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June 27, 2005

影との戦い　ゲド戦記１・ル=グウィン　作　清水真砂子　訳

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(93967)

カテゴリ：本

A　WIZARD　OF　EARTHSEA（地海の魔法使い）1976
挿絵・ルース・ロビンス

ナルニアは借りれなくても、なんだか読みたい。
ずっと気になっていたのに読んでなかったゲド戦記、今こそ読破だ！

ゴント島のヤギ飼い、ダニーは伯母のまじない師に見出され、
近隣島の侵略から村を守った時に魔法使いオジオンに出会う。
オジオンによって、本当の名「ゲド」を授けられた彼はオジオンのもとで修行することに。
ある日、彼は領主の娘にたぶらかされ、禁じられた呪文を唱えてしまう。
オジオンによってそのとき現れた影は消え、彼もオジオンの下にいることに慣れてくる。
しかし、若く、才能溢れる彼はおごりと名誉を求める欲のため、魔法使いの学院があるローク島に行くことに。
そこで優秀な成果を上げるが、力を見せ付けたいがために死霊を甦らせる呪文を唱え、影に襲われることに。
名もなき影の存在に怯えながらも立ち向かうゲドの姿を描く第1作。

何で今まで読んでなかったんだ！
いろいろな物語などにも影響を与えていると分かるエピソードがあちらこちらに見え隠れ。
一気に読み上げてしまった。
才能溢れるが、おごった若き魔法使い、
本当の名前と通り名(信頼の置ける人だけに教える本当の名・ゲド、通り名・ハイタカ）
愛情溢れる師、気の置けない、どこまでも信頼出来る友人、
反対に相容れない友人、忍び寄る影、戦い、これだけでも聞いたことある設定だなぁ。
島もたくさんあって、地図を見ながら読み進む。
死の恐れ、自分の光と影、自分を見つめて闇に打ち勝つのではなく、
ありのままの自分を受け入れるというラストは深いなぁ。

ことばは沈黙に
光は闇に
生は死の中にこそあるものなれ
飛翔せるタカの
虚空にこそ輝ける如くに
「エアの創造」

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