着ぐるみを返却する為にスーツの復元作業が間に合わず急遽出番がゴロザウルスに変更されたからである。本作の特技監督は「ゴジラの息子」に引き続き円谷英二監督の愛弟子・有川貞昌が務め、有川が本作で拘ったのは操演技術であり富士地底の基地で竪穴から上昇したキラアク円盤がそのまま水平移動して横穴へ飛行進入していくシーンでは滑車を組み合わせ支点をいくつも使って曲線的な動きを採り入れた、職人芸ともいえる操演でマンダがモノレールに絡みつくシーンと合わせ有川も会心の特撮と述懐している。 また防衛軍のミサイル攻撃のシーンでは発射台のミサイル先端のピアノ線をスタジオ上部に取り付けたバネにつなぎ火薬の点火で固定具が溶けると同時に勢いよく飛び出す工夫をしており発射時の白煙がまっすぐ伸びるリアルな作りとなっている。そして怪獣ランドのヘリコプター主観のカットではクレーンを使った俯瞰撮影が行われ効果を上げキラアク星人の基地は不燃性素材で作られ「現実感を」との有川監督の意向で火炎放射器を使って炎上爆発シーンが撮影されるなど新鋭の有川監督によって様々な技法が試みられている。着ぐるみに関してはゴジラ、アンギラス以外は過去の造形物を補修して流用しマンダは頭部のみ新規造形物に挿げ替えられた。また大怪獣バランはその状態が大変悪く新造された90センチサイズの人形がエピローグのカットなどに登場したのみであった。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村懐かしの東宝大怪獣達がメタルプレートで!!東宝大怪獣総進撃プレート 5種セット バンダイ ガチャポン【RCP1209mara】
2012.09.09
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グアム島ロケが敢行されて話題となった1967年公開の「ゴジラの息子」を米国のウォルター・リード社がテレビ公開用として輸入したのが「Son of Godzilla」である。ゴジラの息子であるミニラは当初「子ジラ」となっており一般公募にて「ミニラ」と命名されたが海外では「ミニヤ(Miniya)」と呼ばれている。 このゴジラの造形はゴジラの頭にかさ上げする形で頭の造型がなされ、従来よりも縦長の顔になっており背びれの形もこのゴジラ独特のものとなっているその結果、本作「息子ゴジ」の写真や映像はアメリカのロックバンド「ブルー・オイスター・カルト」のアルバム「ゴジラ」のレコードジャケットや大リーグでの松井秀喜の出場時の電光掲示板に使われアメリカではかなりメジャーなゴジラ像である。敵怪獣のクモンガは海外では「SPIGA」と呼ばれており操演怪獣では傑作として知られ、このリアルな動きはCGでは再現できないと言われている。ピアノ線による操演には小道具係まで総動員され強烈なライトの熱を受けながらの操作に撮影中は彼らの流す汗が雨のように降り注いだという。またカマキラスは大カマキリが気象コントロール実験の失敗による異常高温と合成放射線で生態構造に変化をきたし怪獣化したもので海外では「GIMANTIS」という名称で知られている。この海外版はいくつかの変更がありセリフはそのまま英語に吹き替えられたが前田美波里扮するサエコの名前をレイコに変更公開時間も本来の86分からテレビサイズの79分になりシーンのカットとしてゴジラが海上で観測される場面と歩きまわるゴジラと、特撮部分がカットされている。その為、米国版ではナレーションが多いのが特徴となっている。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村新入荷続々♪6000円以上で送料無料♪メール便180円♪宅配便350円♪SALE OFF!新品北米版DVD!怪獣島の決戦 ゴジラの息子!
2012.08.26
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1966年5月、東宝は「キングコング対ゴジラ」製作の際に米国RKO社から取得した「キングコング」の5年間分のキャラクター使用権を活用してもう1本「キングコング映画」を製作しようと南海の孤島を舞台にキングコング、エビラ、モスラの3大怪獣の登場する特撮映画「ロビンソン・クルーソー作戦キングコング対エビラ」を企画。監督には福田純を予定し関沢新一によって脚本化されたがアメリカ側が内容に難色を示したためこの企画は仕切り直される事となった。その結果「キングコング対エビラ」の脚本は主役キングコングをゴジラに置き代え「ゴジラシリーズ」の一篇として再利用される事となり製作されたのが「南海の大決闘」である。当初、東宝の国際部では本作に「EBIRAH ~HORROR OF THE DEEP(エビラ・深海の恐怖)」という英語タイトルを付けて世界各国へ売り込んだがアメリカでは「Godzilla vs. the Sea Monster(ゴジラ対海の怪物)」の題名で公開された。台詞はすべて英語にアフレコし直されておりこの英語版の演出はアメリカの男性声優、俳優、音響監督、脚本家ピーター・フェルナンデスが担当した。登場怪獣のエビラは伊勢海老のような体にザリガニのような鋏と槍をもった姿をしており更にサソリのイメージが付加され尻尾を巻くのではなく反り返らせた逆海老のポーズで地上にいるスチール写真が撮影されているが劇中では海から上がることは一度もなかった。一部の書籍では放射能の影響でエビが突然変異を起こして誕生した怪獣と紹介されている。エビラは1968年公開の「怪獣総進撃」に登場する予定があったそうです。またモスラは成虫が登場し「モスラ対ゴジラ」に登場した幼虫が変態した姿と思われるが、劇中では特に言及されていない。最初は眠っていたが秘密結社「赤イ竹」に拉致されたインファント島の人たちを救出するため復活。戦うことが目的ではないので襲いかかろうとするゴジラを羽でチョップし追い払う程度で済ませている。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村[DVD] ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘
2012.08.19
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東宝と米国ベネディクト・プロが製作し「フランケンシュタイン対地底怪獣」の続編として1966年に公開されたのが「War of the Gargantuas」即ち「フランケンシュタインの怪獣・サンダ対ガイラ」海外版である。日米合作映画である本作はベネディクト社が海外公開版として再編集したものを米国では「怪獣大戦争」と2本立てで公開しており画面サイズは東宝スコープではなくビスタサイズにトリミングされている。日本版がフランケンシュタイン博士の創造した不死の心臓を日本に持ち込み心臓から幹細胞的に自ら人間形態へと再生し誕生した怪物・フランケンシュタインの細胞から更に分裂し誕生したフランケンシュタインの怪獣を日本神話「海彦山彦」の様に描いたが海外版はフランケンシュタインという設定が外されサンダとガイラは雪男の系列である「ガルガンチュア」と呼ばれ細胞分裂を繰り返すUMAとなっている。ガイラは緑の怪物=グリーン・モンスターまたはグリーン・ガルガンチュアサンダは茶色の怪物=ブラウン・モンスターまたはブラウン・ガルガンチュアと呼称されている。その為、主役の戸川アケミ(水野久美)もフランケンシュタイン育成のサンダの事を雪男“ガルガンチュア”と呼んでいる。また日本版とは違いスチュワート博士(ラス・タンブリン)の視点を中心にした作劇にアレンジされており、海上保安庁員(田島義文)が操舵手や漁船を検分する一連のシーンもスチュワート博士が立会うものとなっており その台詞は全てアメリカの俳優によって吹き替えられタンブリン自身も英語台本に合わせて自分の台詞をアフレコし直している。 そして特撮シーンでは、ガイラが羽田空港に上陸し女性を掴み上げて食べるシーンは「ガイラが女性を噛み砕いて飲み込んだあとに衣服を吐き出す」というところまでは同じだが海外版では濡れた衣服が滑走路にベタッと叩きつけられる!というものになっている。また音楽面では、伊福部昭による劇伴曲はカット編集によりブツ切りにされており「L作戦マーチ」や「ガイラが海へ逃げるシーンでの使用曲」がアメリカ映画「Zaat」の劇伴音楽に差し替えられ更に「怪獣大戦争」のラドンのテーマや「キングコング対ゴジラ」の大ダコのテーマが挿入されている。日本公開版が88分である為、海外公開版ではアメリカ上映時間規定の90分を満たす為尺調整として「ガイラを助けに現れ、飛び降りるサンダ」「銀座でガイラを迎え撃つ自衛隊の車両描写」など国内版では未使用の特撮カットが追加されている。ちなみに、外国人一流歌手のキップ・ハミルトンが客船ディナーショーで唄う歌声は日本版より鮮明に仕上がっている。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村新入荷続々♪お盆期間中送料無料♪17日(金)正午まで♪全商品対象♪SALE OFF!新品北米版DVD!『空の大怪獣 ラドン』『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』!
2012.08.12
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1965年に公開されたゴジラシリーズ第6弾「怪獣大戦争」を5年後の1970年に北米で公開したのが「Invasion of Astro-Monster」である。北米公開版は当初「Invasion of Astro Monster」直訳すると“宇宙怪獣の侵略”の題で輸出されたが1970年に「Monster Zero」の題で公開された。日本版と海外版の相違点としてまずタイトルクレジット曲が本編中のX星人の円盤が明神湖と鷲ヶ沢からゴジラとラドンを電磁波で運び出すシーンに流れる曲に差し替えられておりまた輸出特撮映画は米国からの注文で追加シーンが多いのが特徴であるが当時のアメリカではゴジラシリーズの興業が低迷しておりBGMの追加やシーンの差し替えなどの改変を行なっても興行成績に影響しないため本作はその逆として日本版の削除シーンが発生している。まず小屋を踏みつけるゴジラの足のカットX星人の円盤飛来のショット丘の頂上からのタンクを遠方に飛ばすラドンの飛来第10惑星の言語で話すX星人のシーンが削減されている。このX星人とは木星の13番目の衛星であり種族は完全なヒューマノイドで男性は奇抜な格好で目に細いサングラスをしており女性(水野久美)は全て同じ顔をしているのが特徴である。生物や物質を番号で呼び、政治や生活は全てコンピューターの計算によって決定されている。X星では化学合成でなければ生存に必要な水分が得られずそのため水の豊富な地球を狙い癌の特効薬の嘘データと引き換えゴジラとラドンの地球大物怪獣を派遣てほしいと申し出る。海外版では「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」との2本立てで公開されており本作の有名シーンであるゴジラのシェーは“ダンシング・ゴジラ”として米国では知られている。ちなみに“シェー”とは週刊少年サンデー連載に連載された赤塚不二夫のギャグ漫画「おそ松くん」の登場人物であるイヤミの悲惨な状況になった場合の驚き「ジェー」と叫ぶ流行語となったギャグである。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村新入荷続々♪全商品対象♪メール便送料無料♪1点からでもお得です♪お見逃しなく♪SALE OFF!新品北米版DVD!怪獣大戦争!
2012.08.05
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ゴジラシリーズの第4弾「モスラ対ゴジラ」を1964年に海外で公開したのが「Mothra vs. Godzilla」海外版・モスラ対ゴジラである。海外版は当初「GODZILLA VS. THE THING」 というモスラをシークレット扱いしたタイトルでセリフは全て英語に吹き替えられている。その中で田崎潤と藤木悠の「卵も逃げたのか?」「いえ、卵には足がありませんから」というセリフは図らずも「エッグ(卵)」と「レッグ(足)」をかけた英語ならではの洒落になっている。 特撮の部分ではゴジラが名古屋に現れ、名古屋城を破壊して海へ向かうカットの後に国連派遣の新鋭艦隊が出動し浜辺を歩くゴジラに対してミサイル攻撃を行なうシーンが追加されており国内版予告に、この浜辺を歩くゴジラの映像がある。海外版の完成フィルムで、このミサイルは国連大使により高性能誘導弾フロンティアミサイルと説明されている。またミサイル艦隊後、尾で風に靡くアメリカの星条旗がアップになるカットがありそのロケーションは静岡県浜松の砂丘で擬似夜景処理を施しオープン撮影で行われた。このシーンは以前、海外向けの追加シーンとされていたが実際はこのシーンは決定台本にも存在しており脚本中ではロリシカ国の新兵器「誘導弾フロンティア」と紹介されている。 この海外版は1990年代半ばに海外版と日本版をセットにしたレーザーディスクが発売されていたがLDの存在そのものの消滅と共に廃盤となり長らく海外版は正規なメディアが発売されなかった。しかし2008年1月リリースのDVD5枚組ボックス「ゴジラDVDコレクション」の特典ディスクとしてファン待望のDVD化となった。また出演した星由里子は宝塚シンデレラで優勝した事を切っ掛けに東宝へ入社し癖のない庶民的な美貌で「清く正しく美しく」という健全なお嬢様的イメージな女優であり若大将シリーズで演じたヒロイン・澄子役が当たり役となっただけでなく本作の「モスラ対ゴジラ」に出演した事で子供たちにも親しまれ大衆のアイドルとしての人気はより幅広かった。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村ゴジラ対モスラ Tシャツ/GODZILLA VS MOTHRA Mens T/RQT-89
2012.07.29
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「ゴジラの逆襲」以来7年ぶりのゴジラ映画として初めてのカラー作品となった1962年公開の「キングコング対ゴジラ」を翌年の1968年に米国で公開されたのが「King Kong vs. Godzilla」海外版・キングコング対ゴジラである。この海外版では伊福部昭の音楽はほとんど別の曲に差し替えられており本編のコメディシーンが大幅にカットされ両怪獣の対決の行方を予想する科学者・ジョンソン博士(ハリー・ホルカム)の追加シーンなどがある。さらに劇中でゴジラに向かう一雄に対し警官が必死に制止するシーンやふみ子が一雄の胸で「ばかばか!」と叫んで泣き崩れるシーンもカットされている。しかし本作に登場する海魔大ダコは海外で大受けしておりコングよりタコの方が評判が高いため後の作品である「フランケンシュタイン対地底怪獣」「サンダ対ガイラ」にアメリカの興行から注文を受け登場している。またタイトルクレジットのバックの密林キングコングがゴジラの口に木を突っ込むシーンや女性をさらい国会議事堂によじ登るシーンなどオリジナルへのオマージュ的シーンが多く公開時の宣伝スチールでは本家のコングの写真がゴジラと合成されて多数使われていた。 この海外版の上映で出演者の浜美枝と若林映子はアメリカ側に注目され、この5年後に「007は二度死ぬ」で出演依頼を受けている。海外版「キンゴジ」の逸話として本作の基となった1933年の「キングコング」の特殊効果を担当したウィリス・オブライエンは続編としてに「キングコング対プロメテウス」という映画企画を持っており、これはフランケンシュタイン博士が秘密裏に創造していた巨大クリーチャーとキングコングが戦うというものでRKOにこの映画の企画書を提出した後、オブライエン本人も知らぬ内にいつの間にやら本作へと至ったようで後年「キングコング対ゴジラ」の存在を知ったオブライエンは酷く落胆したという。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村[DVD] キングコング対ゴジラ
2012.07.22
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1958年、東宝はアメリカからの注文で全4部のテレビドラマ「大怪獣バラン」を依頼された。円谷英二の特撮におけるグレードの高さに途中から日米での劇場公開化を決定しフィルムもテレビ用のスタンダードサイズからシネマスコープへと変更し日本では「大怪獣バラン」として公開され東宝特撮映画初のシネマスコープ版映画となった。しかし海外版はそれより4年後の1962年に公開され「Varan the Unbelievable」として公開された。監督はジェリー・バーウィッツ、脚本はシド・ハリス。音楽は儀式の曲以外は全て変更されている。海外版は日本在住のアメリカ軍将校ブラットレー司令(マイロン・ハーレー)が杉本博士の助手・魚崎健二(野村浩三)とブラットレの秘書シズ子(小林ツル子)と東日本新報記者・新庄由利子(園田あゆみ)が入れ替わるような設定でストーリーも外部から隔絶された排他的で独自の神をあがめている岩屋村の人々の前に突如、彼等の前に湖から眠りを覚まされたバランが出現集落を破壊する。直ちに自衛隊が出動して攻撃を加えたがバランは攻撃をものともせず手足から皮膜を広げて飛び去ってしまう。バラン撃破に出動したブラットレー司令が怪獣バランの逆襲に遭いシズ子と共に洞窟に追い詰められる。この海外版は最終的にバランは死なないなどかなりオリジナル要素が含まれている。怪獣バランは中生代の恐竜バラノポーダの生き残りで北上川上流の湖に棲み、外部から隔絶された集落で婆羅陀魏山神(バラダギサンジン)として崇拝されていた。顔の周りの角と背筋に並ぶ透明な長いトゲが特徴で通常は四足歩行だが二本足で立ち上がる事やムササビの様に飛膜を広げて滑空する事も出来る。その後のバランは「怪獣総進撃」で新造された90センチサイズの人形がエピローグのカットのみ登場しキングギドラとの戦いではマンダやバラゴンと同様参加していない。また「地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン」「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」に怪獣バランが登場する予定であったがどちらも途中で変更になっている。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村新入荷続々♪6000円以上で送料無料♪メール便180円♪宅配便350円♪SALE OFF!新品北米版DVD!大怪獣バラン!
2012.07.15
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東宝初のカラー怪獣映画である「空の大怪獣ラドン」を1956年、米国が権利を買い取り全米で公開したのが海外版「RODAN」である。この海外版も、当時の東宝特撮作品の例に漏れず原版からかなりの改変が行なわれており原版では柏木博士(平田昭彦)の言及で扱われている核実験の影響を明確にするため、冒頭にクロスロード作戦での水爆「ベーカー」の爆発映像を挿入している。ヘリコプターによるラドンの巣の捜索シーンが河村(佐原健二)の回復直後に移動し戦闘機によるラドン攻撃が行なわれている。戦闘機の出動をアメリカで新規に撮影している。また原版ではラストシーンになるまでラドンが2頭いるという明確な描写がないため観客が混乱するという意見があり海外版ではラドンが離陸するシーンを2回流す事でラドンが2羽いる事が明確になる様になっている。そして音楽は伊福部昭が作曲したものではあるものの全面的に入れ替えられているのが特徴である。このラドンを海外ではロダン (Rodan) と呼んでおり有名な彫刻家、ロダンのスペリングは“Rodin”でラドンは無関係である。ラドンとは中生代に棲息していた翼竜プテラノドンであり核実験の放射能や火山ガスによる高温化の影響で阿蘇山で現代に復活。古代トンボの幼虫メガヌロンを食べて成長し巨大な上に超音速で飛ぶため、超音速飛行により発生する衝撃波を巻き起こし、飛ぶだけで市街を破壊してしまう。ラドンのテーマ曲は大きく分けて2種類あり「初代ラドンのテーマ」は高音の弦楽器のバックに低音の金管楽器のメロディーが被さるという独特のもので「二代目のテーマ」はトランペットが高らかに旋律を奏でるという旋律を重視したより明快な曲になっている。ラドンの声はコントラバスの音と人の声を素材として加工を施したものが効果音として使われ、その後もウルトラシリーズやそれ以外の作品の怪獣の鳴き声に度々流用されている。流用として平成ゴジラのゴジラザウルス、キングギドラ、バトラなどの声もラドンの声を改造したものでありまた「ウルトラセブン」第34話で発泡怪獣ダンカンに操られ町を破壊した際のウルトラセブンがなぜかラドンのような声をあげていた。ラドンはモスラ、アンギラス、キングシーサーと共にゴジラの相棒的怪獣として高い人気を誇っている。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村☆新品☆ 空の大怪獣 ラドン フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ DVD BOX 北米版
2012.07.08
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1955年に公開された東宝特撮映画「獣人雪男」を米国が上映権利を買い取り、配給したのが1958年、海外公開の「Half Human」「The Story of the Abominable Snowman」である。物語はアメリカの生物学者ジョン・ライバーン博士(ジョン・キャラダイン)がその不可思議な体験を周囲に語り始めた・・・それは冬山に挑んだK大山岳部であったが遭難者を出してしまった。その捜索の為に翌夏、再び日本アルプスを訪れた飯島高志(宝田明)や武野道子(河内桃子)らは山中にキャンプを張って遭難者を探していた。時同じくして動物ブローカーの大場(小杉義男)という男が雪男を探すため山岳部の後をつけていた。そんな中、雪男を発見し、その後を追っていた飯島は大場達に見つかり怪我を負わせられる。彼を助けたのは昨冬に出会った山村の部落の娘・チカ(根岸明美)だったが、他所者が入りこむのを嫌う部落の人々によって飯島は断崖に吊るされてしまう。その時、飯島は雪男に助けられたのであった。その後、雪男は子供もろとも大場達に捕えられ子供は殺されてしまう。雪男は怒りを爆発させチカの部落を壊滅させるなど大暴れを始めた。一方、子供の雪男の死体を検死したフィリップ教授(ラッセルソーソン)は意外な事実を掴んだ!この映画は作品中の部落の描写に問題がある為テレビ放送やビデオ、LD、DVDなどのソフト化は現在まで行われた事がなかったが米国ではDVDは発売されている。また雪男の造形に当たっては各種猿人の資料で裏付けをとってリアルさを追求し円谷監督は「単なる怖がらせのためのものではないと自信を持って言えるものだ」と自負している。撮影現場では雪男の巨大感を出すため河内桃子を小脇に抱えるシーンでは子役を使ったが体格の違いが一目瞭然でうまくいかず円谷監督は崖を上る雪男などを一部ストップモーションで表現している。屋外でのコマ撮りも撮影されたが日光の動きを計算していなかったため背景の樹木の影が移動してしまい没となってしまった。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村【中古】 afb【CD】獣人雪男/
2012.07.01
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1956年、米国公開の「ゴジラ」が大成功を収めた事から続編「ゴジラの逆襲」もアメリカに買い取られ海外配給が決定した。ハリウッドでは新たに「ゴジラの逆襲」の追加撮影を行う事になり大阪で激闘を繰り広げたゴジラとアンギラスがアメリカに上陸して再戦するというもので撮影用にアメリカ人俳優の体型に合わせたゴジラアンギラスのぬいぐるみが東宝特美班によって新たに作られた。しかし、慣れないぬいぐるみ演技がアメリカのスタッフでは表現できない為撮影は中止となった。ドル箱映画の続編を完成させるべくハリウッドは「ゴジラの逆襲」の再編集を決行アメリカ映画界の慣習に従い台詞はすべて英語で吹き替えられタイトルもズバリ「GIGANTIS, THE FIRE MONSTER」として全米で公開された。海外版での名称はゴジラが「ジャイガンティス」アンギラスが「アンジラ」となっておりアンギラスは暴龍・アンキロサウルスが水爆実験の影響で目覚めたもので非常に凶暴な性質のため激しい憎悪を抱く怪獣でアンギラスの体色は白黒画面で判然としないが明るいエメラルド・グリーンであった。このアンギラスは「ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃」の初期案では大怪獣バランと共に登場する予定だったが、興業サイドからの要望でモスラとキングギドラに差し替えられた。また「ゴジラ×メカゴジラ」ではメカゴジラと戦う案が出され「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」で死骸での登場が検討されたがカメーバに変更された。このハリウッド新撮用に新造されたゴジラのスーツは海外版の名称から通称:ジャイガンティスゴジラと呼ばれジャイガンティスゴジラのスーツには耳が無く後足が3本指である。ジャイガンティスは陽の目を見る事のない幻のスーツとなったが、頭の形状から次作「キングコング対ゴジラ」のゴジラの原型となったと思われている。 なおアンギラスの名前は東宝内部で社員公募されこの映画にも出演している俳優の土屋嘉男は「ギョットス」という名前を考えて公募している。落選した名前の幾つかは杉浦茂の漫画化作品「大あばれゴジラ」に登場するオリジナル怪獣の名前に転用された。また海外で公開される際、「バカな」という台詞の口に合う英語が見つからず口の動きが似ている「バナナオイル」という言葉が使われた。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村ゴジラの逆襲(DVD)
2012.06.24
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1954年に東宝が製作・公開した「ゴジラ」をアメリカのハリウッド資本が買い取り1956年に全米で公開されたのが「Godzilla, King of the Monsters!」である。主演を宝田明からレイモンド・バーに置き換えてテリー・モース監督のもと追加撮影が行われた。再編集された後、日本映画で初めてメジャー系の配給網に乗せられて封切りされ4日間で1万7千ドルを稼ぎ出し最終的に50万ドルを上回る興行成績となった。米国での評価は高く、スティーヴン・スピルバーグも少年時代にゴジラを観て衝撃を受け、 また光学合成で焼き込まれたゴジラの光る背びれや口から吐く白熱光の放射能は大評判となりこれによって高圧送電線の鉄塔が溶け落ちるシーンは絶賛されている。この「海外版ゴジラ」は全米のみならず世界50ヶ国で上映されて人気を呼び400億円もの外貨を得ると共に怪獣ゴジラの名だけではなく特技監督の円谷英二の名を世界に轟かせた。但し当時の時代背景に配慮した為か政治的な意味合い、反米、反核のメッセージは丸ごとカットされている 。 アメリカで正式な完全版の「ゴジラ」が上映されたのは2005年になって要約の事であり今更ながらそのテーマ性と完成度の高さが同地で絶賛されている。主役のレイモンド・バーは「陽のあたる場所」「裏窓」といった作品に出演し1957年には「ペリー・メイスン」のテレビドラマ化でペリー・メイスン役を演じテレビスターの仲間入りを果たし1959年と1961年にエミー賞主演男優賞を受賞した。1967年には「鬼警部アイアンサイド」で主役の車椅子の刑事役を演じた俳優である。また円谷英二はゴジラの撮影方法について欧米に習い人形アニメの技法を検討したが11月3日の封切り上映日から逆算して工程上無理と判断し演技者が中に入る形でのぬいぐるみ方式を採った。メインの演技者を務めた中島春雄は円谷監督に「人形アニメでやれば7年かかるが、お前が演ってくれれば3か月で出来る」と口説かれたという。それまでの映画の怪獣というと人形アニメでの表現しかなく有川キャメラマンも中島も全くイメージが湧かないためゴジラは本格的な「ぬいぐるみ怪獣」としても日本初の取り組みだった。ちなみにゴジラの鳴き声はコントラバスの弦を緩め松脂をつけた皮手袋で起こした音であるがそこに至るまでに、東宝録音部は全体会議を開き作曲家・伊福部昭を含め連日ゴジラ会議が実施されていた。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村新入荷続々♪6000円以上で送料無料♪メール便180円♪宅配便350円♪SALE OFF!新品北米版DVD!【ゴジラ (1954)】 Godzilla (The Criterion Collection) !
2012.06.17
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