日々のあぶく?

日々のあぶく?

August 4, 2005
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THE MAGICIAN'S NEPHEW
ナルニア国ものがたり・6でありながら、一番始まりの物語でもある。
アスランによるナルニア国建国を見届ける人間、ディゴリーとポリー。
しかし、彼らは見届けるだけでなく、ナルニアに悪・魔女であり、チャーンという世界の女王・ジェイディスを連れて来てしまう。
ここには「ライオンと魔女」での疑問を解き明かす事柄が詰まっている。
人間である王・女王のこと、もの言う獣のこと、白い魔女のこと、
生えている街灯、そして、「ライオン~」でのナルニア国への扉となるタンスが何故につながるかさえ説明してくれる。

母の病を心配するディゴリーは魔術師のおじ・アンドルーの策略によって友人・ポリーを別世界に送られてしまう。
彼女を迎えに、別世界にいく(世界と世界の間の林にひきつけるものと遠ざけようとする)指輪を使う。
そこで、ほろびのことばによって全てが止まってしまったような世界に行き、
そこの国の女王・ジェイディスを目覚めさせてしまう。
ロンドンに連れて来てしまい、ここから別の場所へと移動したそこではライオン・アスランによる国つくりがなされている最中だった!
建国されたばかりの純粋な地に魔女(チャーンの女王であり、災いの種)を連れてきてしまった償いに、
ディゴリー(とポリー)は天馬に乗って遠い地にリンゴをとりに行く冒険へとでる。

ここでアスランはいつかくる災いの時に自分に最も辛い試練が降りかかるよう手配すると言っている。
「ライオン~」でのクライマックスにアスランが受ける仕打ちがそれだろう。
それすらもここから、初めから定まったこととしているところに壮大さを感じる。
まぁ、全てをつなげようとしたために説明的な箇所があるところは否めないが、
二色の指輪で世界を行き来すると言う設定は素敵だし、
別の世界へ繋がる泉が無数にあると言うのはワクワクさせられる。

さらっと説明されて終わってしまっているが、ジェイディスが使ったほろびのことばの呪文、
その効力は「天空の城ラピュタ」と同じだろうか?
使った者以外が滅びると言う…使った人の目的、善悪はまったく別物だが、
そのあたりに宮崎駿氏がインスピレーションをもらったのかなぁ?と、ちらりと思ったのでした。





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Last updated  August 4, 2005 03:45:23 PM


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