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November 29, 2007

サジェと魔法の本　伊藤英彦

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(95476)

カテゴリ：本

上・赤の章
下・青の章

大魔法使いの孫でありながら、魔法が苦手な少年・サジェ。
偉大な祖父・ルアンティエの家で見つけたのは、世界を制する4冊の本の中の一冊である赤い本。
"玄の書"を持ち、世界征服を目論む邪導師バオファンの陰謀により、本の持ち主が襲われる。
サジェが出会った"蒼の書"の後継者・リアンジェは育ててくれたおじいさんを殺され、攫われる。
そして、祖父の家も襲われ、逃げ出したサジェは"赤の書"とともに陰謀に巻き込まれていく―

読みやすいファンタジー。
様々なファンタジー要素を含んだ魔法使いの話でありながら、
物語の中心となる"四神経"の本は陰陽道に乗っ取った色と特性だったりする。
人気設定を上手く盛り込んでいる。

―ネタバレメモ―

サジェ　　　～観察力のある12歳の少年。魔導師の家系に生まれたが、魔法が苦手。
　　　　　　　　　バオファンに襲われた時、"朱の書"(朱雀経)とともに逃げる。
　　　　　　　　　祖父を探しつつ、ルイジと出会い、リアンジュを助けたりと旅をする中で成長。
　　　　　　　　　本来は強い魔力を持っており、幼少時に暴走したことから無意識に魔法を抑えていた。
　　　　　　　　　仲間と共にバオファンを倒す。　
ルアンティエ～サジェの祖父。大賢者と呼ばれる偉大な魔導師だった。
　　　　　　　　　バオファンの野望を以前、打ち破ったことがある。
　　　　　　　　　バオファンに汚された土地の浄化に長年とりくんでいた。
リアンジュ　～12歳の少女。魔導師を目指し、修行中。
　　　　　　　　　"蒼の書"の後継者としてバオファンらに捕まるが、ジャオカンらにより脱出。
　　　　　　　　　代わりに捕まったジャオカンらを救うため、戦う。
　　　　　　　　　実はチジン空中王国の後継者・ヤンリだったことが判明。
　　　　　　　　　バオファンが消滅後、王位を継承する。
クァンホン　～リアンジェを育てたおじいさん。多くの弟子を育てた"父なる魔導師"。
　　　　　　　　　"蒼の書"の持ち主だったが、弟子として潜入していたバオファンの手先、
　　　　　　　　　ペイワンに殺される。
ジャオカン　～地下に街をつくるユアン人の戦士。クァンホンの弟子。
　　　　　　　　　リアンジェにとって兄のような存在。
チェンジン　～ユアン人の戦士。クァンホンの弟子。ジャオカンの親友。
ヤオシェン　～ユアン人の戦士。チェンジンの親友。
ルイジ　　　～国際的に指名手配されている"盗み屋"。魔法の道具を作る職人"魔具工"。
　　　　　　　　　先祖が作った"魔具(ルイ)"を取り戻そうと奔走。サジェと行動を共にする。
リンダ　　　～ルイジの相棒の魔導師。バオファンの人形として作られたが、解き放たれる。
　　　　　　　　　後にルイジと結婚(予定)。
キゼ　　　　～"白の書"の持ち主である魔導師。国際的な魔導師の組織の事務総長。
　　　　　　　　　8歳で魔導師となった"天才"。
ハンジエ　　～"木霊使い"と呼ばれ、森に住み、特殊な魔法を使う魔導師。チュイ人。
サバイ　　　～チュイ人の"木霊使い"。村を離れ、森から森へと旅をしている。
ジュファ　　～港町クンガンの岬に住む女魔導師。魔法文字"ルン語"を使った魔法が得意。
カンフィー　～狼の顔を持つ獣人・ラン族の生き残り。
　　　　　　　　　"天狼星の剣士"(ルイジ命名)。魔法を眼で見る能力を持つ。

バオファン　～タイファン大陸を支配しようと企み、"邪法"を使う"邪導師"。
　　　　　　　　　"玄の書"を奪い、所有。他の本を狙い暗躍。
ペイワン　　～クァンホンの弟子だった魔導師。実はバオファンの手下だった。

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