カリンとの出会い


~ カリンとの出会い ~

(※ 2006年3月16日の日記に書いたカリンとのエピソードを編集し直してみました )



● 2005年3月16日 運命の出会い ●

近くのスーパーへ買い物に行った帰りでした。自転車を置き場へ停めていると、急に足元から 「にゃぁーん」 という鳴き声が。驚いて下へ目をやると、首輪もしてない茶トラのニャンコがキラキラした瞳でこちらを見上げていました。これがカリンとの出逢いです。 (当時、推定1歳半~2才くらい)

最初の一声はちょっと遠慮がちだったのに、私と目が合うなり声を荒げる感じで鳴きだし、私の足に顔や体を何度も強く擦り付けてきました。そしてゴロンと転がり、お腹を見せて 「にゃぁー」 とアピール。

「お腹が空いてるんだな…」と思いつつ、ひとまず荷物を部屋へ置きに行こうと買い物袋のビニールを手に持つと、「なにかくれるの?!」と思ったのか、更に鳴き声がヒートアップ。買い物袋の中に食べ物が入ってることをちゃんと知ってる感じで、私が部屋の玄関へ向かいだすと、袋をじっと見つめつつ鳴きながら小走りで後をついてきました。

私のことを少しも警戒せず、必死な様子で足元に何度もスリスリと頭を擦りつけてくるそのけな気な姿を見ていると、「野良猫だから…」と追い払うことは出来ませんでした。(´・ω・`)

でも、すごくお腹を空かせてそうに見えるわりには結構体格のいい子だな…と感じた私は、もしかしたら近所で飼われてる猫か、誰かが世話している野良猫かもしれない…ここで勝手に食べ物あげちゃマズイかな…と思い、しばし悩みました。

それに、うちにはキャットフードなんて無いし、猫に何をあげたらいいのかよくわからない…ヘタなものを食べさせてお腹を壊してしまったらどうしよう…とか考えまくる私。でもこの子はすっかり「何かくれるんだ!やっと何か食べられるんだ!」という期待の眼差しでこっちを見ている・・・
ゴハンちょうだい~

結局、たまたま冷蔵庫にあったシーチキンの缶詰と牛乳を少しあげて、「お家はないの?いつも外にいるの?お家があるならちゃんと帰るんだよ。」と話し掛けつつ、しばらく撫でさせてもらってました。食べた後もスリスリ甘えてきて側を離れようとしなかったので、写真も撮らせてもらって。カメラを向けても全然怖がる様子は見受けられず、むしろ「遊んでもらってる~」って感じで楽しげな雰囲気。

(※この時は、猫に人間用の牛乳を与えてはいけないことを知らずに誤って与えてしまいました(ノД`)。牛乳は猫のお腹では分解しづらい成分などが含まれていて下痢を起こしてしまう為、飲ませるのはNGでございます。)


私はそれまで、猫とそんな風に触れ合ったという経験がほとんど無く、「可愛いんだけど触るのは苦手かも…」と思っていたほうなので、「初めて会った猫と短い時間でこんなに仲良くなれることがあるなんてー」と、ちょっと驚きました。きっとこの子がこんなに懐こいからなんだな~と思うと、ほんの少しの時間しか一緒にいなかったのに、「じゃぁね、バイバイ。」と言って別れるのが、なんだか淋しく感じたりもして。。(´д`)

しばらく玄関の前でジッと寝そべっていたけれど、私が部屋に戻り、買い物の荷物を片付けたりしているほんの少しの間に彼は姿を消していました。辺りを見回しても姿は見えず、「空腹が満たされたらあっさりサヨナラか~、やっぱり猫だなぁ~(´д`)」と、感じたのでした。
ゴハンありがとうですニャ♪

お腹が満たされ、あっという間にどこかへ居なくなった茶トラ猫。飼い主の居ない猫なのか、誰かが放し飼いでお世話している猫なのか、その時は判別出来ませんでした。当時うちの近所には、首輪を着けず自由に外をお散歩している飼い猫さんらしき猫が何匹かいたから。でも、「誰かが世話をしてるとしたら、見ず知らずの私にあんな風に空腹を露骨にアピールするかな…もしかしたら3月で引っ越しとかも多いし、飼い主に置いて行かれちゃって彷徨ってるニャンコだったのかな…」という思いが、その日は心に残りました。

そしてその翌日――

体調が悪くお昼頃まで寝ていた私は、外から聞こえてくる強い雨音に気付きました。気温も低くて冷たい雨。
「あー雨か…」と思うのと同時に「…昨日の猫っちどうしてるかな…結構降ってるけど濡れてんじゃないかな…」と妙に気になり、ちょっと辺りを見回してみようと布団から起きだし、玄関へ向かいドアを開けました。

すると、心配していたその茶トラニャンがドアの前で丸まって座りこんでいるじゃーありませんかっ!! ( ̄ロ ̄;)

「あっ!」と思わず声をあげた私を見て 「にゃぁーん!」 と鳴きながら即行で擦り寄ってきた茶トラニャン。
まさかうちの玄関の前に来てるとは思わず、予想外の急な再会に「どうしよう…どうしたらいいんだろ…(;´Д`) 」とオロオロする私。家の中へ入れることを躊躇っていると、「寒いよーお家に入れてー」と必死で訴えるように鳴きだし、濡れた体で私の足元へ何度も何度もスリスリ。。仕方ない…とりあえず雨が止むまで雨宿りをさせてあげよう…早く体を温めてあげないとこのままじゃ風邪をひいてしまう…その後のことはそれからまた考えよう…と思い、ひとまず玄関の中へ。。

「いつからそこで待ってたの?またご飯もらいに来たの?」と、タオルで体を拭いてあげながら話し掛けると、
嬉しそうにニャーニャー鳴きまくりつつゴローンゴローンと転がりだし、ひとしきり私の足にスリスリした後は、
安心しちゃったからなのか、寒さであまり寝てなかったせいなのか、私の足の甲を枕にしていきなり眠りだしてしまった。。

おやすみニャ~
身動き取れなくなりながらもこの面白い状況を
携帯カメラになんとか収めようとパシャパシャしまくるワタシ


昨日会ったばかりの猫が、なぜか今、自分の足の上でスヤスヤ寝ちゃっている。。思いもよらなかったそんな状況がなんとも言えずおかしくて、そしてすっかり安心しきった表情で気持ち良さそうに眠るその姿に、自分の体調不良の憂鬱も吹き飛んでしまったのでした。(*´ω`*)

この日以降も毎日のようにうちへやって来るようになりました。外で私の姿を見かけると、どこからともなくダッシュで走り寄ってきて、そのまま家の中までついて来るのが当たり前に。そんな様子を見ていると、「他の家で飼われてる子じゃなさげだな…」って感じだったし、『迷子猫』の張り紙が近所に貼られたりしていないかしばらく注意していたけど、探されてる気配も全然なくて。。

結局そのままウチの子になってしまったのでした。

今では、この子とこうして家族になることができた縁にとても感謝しています。
猫の生態に関しては知らないことだらけで、お家へ迎え入れたばかりの頃は困惑することの連続だったけれど、腕や足にパンチを受けて傷だらけになったり、散々鳴かれて寝不足になったりしながらも、かなり楽しく幸せに過ごしてこれました。

今後もカリンとできるだけ長~い時間を共に幸せに過ごしていきたいと思います。

カリン、これからもかーさんをどうぞよろしくね♪ (*´ェ`*)





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