2010年1月1日(金)テレビ朝日系 午後9時~11時30分放送。脚本=戸田山雅司。監督=和泉聖治。ゲスト出演=檀れい、橋爪淳、いしのようこ。
第10話 「特命係、西へ!死体が握っていた数字と、消えた幻の茶器の謎...東京~京都・連続殺人と420年前の千利休の死の秘密が繋がる!?」
京都で呉服店を経営する高村の遺体が東京で発見されました。謎の4桁の数字が羅列された紙の切れ端が握られていました。右京( 水谷豊 )と尊( 及川光博 )が事件の手がかりを求めてあるホテルを訪ねます。
偶然にも尊は学生時代の恋人・唯子( 檀れい )と再会しました。ぎこちなく言葉を交わす2人。唯子に不審な行動が見られ、右京と尊が話を聞こうとしますが、彼女は正体不明の男たちに守られ、ホテルから逃げるように姿を消してしまうのでした。
2時間半の長編です。殺人事件の起因が遠く戦国時代まで遡るという一種の歴史ミステリーでしょうか。 松本清張の「東経135度」や「Dの複合」 を思わせますが、題材は民話や伝承ではなく、 千利休 の死という歴史的事実。
本シリーズの特徴であるアクチュアルティもあり、今回は独立行政法人と新薬開発という国家的プロジェクト。これに神戸尊の若き日のラブストーリーを絡ませています。理由も告げずに去っていった恋人。原因が最後になって分かるという仕掛けです。
目配りの利いた脚本で、ドラマとして水準はキープしているでしょう。ミステリーとしても大きな破綻はありません。京都ロケは、もう少しあちこち案内してくれたほうがよかったのに、と不満が残りました。
特命係の新コンビ、といってももう十話になりますが、どうも前コンビが印象的だったせいか、いまだに馴染めません。杉下と亀山は知性派と行動派、というキャラクターがはっきりしていたので、安心して見ていられました。
右京と尊、どちらも知的で キャラがバッティング しているような気がするのですが、どうでしょうか。及川ミッチーの演技も前任者に較べると幼い感じがします。というより、キャラ的に右京に負けているのでミッチーの魅力が発揮されていません。一考を要するところでしょう。
「真田丸 第31回 終焉」 2016年08月08日
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「真田丸 第29回 異変」 2016年07月26日
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