日々のあぶく?

日々のあぶく?

September 26, 2006
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カテゴリ:
ROWAN OF RIN
作画は佐竹美保

リンの谷を流れていた水が止まる。
井戸の水は問題なく使えるのだが、川の水しか飲めない家畜のバクシャー(バッファローのような架空の動物?)は日に日に弱ってくる。
水車が回らなくなったり、バクシャーが村の生計の一部を握っていることもあり、水源のある山へ調査隊を出すことが決まる。
だが、そこの頂上には竜が住むといわれ、竜の声や火を見た人も少なくない魔の山だった。
村一番臆病でバクシャーの世話係をしている少年・ローワンはバクシャーのため、村人が助言を求めた魔女・シバの策略もあって調査隊に加わることに。
メンバーは気が強く、自分が見たものしか信じない家具職人・ブロンデン、
ムードメーカーでリン族と世界を巡る<旅の人>の血を継ぐパン屋のアラン、
機織や布染めをしている優しいマーリー、
水車小屋で製粉するちょっと変わった双子の姉弟のヴァルとエリス、
精悍で未亡人であるローワンの母・ジラーに気があるストロング・ジョン。

ローワンが持ったときだけ浮かび上がる地図(シバの策略)に従い進む一行。
だが、蜘蛛のいる洞窟で、幻覚が浮かび上がる沼で、水のあふれるところで、暗く狭い洞窟で、一人、また一人と脱落していく―

臆病な少年が困難を乗り切り、成長する物語。
穏やかに見える村にも混血であるアランに対する偏見、臆病なローワンに対するあざけり、伝説や伝統に対する反撥など綺麗なだけじゃない問題が浮かび上がる。
バクシャーのリーダー・スターとローワンの友情物語でもある。
バクシャーは想像上の動物だと思っているが、作者の住むオーストラリアに生息しているのだろうか?





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Last updated  September 30, 2006 12:10:13 PM


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