『Japanese Poem-かな短歌-』

『Japanese Poem-かな短歌-』

12月の短歌


きく紫の短歌(12月)


12・1     あたたかき しはすにいりて なんとなく ひがくれゆくに かぜひやひやと

    3    ふとんより でにくいあさの つめたさよ まぶしきひかり うけて いきをす

    5    よこになり まどよりさしこむ ひのひかり そっとてをやり ぬくもりをみる

    7    ほくせいの かぜにながれる ゆきぐもも よわにはつきの いえなみてらす

    10   まっさおに はれあがるそら しろいくも すずかのやまをながれゆきたり

    11   はいいろの そらどうろにも おりてきて アスファルトは つめたくよどみ

    16   はやくから やしろのそうじ しょうがつを むかえるしたく あさやけのそら

    18   しをかくご するほどまでに ゆめをもつ わかきたましい つちかうこころ

    20   おもいがけぬ おおゆきのあさ くるまから ゆきをおとしぬ ゆきをふみふみ

    22   よのなかを ちょっとはなれて たびをする そんなおもいの きょうをすごしぬ

    23   あれほどに はのしげりたる がいろじゅも ほそいえだのま あおぞらひろがる

    25   あたたかい ことばはいつも ひびくらす ひとをつつんで こころあたたむ

    30   はれわたる あおぞらのした のぼりたて むかえるとしの おだやかなるを

    31   くもひとつ ないおおぞらに オリオンの せいざかがやく おおみそかのよ





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