日々のあぶく?

日々のあぶく?

September 7, 2007
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のっぺら坊になってしまい、記憶もあやふやな元写真店主は
流行していた怪談作家の一人"くもはち"に出会い、彼専属の(他に依頼がなかったとも言う)挿絵画家となる。
そして、彼に”むじな”(小泉八雲の怪談ののっぺら坊の正体は"むじな"だったことから)と名付けられる。

・怪談と十五銭
くもはちとむじなの出会い、小泉八雲の葬儀に参列。
葬儀を見ていた中には、八雲の後釜として教壇に立ち、八雲を慕う生徒たちとの間で被害妄想を爆発させた夏目漱石がいた。
彼に取り付いているフェアリーを追い払い、八雲の死にまつわる怪談話を依頼されたくもはちが紡ぎだした話とは?

八雲が見つけたカップに映る少年。
彼の眼を潰した報いを受け、自分も失明する八雲。
そして、そのカップは彼につきまとい、彼に不幸を呼ぶ。
割れたその時に死が―

・河童と白足袋
河童の子を産み、殺された話を買ってくれという男が現れる。
その男の故郷に調査に行った二人は道中、法制局参事官の松岡なる男と出会う。

瓜子姫に化けて殺されたアマノジャクの話と間引きの事実、
それを河童を生んだからと言うことにしていた村ぐるみの隠蔽工作があきらかに。

松岡氏は後の柳田國男。
話を売り込んできた男は後に柳田に協力することになる佐々木鏡石。
相変わらず柳田國男ら実在の民俗学者、作家を登場させているが、喧嘩を売るような扱いも多い。

・蒲団と私的理(ヒステリー)
上京してきた弟子入り志願の女学生に心奪われ、
最後には頭部も持ち去られた編集者・田山録弥(田山花袋)の話。

遺伝的素質もあっただろうが、執念・情念から轆轤首になった女学生。
「蒲団」の誕生秘話というオチ。

・蜂蜜と外套
幽霊写真を偽造していたむじな。
そんな彼のもとにくもはちから"幽霊写真の正誤"を判断する記事の依頼が入る。
その記事を見て、英国から”取り替え子(フェアリー・シフト)”された妻を取り戻す為、
妖精界の扉をみつけてほしいとアーサー氏(コナン・ドイル)が訪れる。

アーサーこそがフェアリー・シフトした妖精だと追ってきた探偵シャーロック・ホームズが登場。
妖怪の通り道"ナメラスジ"から妖精界の扉を見つけたくもはちだったが、
アーサーの狙いはくもはちだった!
八雲のフェアリー・シフトの相手でありながら、彼が死ぬまで取り替えを行なわなかったくもはち。
彼が妖精だったことが判明。(くもはちは雲、八→八雲の名前を入れ替えていたことが分かる)
妖精狩りのホームズによって偽アーサー氏は消滅する。
依頼されていないこと、取り替えの相手である八雲は死んでいることからホームズの手を逃れたくもはちであった。
むじなが何故のっぺら坊になってしまったかは謎のまま。





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Last updated  September 7, 2007 03:17:58 PM


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