日々のあぶく?

日々のあぶく?

July 28, 2005
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化野(あだしの)という名前に惹かれて借りたけど、しまった!02でしたね。
しかも、一冊ごと完結ではない続き物の様。
読んだ感じからすれば01の視点は今回のサイドに回った小夜子・白石ではないかと予想できるが…。

陰の視点・教授に疎んじられ、助手待遇の学芸員として学園都市、
     美袋学園の資料館準備室に押し込められた時実。
     霊などは一斉見ないゆえの強さと、昼行灯の表の顔の影に隠れた実力の持ち主(らしい)

陽の視点・ちょっと不思議ちゃん入った、機械の精霊の気配をかんじるプログラマーの石和百代。

この2人の視点を中心に展開。
妖怪を具現化できる図書を巡り、司書・小夜子と妖怪の存在を信じ、とある計画を練る集団・有鬼派が対立する学園
(おそらくこの経緯が01に描かれているのだろう)
時実は高穂から嵯峨野教授失踪の調査を頼まれる。
教授の残した資料、白澤の意味、後をつける影、誘いをかける有鬼派、
研究室で行なわれる妖しいインストール作業、妖怪実体化計画とは?
SEの石和百代は社長・高穂から以前プログラミングに参加した研究室からの要請で学園に出向く。
彼女の前に姿をあらわした妖怪・白澤とは?

妖怪小説バックアップ、と言うことで(?)京極氏もカバーデザインや栞デザインに携わっている。
もともと著者は妖怪文人として論考・書評を発表しているらしい。
ただ、京極氏の小説に身を浸しているからか、この本の「バトルアクション満載・薀蓄満載」というコピー(売り文句)には素直にうなずくことは出来ない。
これって京極熱(毒)に侵されすぎのせい?
読みやすいライトノベルではあるし、前後が気になるので01,03も読むつもり。

白澤・古代中国の伝説の神獣。
   人語を解し、森羅万象に通じ、鬼神・精怪についても詳しく、
   一万一千五百二十種に及ぶ鬼神・精怪の知識を有し、その害を避ける方法も知っていたといわれる。
   日本でも魔除け・疫病避けの図像として、護符や掛け軸の図柄などに多く用いられ、縁起の良い獣とされている。

作中に出てくる、「生命とは自分をコピーする情報のことととらえると、
プログラミングや、増殖するコンピューターウィルスですら生命では?」
という考えは、最近、目にする機会が増えたような気がする。
森博嗣氏もそんなこと書いていたような?
第三の存在とどう付き合うか、それは現実的な問題になってきている。





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Last updated  July 28, 2005 01:38:17 PM


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