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2024年03月07日
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前日のNYはパウエル議長の議会証言において年内の利下げが明言されたことで長期金利が4.11%に低下し、3指数揃って上昇。出来高は平時をやや上回りました。NVIDIAが3%超の上昇となり、半導体指数のSOX指数は2.4%としっかり。ただ他のマグニフィセント7銘柄は総じて軟調でAppleは6日続落。WTI原油先物は79ドル台に上昇。ビットコインは66000ドルに反発。


投資判断は「売り」。今回の相場の勢いは昨年4月から6月にかけての上昇相場に似ています。当時の外国人投資家の買い越し額が6兆円超。今年はまだ道半ばですが3兆円弱。金額的にはほぼ半分くらいの買いで同じくらい上がっています。しかも当時より株価が上がっているので、当時に比べ外国人投資家買いの要因は薄れています。
https://www.traders.co.jp/margin_derivatives/investor_trends

買いが少なくても上がる理由は、やはり価格帯出来高が薄く上がっているからでしょう。「いや、毎日5兆円超えているじゃないか」と言われそうですが、上昇スピードや株価の高さに比して5兆円というのはまだ少ないということになるのだと思います。ですから、もし下がる場面があるとすると、90年の時のように下げ足は早くなると思っています。

アノマリー的には3月も引き続き強い相場が見込まれます。ただ先にも書いたように3月はビッグイベント目白押し。また、今年は選挙イヤーで4月には韓国で総選挙がありますが、韓国を敵視する北朝鮮がまた何か色々と仕掛けてくることで地政学リスクが高まる要素があります。

そもそも3月は各企業の期末である、という点も重要でしょう。トレンドが大転換する可能性を秘めている月だと言えます。逆に言えば、それまでは今の状態が持続する素地があります。

売り手としてはGPIFの存在は意識されるとは思います。一応、昨年末時点でポートフォリオのうち日本株の割合は24.7%とむしろ25%を割っていました。今年株価は20%程上がっていますが、最大32%までの保有が許容されているので、まだまだ全然余裕はあります。
https://www.gpif.go.jp/operation/53748269gpif/2023_3Q_0202_jp.pdf

ただGPIF(というより運用委託先の各ファンド)は随時リバランスを行っていて、実際に投資主体別売買動向では信託銀行(年金)はずっと売り越し。むしろ足元では売り越しのペースが加速しています。先週も恐らく大きく売り越していると思われますし、今週もまた売り越してくるでしょう。個人(+投信)と信託銀行が唯一の売り手と言えます。

そこに新しく加わってきそうなのが事業会社の売り。具体的には損保4社への持ち合い解消指導に端を発した売出圧力の連鎖です。これは特に今期末に向けて加速していく可能性が高いです。アメリカでもJPモルガンやAmazonのCEOが足元で自社株を売却していますが、日本の大株主の売りは性質が異なります。だからといって株が下がるとまでは言いませんが、上値は幾分重くすると思います。また特に自社株買いで対応する余力の無い中小型株の場合は厳しそうです。

あと最近個人的に気にしているのはREITです。こちらの「気にしている」はどちらかといえば前向きに。まずアメリカでは商業用不動産が気にされていますが、その割にREITは値持ちがしっかりしています。一方、日本の方は空室率も下がり、金利も落ち着いているのに下落が続いています。

日経平均が最高値を更新し、89年の資産バブルが想起されるのであれば(実態は当時とは全然異なりますけれど)、不動産であるこのREITに目線が向かう日も近いように思います。利回りも株に比べて倍以上の差があり、売られる筋合いは無いように思われます。

その日経平均に関しては、ファーストリテイリング(9983)の寄与度がウエートキャップ上限11%前後。FAST4銘柄で30%に達し、かなりやりたい放題です。ウォールストリートジャーナルでも「お粗末な欠陥のある指標」と酷評されており、たった30銘柄しかないNYダウの国からも呆れられています。もっとも30銘柄に絞っていることで、日経平均ほど極端な銘柄格差が生じていません。
https://nikkei225jp.com/nikkei/


新興市場は「中立」。昨日のグロース指数は続伸も、朝高後はほぼ横ばい。Core指数は5営業日ぶりの反発。売買代金は2245億円と活況でした。値上がり率ランキングを見ていると派手に値を飛ばしている銘柄が多く、本来指数的にはもっと上がっても良いように見えますが。ともあれ下値切り上げで雰囲気は良くなってきました。


【ポートフォリオ銘柄】

日本マクドナルドHD(2702) は昨日続伸。引け後に2月月次を発表。閏年効果もありますが、既存店売上高は前年同月比5.8%増と順調でした。また昨日の日経では「宅配の利益率が高く増配余地」というものもありましたが、個人的には筆頭株主のカナダの売却観測もずっと燻っているので、自社株買い余地にとっておいた方が良いとは思います。


ブロードメディア(4347) は昨日反落。ただ一昨日はニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドの一段の買い増しを受けて75日線突破。順調ではあるのですが、下方にアイランドリバーサルの窓を残している点は気がかり。とはいえ、時価総額100億円程度の小型株なので、チャート理論は適応しにくいのですけれど。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。





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Last updated  2024年03月07日 07時59分31秒
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