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2008.02.13
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カテゴリ: lovesick
謙吾と楓がホテルから?しかも何度も?、、、確かに、楓が俺に話すのをあれほどためらっている理由にはつながるかもしれない。じゃあ、好司の言ってた話は、、宗太郎が、謙吾が楓と寝たことで、謙吾を責めたのか。。確かに、つながる。ということは、あの話からすると、楓が自分から望んで、謙吾に?しかも誰でもよくて、、、。愛してもいない相手に、、、体を任せたという事なのかな。。悟さんが楓が20歳になるまでは、と、大事にしていたはずの。。自分を痛めつけたかったってことなのか、楓。かわいそうな楓。キズだらけの楓。2年前の楓ごと抱きしめてやりたくなる。

俺はペリエを取って、動揺を隠しながら、宗太郎の隣に座りに行く。宗太郎は、いぶかしげに、
「なんだよ、みんなと話せばいいのに。俺の自己紹介でも聞きに来たのか?」
さっきのサキさんの発言は全く聞こえていなかったようだ。俺は、曖昧に笑って、ペリエを飲み、深呼吸してから、聞いた。
「楓は?」
宗太郎は、バルコニーに出る扉をあごでしめした。
「人に酔っちゃったんじゃないかな?寒いだろうから、これ持っていってやれよ」
とブランケットを渡す宗太郎。俺は受け取っても立ち上がれなかった。自分が取り戻せない。楓に会ったら、どうしたらいい?問い詰める?それはできないよな。だって、一体なんて聞けばいいんだ?「謙吾と寝たの?」、、、ありえない。無理やり聞き出したいわけでもない。聞かなかった振りで、いくか。。。そんな振りできるかな、本当に。
「どうした?」
宗太郎の声に我に返る。俺はため息をついて、
「さっき、サキさんて人が、前に楓と謙吾がホテルに泊まってたのを見たって・・」
宗太郎は、一気に酔いがさめた顔をして、
「なんだ、、結局、、よそから、聞いちゃったのか?」
俺は宗太郎の反応に、
「ホントなんだな。」
と口をゆがめて、つぶやく。宗太郎は深く息をついて、
「、、それにしても、本人からちゃんと聞くべきだと、俺は思うよ。あれは、、、いろんな、、、俺には、うまく言えないけど」
宗太郎の方を向き、
「ああ、分かってるよ。ちょっと動揺しちゃって。。まさかこんな形で知ることになるなんて」
宗太郎は俺を心配そうに見ながら、
「楓が話すまで、聞かなかった振りできるか?」
俺は、顔を両手で覆い、何度か息をついた。
「正直、自信ない。」
「おい」
宗太郎は俺の肩をつかんで、
「お前、、、まさか、楓のこと」
俺は薄く笑って、
「いや、あきらめたりしないよ。楓はこの話を聞いたら、、俺が手を離すだろうって不安に思って、ずっと話せずにいるみたいだけど、俺の楓を好きな気持ちが変わるわけじゃない。ただ、、悟さんを亡くして、そこまで追い詰められるほど、楓は悟さんを愛していたんだな、、とか、謙吾だって、、、つらい思いしたんだろうな、、とか、色々、、なんか頭の中がぐじゃぐじゃになっちゃって」
宗太郎も同じように笑い返して、
「ああ。分かるよ。俺だって始めて知った時には、頭が真っ白になったくらいだからな」
「好司から、宗太郎と謙吾が楓のことでもめてたって話も聞いたんだ」
宗太郎は驚いたように、
「え?、、、あいつ、あん時寝てたと思ったのに」
「天才役者だからな」
「ったく、怖ぇ~な」
と頭をかいてから、俺をまじめな顔で見て、
「謙吾のこと、悪く思うなよ」
俺は宗太郎の目をしっかりと見て、
「当たり前だろ。分かってるよ」
宗太郎はほっとしたように、
「あいつらは、お互いにつけたキズばかり気にしてて、自分のキズをほったらかしにしすぎなんだよ。まるでそれが礼儀みたいに。。でも、悠斗、楓のキズは、お前が必ず。。」
俺ははっきりと伝えた。
「ああ、俺が必ず受け止めるよ。」
宗太郎は、笑って、
「相変わらず、頼もしいな。」
「楓さえその気になってくれたら、の話だけどな。」
「はは。じゃあ、とりあえずは、役者根性をしっかり出して、楓、迎えに行ってこいよ。そしらぬ顔してさ。」
といいながら、彩とサキさんとハルカさんのいる方に目をやって、
「あいつらにも俺がしっかり、口止めしとくから」
と言った。


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最終更新日  2008.02.13 00:42:36
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