ホームヘルパー



当初の予定で行くと、この終了式の時には講義と実習が終って
「やった!終った!さあ、これから!」という気持ちのはずだった
のに  なぜか今私の胸の内はもやもやしたものが詰まっていて
すっきりした晴れ間になっていない。
何なのか自分でも分析出来ないのですが、虚しさ?みたいな なんとも言葉で言い表せないものがあることは事実です。

5月15日に同行ヘルパーの実習をしました。
訪問したお宅は
88歳の男性の利用者さんで転倒し大腿骨の骨折 歩行困難 
座位 可 トイレも自力で出来ます

私達のお手伝いは、足浴をしながらの足先のマッサージと
リハビリ運動の見守り、寝て行う体操、腹筋等の介助でした
1時間半という短い時間でしたが、私にとって何もかもがが始めての経験で同行ヘルパーの言葉づかいや身のこなしを真近で見ることができ、また利用者さんの身体に触れさせていただき同じ事をして
利用者さんから「頑張って勉強してまた、来てね」の言葉をもらい
なんとなくうれしく、私が一人前になる事を待っていてくれるという、私の不安を吹き飛ばすかのような、天気は雨の日だったけれど
私の気持ちの中に少し晴れ間を見つけました。

そして私は次ぎの3日間の施設実習に望みました

5月27~29日のカリタス21です
どきどきした気持ちとわくわくした気持ちをもちながら
ドキドキした気持ちは施設という始めて踏み入れる場所
わくわくした気持ちは、施設の中で私が一番行ってみたかった場所
ユニットという新しい介護施設の中身を見たかった
私が年をとってお世話になるならこんなところがいいなと考えていたところに一番近いような気がしたカリタス21

初日はデイサービスの実習でした
8時半からということで星野君と私は説明やら注意事項、連絡等あるのではと8時10分所定の場所に行きました。
「おはようございます、今日お世話になる実習生の星野と望月です」とあいさつをしたところ 帰ってきた言葉にビックリ!
「私達8時半にならないと動かないから」片肘でたばこを吸いながら「そっちでまってて!」とつっけんどにされ、ぐっぐと引いてしまった二人でした。

利用者さんの対応で忙しかったなら私達も気にはしなかったのですが、椅子に座ってたばこを吸っているだけなら
「あさの挨拶くらい出来なくもないのになー」と心の中は大嵐でした。初対面でそれだったせいで私の描いていたカリタスでのイメージが音をたてて崩れはじめました。
私は今まで人とのお付き合いのなかで苦手だなと感じた人からまず声掛けをしていましたその方としっくりできれば後は気持ちにゆとりができます。
しかし、今回はだめ、自分の立場が研修生ということもあって最後まで曇りを取り除くことは出来ずヘルパーさん達の裏を見てしまったという事実だけが頭の中に残ってしまって、その日一日私と星野君の顔つきはくらーいものだったでしょう

そのせいかデイサービスに来ていたお年寄りの方も連れてこられて
時間の経つのを我慢して居たように私には映ってしまいました。

2日目からは特養での研修

一人のヘルパーさんについてじっくり研修させていただきました
その方は、ひとつひとつものすごく丁寧にカリタスでの方針等利用者さんの一人一人の特徴と接し方、安全面、危険性をたった2日間しか来ない私にまるで引き継ぎをしているかのように教えてくださいました。
「私にやってみなさい」と云えなくてごめんなさいお年寄りに不安な思いや危険を感じさせたくないから」と云っていました

私は当然のことと納得です。
それと同時にやっぱりここで良かった、ここに研修にこれて
そして年をとって、もしお願いしなくてはならない時が来たら
「カリタスに連れて行っておくれ」て云うかな….

特養でのカリタスのお年よりは自分なりに、とてものんびりした時間を過ごしているように思いました。

晴れたり、曇ったり、大嵐だったりの3日間も無事終り
終了式を迎えるにあたって、ヘルパーとしてはまったく不十分な
自分が「これからどうしよう、どうしたい?」を問いただしたとき
2級ヘルパーとして自信の無い自分に虚しさを感じてしまうのでしょうか?

ひとつわかったことは

お年寄りはとてもかわいいです。そう、思えました



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