かごむすめ

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ベビーサインと手話



初期、私はベビーサインを使っていました。
個人的にベビーサインに興味があり、妊娠した時に本を買って読んだりしていたからです。
(ムスコが最初に通っていた聾学校が手話を勧めていたこともあります。)

例えば「ミルクが飲みたい?」と聞きたい時は、親指をしゃぶるジェスチャーをしながら「まんまん(飲みたい)?」と聞き、それで反応があったら飲ませていました。
そのうちムスコは「まんまん」と言うようになりました。(ジェスチャーも時々)
オムツ替えのサインも最初は使っていましたが、まったく興味を示さなかったので、自然消滅しました。

ツレアイは、早くからムスコの聴覚活用を確信していて、嫌がっていたのですが、
ムスコは音声言語とサインを並行して覚えていたと思います。
(ほんとに人それぞれなので、何とも言えないのですが)
手の動きがオモシロイ、と感じていたようです。

ことばでも何でも、「おもしろいな」と興味を持つことが大事なのではないかなと思います。
だから、ムスコの気を引くことができたのは、よかったのだと(一人で勝手に)思っています。
ただ、その後、私もムスコの聴覚活用を重視し、サインを使わなくなりました。

最近では、手話を取り入れる聾学校が主流ですが、
「先に手話を覚えてしまうと、聴覚活用が成功しない、発語するようにならない」という意見もあります。

一方で、「かたくなに手話を使わない方法では、
3歳になっても何の言語も持たず、“ママ”も表現できなくて、
自分の気持ちを伝えられず暴れるだけの子どもを作ってしまう」(あるいは、不安に押しつぶされる子ども)
という危惧を持つママさんの意見も聞いたことがあります。

確かに、健聴児でも言葉が出るまでは「自分の気持ちを表現し切れず暴れる/不安定になる」という期間がありますよね。
人によってですが1年とか2年とか。
難聴となると、それより長い期間になると思います。

ムスコが最初通っていた聾学校の考え方は、「そういう時には手話先行で、まず気持ちを落ち着けることから」でした。

私は、どちらの考え方が正しいとか言うのではなくて、
手話か口話かどちらか“だけ”というのは極端過ぎるんじゃないかな、と思います。
自然なコミュニケーションは、「どちらもアリ」なんじゃないかな…。


ムスコが難聴だとわかって
どう接したらいいの?
絵本、歌、テレビ、パソコン
ベビーサインと手話
模倣と遊びから


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