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2008.05.20
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カテゴリ: let me sleep beside you
結局、トイレで元の服に着替えた。何やってんだろ、私。。だって、やっぱり、ケースケに、ダメ出しされたし。。。私がどんなカッコしたって、、ケースケの隣には、って、相変わらずイジイジモードから抜け出せないまま、ケースケのところに戻る。ケースケは驚き顔で、
「あれ?なんだ、着替えちゃったの?」
「うん」
「なんだ、似合ってたのに」
はあ?
「はあ?似合わないって言ったじゃん」
「露出が高いって言っただけだよ」
「どっちにしたって、さっきのあの人みたいには着こなせないもん。もう、ずっと、ジャージでいるもんっ」
どんどん歩き続ける私に、ついて歩きながらケースケは、笑って、
「ジャージって。。なあ、さっきのあの人って?」
「さっき、ケースケがデレデレ話してた人だよ」
「デレデレなんてしてないよ」
私は、文句言いたげなケースケの言葉にかまわず、
「いいよね、あんなに背が高くて綺麗なら、何でも似合って。私なんて、チビで、童顔で、似合う服なんて限られてて。」
「何いってんだよ、ミリ。美莉はちっちゃくてかわいくて、そこがいいのに。」
「お世辞なんてききたくないよっ」
「お世辞じゃないって。いっぱい似合う服あるじゃん。さっきのだって。。」
「・・・でも、あのヒトほど、ケースケの隣には似合わないも」
言ってしまって、しまったと、思う。これじゃ、ヤキモチやいてるの、バレバレだよね。。かっこ悪い。
案の定、ケースケは、私の腕を掴んで、足を止めさせた。顔を覗き込むようにして、言う。
「ちょっと待てよ、ミリ、それって、・・ひょっとして、妬いてんの?」
私は恥ずかしくて真っ赤になる。どうしようもなく言う。
「・・・妬いてなんてない。だって、私たち、友達なんでしょ?恋人って聞かれて、、、違うって言ってたもんね、ケースケ」
「・・だって、違うだろ?いいのか?恋人って言って?」
「・・・」
言葉につまる。そうだよね、私が、恋人になるのためらってるのに。何言ってるんだろ。自分の矛盾した気持ちに、言動に、余計に恥ずかしくなって、泣きたくなる。
「ミリ?」
「違う、、。恋人じゃ、ない」
「だろ?なんて答えればいいんだよ?恋人じゃないけど、俺が片思いしてるんだって?いちいち説明すんの?名前も覚えてない相手に」
「知らない人なの?」
「いや、知らなくはないよ。多分、、仕事で一緒になった子なんだ。みんなと飲みに行ったときにいたような気もする。顔は覚えてるけど、、名前なんて、みんな、似たようなもんで覚えられないんだよ」
「でも、あんなに綺麗な人なのに?」
ケースケは私を優しく覗き込んで、
「でも、俺は、興味ないんだよ、ミリにしか。」
って言ってくれるけど私の気持ちは収まらない。。
「でもでも、あの人は、すごい親しげだったじゃん!・・・ケースケに触ったもん」
もうちょっとで、「私のケースケ」って言っちゃいそうになる。のを、、何とかガマン。
「誰にでも、ああいうことするタイプの人間なんだろ?・・・ミリは、誰にでもしちゃだめなんだぞ~」
と怖い顔で私を見るケースケ。
「しないよ。てか、ケースケだって、誰にでもさせないでよっ。しかも、私の目の前で」
泣きそうに言っちゃってから、また、言い過ぎたって思ったけど、そんな私に、
「はいはい」
甘く微笑んで、なんか余裕たっぷりでうなずくケースケ。いつものペースと違う~~っ。。
「もうっ。何でそんな余裕なの?えらそうだよっ」
て、言ってみるけど、はぐらかされる。
「たまにはいいじゃん。さ、買い物の続きしよう。もっとさっきみたいな服、試着してみる?」
「しないよ。あんなの。似合わないもん」
「そう?ほんとのこというとさ、すごく似合ってたよ。大人っぽくて綺麗だった」
「・・・ほんとに?」
「ああ。でも、俺が、あんまりああいうの着て欲しくないんだ。家の中だけでならいいけど。」
「はあ?」
「はは、男ってみんなそんなもんだろ?」
ため息をつく私。
「それより、俺が言ってた服ちゃんと見てみろよ。ぜったい、似合うから」

もうっ、人の気もしらないでっ。大体ケースケがかっこよすぎるから悪いんだもんっ。

・・なんて、まさか言えない、、よね?


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最終更新日  2008.05.20 00:06:53
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