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2004.10.09

●●“出会い”って素敵だなあ【マレーシア・ペナン島】編●●【ジューシークチュール】【アバクロ】のパーカー入荷しました

カテゴリ：ファッション

ブル子ちゃんから頂いたベースボールＴシャツ

ありがとう(⌒▽⌒)ノ"

５年前の夏

プラーグは病院勤務の有給や公休をうまく合わせて

３度目の放浪に出た

期間は３週間

場所はマレーシア＆ヨーロッパ

ヨーロッパではマレーシア航空にてクアラルンプールからウイーン入りし

パリアウトにした

何故マレーシア航空かと言うと

その時期一番お値打ちだったヨーロッパ行きの航空券が

マレーシア航空だったのである

当時マレーシア航空が就航していたヨーロッパの都市は

ロンドン・パリ・ウイーン・フランクフルト・ザグレブ（クロアチア）だった

行きにクロアチアのドブロクニク（アドリア海の真珠と言われるリゾート地）に行きたかったけど

私がフライトでお世話になる日程中は

クアラルンプール⇒ザグレブは満席だった

それでウイーン入りしてドブロクニク入りを考えた

パリアウトにしたのは

フランス人の友達一家に会うため

とにかく、それ以外のヨーロッパでの過ごし方や日程は

全く決めてなかった

行き当たりばったり

何があるか分からないし

どんな素敵な人達と会うやも分からないから

旅に出かける時は詳細な日程は組みません

フライト当日

この際だからとペナン島に立ち寄ってからクアラルンプールへ向かうことにした

プラーグはドイツ人の男性と隣合わせになった

当時煙草を吸っていたプラーグは禁煙席を取った

この男性から『煙草を吸ってもいいですか？』

と尋ねられてから会話に花が咲いた

彼はドイツのデュッセルドルフよりもっと北の方の町からやってきた

日本のコクヨと取引があるらしく

ペン（万年筆だったかな？？？）の部品を作って

コクヨに売っているのだと言っていた

トランジットで降機するペナン島までのフライトの約６時間

楽しい会話は更にテンションを上げ

２人ともワインを６杯近くお代わりしていた(^^;

中欧へ行くことを考えていたプラーグは

この男性から簡単なドイツ語を教わった

と言うのもチェコやポーランドでは

英語よりもドイツ語の方が通じるからだ

　Guten tag .（グーテンタッグ）　：こんにちは　

　Ich bin　Prague . （イッヒビン　プラーグ）　：私はプラーグです

　Entschuldigung .　（エンシュルディガング）：Excuse me

　Danke . （ダンケ）　：ありがとう

　Bitte .　（ビッテ）　：どういたしまして　　～○△をお願いします（Please）

・・・てな感じです

フライトを追え、手続き等を済ませ到着ロビーのお店で

プラーグがその日宿泊することになっていた

タンジュンブンガへの行き方を売店の女性に聞いた

ペナン国際空港からタンジュンブンガまではかなり遠く

もしお金に心配がないならタクシーで行くことを勧められた

でもどうしても現地の公共手段を試してみたかったので

最寄のバス停を聞き、大きなバッグパックを背負い

バス停を目指した

ぼろぼろのＴシャツにジーンズ

髪もぼさぼさな上にお酒がまだ少し残っていた

大手を振って歩いていると

後ろからクラクションが鳴り、横にライトバンが止まった

すると中にはドライバーの年配の男性と

助手席にはその衣装からモズリム（イスラム）らしき年配女性

後部座席には若い女の子が一人

話を聞くと彼らは家族で

娘である若い女の子が空港で働いているため迎えに来た

そしてこれから３人で夕食を取りに行くのだけど

こうして出会ったのは何かの縁だから

もし良ければ交通の便のいいジョージタウンのバスターミナルまで送るとのことだった

『大丈夫なんだろうか・・・』

心臓はもうバクバク＞＜

今まで旅に出かけると怪しいタクシーなんかに声を掛けられたことはあるが

こんな逆ヒッチハイクバージョンは初めて

でも大きな瞳でこちらを見る彼らの瞳の奥は

気のせいか優しさでいっぱいに感じられた

決心して便乗させて頂いた

タンジュンブンガの安宿に泊まることを告げると

この際だからそこまで行ってくれると言う

運転手であるパパは昔アーミーだった

ボスニアヘルツェゴビナの紛争に行ったのを最後に退官したのだそうだ

戦争の悲惨さ、繰り返してはいけないことを熱心に話して下さった

ママは大学で宗教関係の授業の講師をしている

ジョホールバルの出身

昔プラーグはシンガポールからバスでジョホールバルへ行ったことがある

その時聞いた町中に鳴り響くコーランが懐かしかった

いや、正直言うと当時は変に怖かった

コーランはとても独特な旋律だし

何か出てきそうな異様な物を感じたからである

それでジョホールバルに到着するや否や

博物館を鑑賞してから２時間も経たぬうちに

シンガポールへ戻るバスに乗った

パパの運転中もコーランが町中で流れていた

でもこの時は不思議と怖くなかった

モズリムの人達は１日５回お祈りをするのだとママが言った

とても熱心なんだなあ

怖いなんて感じたプラーグはとても恥ずかしくなった

正直にジョーホールバルでの事を伝えたら笑われた

住む国や文化も違えば考え方も常識も違ってくるし

勿論宗教なんかもいろいろある

少なからず宗教は自分の信念や考え方に関連してくるだろうから

彼らにしてみれば困ってた（←絶対そう見えたはず！！）プラーグを車で送ることは

当然の優しさだったのかもしれない

これがもし日本なら

ただ“じろじろ”見られて通り過ぎて行かれたと思う

話しがかなりはずみ意気投合

簡単なマレー語を教えて頂いた

すると娘さんが、もし良ければこのままディナーを一緒に食べて

うちに泊まらないかと言ってくれた

パパもママも大賛成してくれた

でもプラーグは既に宿を予約してあったので

残念ながらそれは出来ないこと

そして次の日にはすぐ様ウイーンへ向けて出発しなければならないことを伝えた

ほんの短時間一緒に居ただけなのに

とっても後ろ髪が引かれる想いだった

それでパパ達はタンジュンブンガまでの途中で

ペナンの観光案内をしてくれた

見るもの聞くもの全てが珍しくて刺激多くて

食い入る様に見つめた

やはりモスクが多い　日本では観光雑誌でしか見ることの無い風景

得体のしれない外国人の私を心良く迎え入れ案内しれくれた

そうこうしていうるうちに

タンジュンブンガに辿りついた

パパが公衆電話から宿へ電話をし、詳しい行き方を再確認してくれた

そして無事に宿に到着

『僕らの大事なファミリーなのでよろしくお願いしますm(__)m』
（後で宿の管理人さんが訳して下さった）

そうして宿へのチェックインも済ませ

記念に４人で写真を“ぱちり”

握手を交わし別れ際に

『これから長い旅の道のりで大変だろう　これはその足しになれば・・・』

・・・とマレーシアリンギットをくれた

日本円で千円近くあった

『トゥリマーカシ。トゥリマーカシ。。。(; ;)』
（ありがとう。ありがとう。。。）

プラーグは何度もそう言い、彼らと握手をした

嬉しくて、そして初めに出会った時に少しでも不信に思ったことが申し訳なかった

こうしてほんの短い時間ではあったけれども

私を家族と言ってくれた彼らの温かさがとても嬉しかった

あれから５年

皆さんお元気ですか？

手紙のやり取りも気が付けばこんなに長く続いています

今度はかいたんを連れてゆっくりペナン島へ行きたいです

その時を楽しみにしています

ジューシークチュール（JUICYCOUTURE）

アバクロ（Abercrombie&Fitch）

パーカー類入荷ありましたd('-^o)☆

Abercrombie&Fitch1