蒼き詩人の世界

蒼き詩人の世界

葛藤 ’04


幾らでも書いてみせるよ
「書く」と言う意思があれば すぐにでも
どんなストーリーでも どんな感情でも
言葉に現してみせる

あなたの言う通り
心を売り渡したのなら
魔術師にでも 詐欺師にでもなれるだろう

ただね
ボクがひとつ 拘(こだわ)るとするならば
スカスカの詩は 書きたくないんだ

どんなに 現実でなくても
自分とは 関係のない世界でも 
逢ったことのない人にさえも
そこに一破片(ひとかけら)の何かがあれば
ボクは想いのままに書ける
その何かがない時にボクは苦しむ

いくらでも書ける 
望む通りに綴ってみせる
だけどそれはボクの詩ではない気がする
あなたは気づいていないかもしれないけど

ボクにとって書くことは
呼吸することと一緒の事
たとえ空気が悪くても吸うしかない
ボクの書くものすべてに
"何か”が宿ってくれたらいいのに



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