日々のあぶく?

日々のあぶく?

October 30, 2005
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デビュー作にして猫丸先輩シリーズ第一弾?
(本当は若竹七海氏の問題に対する公募解答から猫丸先輩は登場しているとか。
それもまとめて一冊の本になっているらしいから読むべきかな…?)

30歳過ぎ、童顔で猫のような目をした小柄な男・猫丸が周りで起こった事件、話題となっている事件をあっさり解いていく。
ほとんどが話を聞いただけで、現場検証も必要なければせずにさっくりと解答するのは名探偵のなせる業?
本人はバイトや演劇の手伝いに奔走し、何にでも興味津々、ご満悦な感じ。
後輩の八木沢や「僕」をこきおろし、時にはおごらせ絶好調である。
いつもひょうひょうとしているが、後輩の前での猫丸先輩の方が前回読んだものよりもさらに砕けて態度が大きいところが面白い。

空中散歩者の最期・
周りに該当する高さのビルがないにもかかわらず、20メートル以上の高所から落ちたとされる死体の謎、その側にあった烏の死骸とは関連あるのか?
事件をあっさり解き、さらにその陰に隠れているであろう陰謀にまで気付く猫丸先輩に八木沢も「僕」も呆然。

約束・
麻由が公園であった「おじちゃん」は明日も会うと約束したにもかかわらず凍死した。
自殺が信じられない麻由に猫丸先輩はそっと真実であろう事件の内幕を告げる。

海に棲む河童・
シゲが昔じいちゃんに聞いた太吉と茂平が海で遭難した時に会った河童の話と同じように海で遭難し、
孤島に辿り着いたシゲと和柾、そして船頭のバイトをしていた猫丸。
そこで猫丸は河童の話の真相を語りだす。

一六三人の目撃者・
舞台上で男優が死亡。毒殺とも自殺とも取れる状況でも、猫丸にかかればあっという間に解決される。

寄生虫館の殺人・
フリーライターの檀原が取材で赴いた寄生虫館で受付嬢が殺された。

生首幽霊・
NHK(受信料)の集金をする八郎は邪険にした女のところに嫌がらせに行くが、反対にその女性の生首が喋るところを見てしまう。
殺された女性が喋ったのはなぜか?犯人は?
居酒屋に居合わせた猫丸のあっという間に終わる現場検証あり。

日曜の夜は出たくない・
日曜日は彼と唯一デートできる日。しかし、彼と別れた後に起こる傷害事件。
犯人は彼ではないかと不安に思った私は元彼・八木沢に相談することに。

誰にも解析できないであろうメッセージ・
猫丸先輩を主人公に小説を書き、本にしてもらえる事になった僕。
表向きの事件の他にもリンクしたり、メッセージを隠したりといろいろな仕掛けをし、ゲラを読んだ先輩が気付くかどうか試してみるが…。

蛇足―あるいは真夜中の電話・
本が出版された後、最後に残る真相に気付いた猫丸先輩から電話がかかってくる。
僕はどうしたら良いのだろうか?

寄生虫館~で自分が思った犯人と小説上の結末が違って、あれ?と思っていたのだが、蛇足で納得。
蛇足で出てくる真相(真の犯人)と(自分が思った犯人は)同じだった。
7本の小説が終わった後にあとがきのような、おまけが2本ついているという構成は面白い。
この後の僕の行方は気になるところ、次作以降の筆者は誰だろう?僕のまま?





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Last updated  October 30, 2005 04:00:34 PM


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